Uberを東京で40回ほど使ってみた感想をまとめる

2024年現在、都内でのUber利用は配車状況を含めあまり推奨しづらい環境となっています。配車アプリであれば、(地域性という難点があるものの)JAPAN TAXIの後継アプリであるGOなどを使用することをお勧めします。

私は最初海外でUberを頻繁に利用していたのですが、最近では東京でも頻繁にUberを利用するようになりました。流しのタクシーももちろん利用しますが、Uberならではのメリットがやはりあって、個人的には愛用している次第です。海外含めておそらく100回程度使ったぐらいかと思いますが、東京に限れば40回を越えたぐらいの利用回数です。今回は東京でUberを使ってきた私の個人的感想を述べたいと思います。

Uberって何?

世界中で有名なUber

Uberは世界的にも有名な配車サービスです。アメリカやヨーロッパなど様々な国でタクシーをアプリのボタンひとつで呼ぶことができます。

タクシードライバーは必ずしもタクシー会社所属のドライバーという訳ではありません。日本の場合、(2020年7月現在)必ずタクシー会社所属のドライバーが来ますが、ヨーロッパなどではUberに登録しているドライバーとして、若者や普通のおじさん、ただの主婦などが来てくれます。

ちなみに、Uberは東南アジアでは2018年4月に配車サービスのGrabに統合されたため、利用できなくなりました。東南アジアでタクシーを呼びたいときはGrabを使いましょう。

日本はUber BlackとUber Taxiの2種類のサービス

日本は2020年6月まではUber Blackと呼ばれるハイヤーサービスのみでサービス展開でしたが、2020年7月より通常のタクシーが手配できるUber Taxiのサービスが開始されました。

Uber BlackとUber Taxiでは、ハイヤーとローカルタクシーという差もあるため、料金体系が異なっており、より身近に利用しやすくなったのではないか、と感じています。

なお、2020年7月現在は港区・中央区・千代田区に限定してサービス展開をしているのみとなっているため、まだ東京のどこでも利用できるわけではありません。将来的にサービスが拡大されることを期待したいですね。

Uber Blackを東京で使ってみた

Uberを東京で使ってみた(その1)

具体的なメリットなど細かい話をする前に、実際にUberを使った際の様子をご紹介します。こちらは2018年の5月に乗車した際の記録です。

このときは東京駅周辺からJR田町駅周辺までUberを利用しました。15分ほどの乗車で距離は5km弱。料金は約2,800円と少々普通のタクシーと比較すると高いかなという印象です。

アプリの操作方法などはアプリ画面を開けば、フィーリングで十分わかるように設計されているため、特に解説しませんが、実際に送迎予約をしてから車が来てくれるまでは約10分ほどの待ち時間がありました。

また、予約の段階でドライバーの車種やナンバー、車の位置などもすべてわかるようになっています。

東京のUberならではということで、一般のタクシーとは違いボックス車で来てくれましたし、ハイヤーということで高級車で迎えてくれます。高級車であることをメリットと感じない人も最近は多くなっていますが、女性や上席を連れている場合などは手厚い待遇の典型例とも言えますね。

Uberを東京で使ってみた(その2)

こちらは2018年9月の記録。距離は短く、周辺の駅までは距離があったため利用しました。Uberの初乗り料金(下限料金)となります。

当日は雨が降っていたこともあり、傘をさして荷物を運んでというのはちょっと大変な状況でもあったので利用しました。ハイヤーなので、あえて1.5km程度の距離を使用すべきかは悩ましいところではありましたが、800円程度で乗車できる点は非常に嬉しい限りです。

このときも送迎時間は10分程度でした。雨の日は若干Uberの予約が多くなる傾向にあり、捕まえづらくなる現状があります。この辺はもう少し改善してほしいと思うところです。

Uberを東京で使ってみた(その他)

ここ2~3ヶ月で何度か利用していますが、料金の推移としては一般のタクシー料金+500-1,000円ぐらいの金額感と感じています。もちろん距離によっては微妙にその金額感は変わってくるのですが、距離と金額の対応だけ記載しておこうと思います。

  • 1.61km 3:30 823円 → 最低下限料金
  • 6.44km 16:36 3,128円 → 1kmあたり500円
  • 3.22km 15:52 2,155円 → 1kmあたり670円(渋滞あり)
  • 3.22km 7:26 1,647円 → 1kmあたり511円
  • 6.44km 16:49 3,270円 → 1kmあたり508円
  • 4.83km 15:26 2,754円 → 1kmあたり570円(渋滞あった?)

上記の距離と金額の関係を見ていただけるとわかるかと思いますが、渋滞がなければ1kmあたり約500円で利用することができます。

Uber側の料金計算式は「Base料金+距離制の料金+時間制の料金」という体系なので、厳密には違いますが、感覚値としては500円/kmで利用できると考えても差し支えないでしょう。

普通の一般車タクシーが約330-350円/kmで利用できるため、倹約するのであれば、まぁちょっと特別なときに利用する程度とした方がよいかと思いますね。

Uberのメリット

さて、ではUberを東京で使うメリットは何でしょうか。何度も利用してきた私個人の感想からすると以下のようなものが代表的なものではないかと考えます。

  • 現金のやり取りが不要(クレジットカード決済可能)
  • 降車時の支払手続きが一切不要
    (個人的に一番のメリットと感じています)
  • 領収書をネットで管理できる
  • 大きな荷物でも安心して乗れる
  • 事前に指定した場所で待っていてくれる
  • 車のナンバー、ドライバーの氏名、顔写真、評価なども事前にすべてわかる安心感
  • ほぼ漏れなく高級車で送迎してくれる

私の間隔だと降車時の支払手続きが一切不要という点は非常に大きなメリットです。現金を出す必要がないのはもちろん、カードを財布から取り出す必要すらありません。普通のタクシー利用時のドライバーさんが電子マネー決済の設定をしてからピピッと決済する時間も必要ありません。

着いたら、一言「ありがとうございます、じゃ!」で済むのは個人的にものすごく楽で他のサービスにはないメリットかなと感じています。

海外のケースだと車両ナンバー、ドライバーの顔や評価がわかる点は重宝しますね。トラブルがあった場合でもUber本社が間に入って対応してくれるケースも多いですし。日本だとドライバーの身元がはっきり記録で残っているため、忘れ物をした際の事後対応は極めて楽かと思います。

Uberのデメリット

では、Uberを東京で使うデメリットは何でしょうか。いくつか感じるところを書いておきます。

  • 送迎時間が長い
  • 都内でも場所によっては台数が少ない
  • 料金がやや高い

この3点くらいかなと個人的には思います。送迎時間が長いというのは、Uberのアプリ上で表示されている待ち時間と実際にUber車が来てくれる時間に差があるため、想像以上に長く感じるという面があります。

基本的に待ち時間10分と表示された場合、渋滞や道路状況を加味して15-20分程度は待つ覚悟をしておく必要があるかと。ただ、個人的には待ち合わせ場所でUberの配車依頼をするのではなく、事前に予約をしておいて使った方が圧倒的に効率的かと思います。

例えば、自分が東京駅に着く時間などを事前に把握しておき、迎車時刻をそこに合わせて依頼するような形です。これまでの経験上、事前予約を毎回するため、待ち時間はほとんどありません。

Uber Blackの車種

ちなみに、2019年3月21日現在で私は東京のUberに43回乗車しているわけなんですが、車種は以下のような感じでした。いずれもUber Black(一番安い料金設定で乗れるタイプ)でリクエストした際に来た車種となります。

  • トヨタアルファード 23回
  • トヨタクラウンロイヤル 10回
  • トヨタベルファイア 2回
  • メルセデスベンツVクラス 2回
  • メルセデスベンツSクラス 2回
  • トヨタクラウン 1回
  • トヨタマジェスタ 1回
  • トヨタクラウンアスリート 1回
  • ニッサンエルグランド 1回

こうやって数えてみると圧倒的にアルファードが多いですね。次点でクラウンロイヤル。ベンツが来ることもありますが、若干少なめと言えます。とはいえ、なかなかの高級車のラインナップではないかと。センチュリーみたいなザ・高級車は来てくれませんが笑。

まぁ、個人的には高級車じゃなくてもカローラでいいから、サクサク安価で気軽に乗れるサービスになってくれたら本当嬉しいんですけどね。

ちなみに、上記はあくまで東京地域のUberとなります。名古屋など他の地域だと車種の傾向はもちろん違いますし、海外なんかはもっと普通の一般車が走っています。高級車しか走っていないのは全世界でも東京ぐらいなのでは?と思います。

2020年当時はドライバーによる乗車拒否も散見

以下はUber Blackに関する状況なのですが、あまり好ましい状況とは言い難いことになっていると感じています。

事前に目的地を確認してキャンセルするドライバーもいる

これは私自身の感覚値のようなものなのですが、2019年以前と比較して、ドライバーのモラルが低下してきたような印象を感じています。これはどういうことかと言うと、配車リクエストを受けたとしても、こちらの行き先を確認して、その場所がドライバーにとって都合が悪い場合、一方的に(事前予告なしで)キャンセルをしてくるなど、サービスの意図とは異なる行動をするドライバー(少なくとも東京のドライバー)が見られるようになりました。

東京駅でのリクエストでも送迎が遠いケースも

送迎車が東京駅周辺でのリクエストにも関わらず、遠い車がアサインされるケースなどあまり合理的な配車アルゴリズムにもなっていないような印象を受けています。

こういった状況が継続するのかはわかりませんが、今後もサービスレベルが悪い場合は、正直お勧めしづらいかなと。まぁお試しで利用するのであれば、ほとんど影響はないため、気にしなくてもよいかと思いますが。

まとめ:荷物が多いときはUberをよく使っていましたが…

海外ユーザー向けに特化してきたUber

海外のUberと東京のUberは同じUberですが、サービスはかなり異なる印象を持っています。やはり東京のUber Blackはハイヤーサービス的な側面が強いことや、海外旅行客に特化している点が特徴として挙げられるでしょう。Uber Taxiはまだサービス地域も限定されているため、Uberは依然として海外のアプリなのかなと。

2019年以前にドライバーさんとは色々な話をしてきましたが、多くのドライバーさんが当時のUber利用者の5~8割前後が外国人観光客と話していました。成田空港をベースにしているドライバーさんに話を伺ったときに、成田空港から都内までタクシーを利用する海外旅行者も比較的多く、一度「成田空港から河口湖まで」行ってほしい旨言われたこともあるそうです笑。タクシーの距離ではないですね。

旅行帰りなど荷物が多いときは重宝していた

私の場合、ほぼ例外なく旅行帰りなど荷物が多くなるときはUberを予約して利用していました。家内と2人で大型トランクを持っている場合、普通のタクシーは入らない可能性高いですし、そもそもタクシー待ちに並ぶのは非常に面倒くさいと言えます。

そのため、事前に予約をしておいて、待ち合わせ場所で待機してもらうのがUber Black の賢い使い方なのではないかと当時は思っていました。というか事前にドライバーさんに待機してもらうハイヤー利用に感覚は近いのではないかと。もし身軽な状態でふとタクシー使いたくなった場合には、流しのタクシーを拾ってしまうのが早いのは間違いありません。

すでに過去のサービスに近い印象を感じていますので、足元の状況については改めてご自身で確認いただくのがよろしいかと。以上、ご参考まで。


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