クアラルンプールの街はクアラルンプール国際空港から車で1時間の距離にある。空港からは高速鉄道もあるため、飛行機の乗り継ぎでクアラルンプール空港を使う場合などトランジットベースでの観光もしやすい都市の一つ。今回はクアラルンプールに初めて1泊2日する人向けの超ド定番を網羅した観光モデルコースを紹介したい。
クアラルンプールの観光モデルコース
今回紹介するモデルコースは、そのほとんどが観光ガイド等なくても立ち寄れる場所を中心に押さえている。また時間についても、相当余裕をもって組んでいるので、実際に観光する際は、合間にローカルなお店を巡ったり、観光スポットを追加するなど、ぜひ自分なりにアレンジしていただきたいと思う。
旅の概要は以下の通り。
- 1日目昼過ぎ:クアラルンプール空港到着〜市内ホテル
- 1日目午後:ペトロナスツインタワー
- 1日目夜:チャイナタウンで夕食
- 2日目午前:イスラム系美術館・国立モスク見学
- 2日目昼過ぎ:セントラルマーケットでショッピング
- 2日目夕方:クアラルンプール空港へ移動
日本を朝一出発した場合は、昼過ぎにクアラルンプールへ到着することがえきる。また、2日目夕方の帰国または次の国への出発便とすれば、たった2日間で主要な美味しいところを網羅できるプランだ。
1日目昼過ぎ クアラルンプール空港到着〜市内ホテル
日本出発の場合には、早朝出発するとお昼過ぎの到着が可能だ。前日深夜便を利用すれば、よりクアラルンプールでの滞在時間を伸ばすことができる。体力的な問題もあるが、深夜便を利用する方が航空券価格も割安なことが多く、滞在時間を増やすこともできるため、可能であればそちらを使った方が望ましいだろう。
空港からの交通手段は複数用意されており、どれも1時間程度で市内まで行くことができる。電車含めて楽しみたい人はエクスプレスの利用がオススメだ。
1日目午後 ペトロナスツインタワー
まずはツインタワー鑑賞から。ホテルの立地にもよるが、市内のホテルならタクシーで15分以内で着ける場合も多い。時期にもよるが、ツインタワー前には常に人だかりができている。
とりあえずツインタワー前で記念撮影をしよう。色んな国の人が撮影しており、写真をお願いすれば大概快く取ってくれる。
このときは旧正月の時期ということもあって、いろんなところにハッピーニューイヤーの文字が飾られていた。
ツインタワー内部はショッピングモールとなっている。日中に訪れた際には、マレーシア最先端のデパートも合わせて楽しもう。
ちなみにマレーシアでは、ドリアンのアイスやらお菓子が豊富。コーラは2.75RM(74.25円)、コンビニ価格を単純比較すると日本の半額ぐらいの物価であることがわかる。
※1リンギット=27円で計算
日本食ももちろんあり。向こうではパックでの販売ももちろんあるが、1貫単位でも販売されている。ただし、見た目が蛍光色だったりするので、日本人的にはちょっと不気味かもしれない。
ペトロナスツインタワー裏手には、KLCCパークがある。KLCCパークの入り口前には、鮮やかな噴水ショーをやっており、こちらもぜひ立ち寄っておこう。
なお、ショッピングモール内のトイレは有料だ。入り口前におばちゃんが利用料を徴収してくる、2.0RM(54円)という何ともいやらしい値段。中はいたって普通のトイレであり、観光客がやむなく使用するので、人件費を考えてもいい商売になってたりする。
ペトロナスツインタワーまでのアクセス・ペトロナスツインタワーからの移動は、交通機関の利用が得意であれば、日中夜間問わず地下鉄を利用するのもいいだろう。ただ、移動で彷徨う時間がもったいないので、Uberで次の目的地まで行くのが非常に便利。地下鉄ほど安くはないが、日本のタクシーとは比べられないほど安い。
1日目夜間 チャイナタウン
ツインタワー周辺をぶらぶら散策すると、到着フライトの時間にもよるが夕方〜夜になっているんじゃないだろうか。夕食を食べれる場所は複数あるが、今回はチャイナタウンに行くパターンを紹介する。
チャイナタウンはクアラルンプールの中心部に位置しており、ペトロナスツインタワーからタクシーで10分〜15分程度で着くことができる。夕方は若干渋滞が気になるところだが、バンコクなどの都市と比較するとかなり軽い渋滞だ。そこまで心配するほどではない。
チャイナタウンは、有名な観光スポットだけあって、常にたくさんの人で賑わっている。なお、チャイナタウン内にはナイトマーケットも開催されているが、価格帯は観光価格に釣りあがっており、買い物はオススメできない。
食事処も多数あり、中華料理だけでなく、シンガポール、タイ、ベトナムなどアジア周辺国の料理も食べることができる。
価格は日本の居酒屋なぞに比べれば割安感があるが、そこまで価格差があるわけでないので、期待して行くとがっかりするかも。あくまで、雰囲気を楽しむという感覚で行くのがお勧めだ。
友人を連れて行った際は、 チャーハンやカレー風炒め物、北京ダック風チキン等をオーダー。屋外でビールを飲みながらチャイナタウンの雰囲気を味わいつつ、腹を満たすのがオススメだ。
チャイナタウンにはお菓子も販売している。こちらのクッキー的な饅頭は1.1RM(約30円)。
この後は、明日に備えてホテルへ戻るのもいいし、ブキビンタン方向へ行くのもいいだろう。ビアバーも豊富にあるため、遅くまで飲み歩くことも可能だ。
2日目午前 国立モスク
翌日は午前9~10時頃から動き出すのがよい。朝食は、涼しいホテルで食べてから動くと、朝から疲れずに済むのでホテル飯をお勧めしたい。国立モスクまでは、ルート的にタクシーで移動するのが便利だ。徒歩圏であったとしても、周辺道路は渡りにくい構造となっているので、注意が必要だ。
国立モスクは無料で入場が可能。礼拝の時間などは入場ができなかったりするので、日時は必ず確認しておこう。
なお、イスラム教のルールに従い、観光客も服装には気をつける必要あり。女性は顔以外を隠せるローブの貸し出し、男性はタンクトップや短パンなどの肌の露出する服装の場合、ローブを着用することになる。
モスク内には、なぜか全身マッサージ機が複数台設置されている。ただ、マレーシアのモスクや大きな施設の場合は比較的一般的な景色。
モスク内には一般立ち入りできないスペースもあり。そのほか、礼拝お清めのルールを絵で示すものもある。
モスクに併設された売店ではドリアンアイスが販売されている。友人が興味半分でドリアンアイスに挑戦してみるが、3口でギブアップ。アイスであっても、かなり食べづらい代物。挑戦する場合には、覚悟をもって臨もう。
2日目午前 イスラム美術館
国立モスクを見学した後は、すぐ近くのイスラム美術館を訪問するといいだろう。徒歩1~2分の距離にあり、入場料14.0RM(378円)で見学ができる。
中はイスラムの歴史やマレーシア以外にあるイスラム建築や文化財が数多く展示されている。
天井の模様がたいへん綺麗で印象的。
館内をゆっくり回れば、1時間程度は費やしてしまうかもしれない。屋内で涼しい環境であることからも、あまり急がずゆっくり観て回るのがよいだろう。
2日目午後 セントラルマーケット
イスラム美術館を見終わったあとは、ローカルな雑貨屋で買い物でこしよう。イスラム美術館、国立モスクから歩いて来る場合、川の上の陸橋を通る必要があり、地味に長い距離を歩くこととなる。ただでさえ暑い中、長距離を歩くと地獄にいる体験ができるが、オススメはできない。タクシーでの移動がオススメだ。
セントラルマーケットの1階部分は雑貨屋スペース、2階部分はフードコートと雑貨屋スペースとなっており、各々のお店が独自に商品を置いているので一軒一軒回るときっと面白い物が見つかるかもしれない。
この時はフードコートで一休み。日本円で200円程度で食事ができる。フードコートのメニューも多数あるので、ぜひ立ち寄っておこう。
2日目夕方 クアラルンプール空港へ移動
出発の時間帯にもよるが、市内から空港までは車で1時間。渋滞の影響もあるため、出発には余裕をもたせて空港へ向かおう。
1泊2日をフルに使える場合や2泊以上の日程で滞在できる場合には、市内観光を増やしてもいいし、郊外にある洞窟ツアーを予約して行くのもオススメだ。時間に余裕があるからこそ、ちょっと行動範囲を広くでき、より奥深いマレーシアを体験できるはずだ。
まとめ:1泊2日クアラルンプールはちょうどいい?
これまで何回かクアラルンプールを訪れているが、市内はコンパクトにまとまっているためか1泊2日もあれば十分観光を満喫できてしまう。
もちろん郊外の観光スポットへ行く場合やマラッカなどの地方都市へ行く場合はもっと日数が必要となって来るが、首都クアラルンプールに限定すれば、割と気楽に動ける都市と考えても良いだろう。
個人的にはクアラルンプールはホテル宿泊代金が全世界的に非常に低い水準にあるため、長期滞在してのんびり過ごすのが1番のように感じるところだ。以上、ご参考まで。