本日はマレーシアの最南端にある都市ジョホール・バルに滞在している。ジョホール・バルでの宿泊先はマリオット系列のルネサンスを利用した。シンガポールに隣接していることからも、多くのシンガポール人が訪れる都市でもあり、多くの出稼ぎマレーシア人が住んでいる場所でもある。今回は、ルネサンス・ジョホール・バル・ホテルの様子を紹介する。
目次
ルネサンス・ジョホール・バル・ホテル
ホテルランク:★★★★☆
宿泊部屋:ジュニアスイートルーム
予約価格:370MYR=約10,000JPY(予約変更可)
予約方法:マリオット公式HP経由
予約はマリオット公式ホームページから。マレーシアという国自体、ホテルの宿泊価格が世界的に最安値圏であるため、あまり値段は気にしていなかったが、とりあえずこの後も多数の旅程が入っていたことから、倹約目的でも最安値ルームをBookさせてもらった。
マリオットグループのホテルは最低価格保証が付いているので、表面的な価格は最安値として表示されている。ただ、予約をする際にちょびリッチを経由させることで、部屋代の数%のキャッシュバックを受けることができる。節約派の人にとっては常識的なポイントサイトの利用であるが、少しでもホテル価格を引き下げたい人はぜひ利用しよう。
やり方はいたって簡単。ちょびリッチに登録して、ページ内にあるマリオットのロゴから公式ホームページへ遷移するだけでOKだ。後日宿泊代金の数%がポイントとしてキャッシュバックされる。
JBセントラルからは車で10分程度の距離
立地に関して言えば、JBセントラルからは車で移動する距離にある決して動きやすい場所とは言えない立地だ。その分、周りに高い建物もないため、見晴らしがよい、という環境下なのだが。。。あまり景観的に素晴らしいものが見えるかは微妙とも言える。
ホテル敷地内はリゾート南国風、一方で周辺は工事現場感
ホテル自体は存在感があるくらいの大きさを誇っており、外国人利用客にとって快適な滞在となるような、敷地内近辺含めて、若干の南国風にアレンジされている。
ただ、徒歩で行ける範囲は完全に工事現場的雰囲気の場所しかないため、外出する際には必ず車が必要となってくる点は止む無しと言えよう。ジョホール・バル自体にそこまで何かあるような都市ではないので、この辺は仕方がないと言ったところだろうか。
チェックインでダウングレード?
Uberでホテル前まで乗り付けて、そのままチェックインカウンターへ進む。アテンドは特にないものの、まぁそこまでスタッフからガチガチにされるようなホテルでもない。それもあってか、ロビーは広々としていて、気持ちがいい。
ホテルのルームタイプ
こちらのホテルでは、以下のルームタイプがある。
- デラックスルーム 34~36㎡
- デラックスルームベイビュー 34~36㎡
- クラブルーム 34㎡
- ジュニアスイートルーム 69~81㎡
- プレジデンシャルスイートルーム 広さ不明
予約できる部屋カテゴリが4タイプしかなく、スイートルームもジュニアスイートまでしか表示されない。おそらく通常のスイートルームやプレジデンシャル未満のハイクラスなスイートルームは用意されているのだろうが、予約画面には出てこない仕様のようだ。
チェックイン時にダウングレードされてしまう・・・
当初マリオットアプリ上では、ジュニアスイートとして部屋をアサインしてもらったが、エレベーターに乗って、チェックインで案内された部屋に向かうと、そこはただのツインルーム。「あれおかしいな・・・」と思い、もう一度チェックインカウンターへ確認をしてみる。
私「アプリ上では、ジュニアスイートをアサインしているけど、部屋はただのツインベッドルームなんですが…あと、念のため、プラチナ会員として認識されてますか?」
ホテルスタッフ「!?・・・少々お待ちください。確認致します。」
私「はい、もちろん」
ホテルスタッフ「申し訳ございません。眺望が低い部屋となってしまうのですが、それでもよろしいですか?」
私「ええ、もちろん大丈夫ですよ」
やはりホテルスタッフの確認ミスだった模様。まぁ、元々ジュニアスイートにアサインされていなかったら、ツインルームでも良かったのかもしれない。ただ、さすがにダウングレードっていう扱いは正直癪なので、今回は主張させてもらった。
まぁ、ジュニアスイートがアサインされたのも、FREX料金で予約していたという点と、私自身がマリオットのプラチナ会員だったからなのだろう。スタンダードルームでも9,000円前後で宿泊できるかなり安価なホテルであるのだが、多少でもアップグレードしてもらえるのは嬉しいものだ。
ウェルカムギフト
チェックインの際は、ウェルカムドリンクとして甘くて冷たい紅茶?が振舞われた。また、プラチナ会員のベネフィットとして、複数のフード&ドリンク類またはマリオット500ポイント(感覚的に400~500円相当)を選択できる。
少し悩んだが、せっかく宿泊するということなのでチーズ&スナック盛り合わせとビール2缶をウェルカムギフトに選択。夜に部屋にセットしていただけるよう連絡しておいた。
ちなみに、マレーシアでは酒類の販売をあまりしておらず、していたとしても比較的高めの値段(少なくとも日本と同じかそれ以上の値段)で販売していることがほとんど。そのため、ビールが2缶つくというのはマレーシアではなかなか貴重なプレゼントだったりする笑。
さて、2回目のエレベーターでようやく本日の部屋へ。
廊下は白をベース。ただ、装飾があったり、フレグランスの香りがする訳ではないので、やはりマレーシアクオリティ。では、本日の部屋0825の紹介に移る。
ジュニアスイートルーム
部屋はリビングルーム、ベッドルーム、バスルームと3つで区切られている。なお、ウォークインクローゼットはバスルームと合体している間取りだ。ジュニアスイートという名前を付けられているが、広さを考えれば十分にスイートクラスと言えるだろう。
リビングルーム
1人利用には余るほどのリビングスペース。ドア入口手前側には丸テーブルとイス2脚。中央にはソファがセットされている。
オーソドックスなスイートタイプのデザインだが、十分な広さもあって4-5人でわいわい滞在するには楽しいだろう。部屋全体がハイセンスなデザインをしているわけではないが、ひとつひとつの家具は割と新しいものが使われている印象。
こちらは入口ドア右に位置するトイレ。ちょっと殺風景な印象もするが、清潔感ある雰囲気。
ミニバー
リビング側にあるミニバー棚の上には、無料のペットボトルが4本セットされている。引出しを見ると、お菓子類やマグカップなど。
コーヒー類の分量等を見ても、家族連れで利用する雰囲気ですな。
ベッドルーム
こちらはベッドルームの写真。窓際にはオットマン付きのシングルチェアが用意されている。写真には映せていないが、ベッド正面の壁にはテレビが埋め込まれているため、ベッドで寝転がりながらテレビを鑑賞することも可能だ。
バスルーム兼クローゼット
こちらはバスルームの写真。 バスルームだけでも14平米はあるように感じる。2シンク、トイレ(トイレは入り口横にもあるため、部屋には全部で2つ)、バスタブ、シャワーブース、クローゼットと贅沢にもスペースを活用して配置している。
ウォークインクローゼットと一体にしている点がやはり空間的広さを拡大させていると感じる。使い勝手は上々だ。
バスタブの大きさも丁度いいサイズ。基本はシャワーブースを利用することになるが、バスタブがあるというのは非常に嬉しいポイント。
ルネッサンスブランドはバスアメニティにTOKYOMILKというブランドを使用している。デザイナーは外国人だし東京とどういう関係があるのかはよく知らない。
ここまで見てきて、あれないなーと思ったのがビジネスデスク。スイートにあまり泊まる機会がないので、どれが正しいのかよくわかっていないが、ビジネスデスクはこちらの部屋にはないようだ。一応、リビング側にはテーブルがあるので、問題はないが、かっちりしたデスクがあると、仕事をする際は結構捗るので助かったりするのだが。
結局、今回はラウンジで仕事をしてしまったため、特にこちらの部屋で仕事をすることはなかった。
クラブラウンジは広々快適
シンガポール内での用事を済ませて、さらに国境超えの移動でだいぶ疲れていたため、部屋でしばし休憩。夕方近くになって、クラブラウンジのイブニングタイムが始まった頃に訪問してみた。
座席数は利用客に対して十分に用意されており、終始快適な滞在をすることができた。広さ的にはインターコンチネンタル大阪のクラブフロアと同程度の広さ位だろうか。
イブニングタイムには、アルコールはもちろん鶏手羽やサラダバーや創作寿司など、複数種類のおつまみが提供されていた。あまり空腹感はなかったものの、ちょいちょい手を出してみることに。
窓からの景色はこんな感じ。シンガポールとの国境となる川が見えるが、イマイチ豪華さに欠ける。ぶっちゃけ景色そのものに価値があるのかは若干怪しい気もする。
半個室風のソファールームもクラブフロアにはある。こちらは家族連れなどが利用していた。屋外テーブルもあったが、このときはスコールのため、利用はできず。30分もすると雨がやんだが、不安定な天気はマレーシア名物だ。
外だと高いビールを飲みながら、若干の仕事を片しておく。普通にこれだけでお腹いっぱいに自分はなってしまった。
ウェルカムギフトは山盛りチーズの盛り合わせ&ビール
部屋に帰ると、チェックイン時にオーダーしておいたウェルカムギフトがテーブルにセットされていた。チーズの盛り合わせとビールを頼んでおいたのだが、500ポイント程度であるため、大したことないだろうと思っていたものの、実際はこの通り。
1人分の量は遥かに超えており、おつまみにしては相当ボリューミーなお皿となっている。カールスバーグもセットされており、大変ありがたい。
ジムは最新設備が充実
クラブラウンジで夕食を適度に食べた後は、ジムに行って体を動かすことに。私がいた時間は完全に貸し切り状態となっており、贅沢に全マシンを利用して1時間強の間、運動をすることができた。
なお、海外の星4クラスのホテルでこれだけマシンを揃えているホテルはなかなかないんじゃないか、と感じた次第。特に、このジョホールバルという立地での設備はなかなかと言える。
とにかく広い朝食レストラン
翌日の朝食は、グラウンドフロアにある朝食レストランで食べることに。実は、こちらのレストラン。普通のレストランの倍以上の広さがあるんじゃないか、というほど広くかつ沢山の厨房があり、多様なメニューを提供していて驚いた。
たくさんの種類が置いてあるブレッドコーナーやフルーツコーナー。あまり海外でも見かけない生肉が陳列してあり、目の前で調理してくれるライブキッチン。
生チーズコーナーや生ハムコーナーもあり。サラダバーなんかももちろんある。
中華コーナーもかなり広いスペースを取っている。いや、マレーシア料理に属するのかもしれない。国旗と料理のジャンルは整合していないので、正直多様過ぎて判断がつかなくなったりする。
やはりこれだけ大規模なキャパを擁するのは、団体客をメイン顧客にしているからだろう。ジョホールバルには、サッカースタジアムがあり、1998年の日本対イラン戦で使われ「ジョホール・バルの歓喜」とも呼ばれる出来事があった位だ。スポーツ観戦目的で利用する人もそれなりにいるのだろうと思われる。
こちらにはフルーツポンチが複数皿用意されている。外にも料理が用意されている。
お腹はあまり減っておらず、ちょこちょこっと料理とフルーツをつまむ程度にする。途中でできたてエッグトーストを断り切れずに受け取ってしまうも、朝食の満足度は極めて高いレストランだった。
屋外プールは若干日陰あり
翌朝の朝食後には、プールにも立ち寄って軽くひと泳ぎをする。プールは屋外に設置しており、長方形型の25メートル近い大きさのプールと子供用の円形プールが用意されている。
プールサイドの座席数も豊富で、午前中に利用した際はほとんど利用客がおらず、一時的に貸し切り状態にもなった。あまり撮影映えしないのが、若干残念なポイントではあるのだが、機能的には申し分ない。
まとめ:ホテルとしては、居心地抜群!
ハード面:★★★★★:客室はもちろん他の設備も清潔かつ規模広し
ソフト面:★★★★★:スタッフの数は若干少ないが、要望には良レスポンス
コスト面:★★★★★:とにかく安い10,000円以内でこのクオリティ
アクセス面:★★★☆☆:JBセントラルから車で10分
朝食レストランの充実度合いやクラブラウンジの居心地の良さなど、立地条件の悪さを押し返す良さも沢山あるホテルだった。ジョホールバルの中心地からは若干離れているため、車で移動してこないとなかなか利用しづらい場所にホテルが位置している点こそ唯一と言っていいデメリットだろう。
ジョホール・バルへローカルフードを食べに行くということであれば、少々相性が悪いホテルになってしまうのだが、ホテルでのんびり滞在したい、という目的であればかなり満足度は高くなるのではないだろうか。
特に、コストパフォーマンスという観点でいうと、世界的に最安値圏にも位置しているにも関わらず、サービスクオリティは日本のそれと同水準(SPGの都ホテルやIHGの東京にあるインターコンチネンタルよりは確実に上かと思われる・・・)にかと思う。
ジョホール・バルという都市自体が訪問しづらい都市であり、微妙にオススメするのが難しいところではあるのだが、立ち寄る機会があれば、ぜひ1泊してみるのがよいだろう。ご参考まで。