クアラルンプール国際空港から市内へのアクセス方法は複数あり、他の都市と同様に空港と市内を結ぶエクスプレス特急、タクシー、高速バスの3通りが主な交通手段となっています。マレーシアの観光名所として知られるマラッカなどの地域に行く場合には、交通手段が多少限られてきてしまうのですが、市内へのホテルへ向かう場合や単純な市内観光が目的の場合には、比較的簡単に移動することができるでしょう。今回は、そんなクアラルンプール国際空港の交通事情について紹介したいと思います。
目次
クアラルンプール国際空港から市内へのアクセス方法
主だった交通手段とその概要は以下のとおり。なお、マレーシアリンギットMYRは2018年6月現在27.5円となっており、その金額で換算した額を表示しています。
- KLIAエクスプレス
片道55MYR(約1,500円)、往復100MYR(約2,750円)という運賃ですが、インターネットで予約すると10%割引される仕組みがあります。KLセントラル駅まで、たったの28分でアクセスできる便利な交通手段です。 - タクシー
豪華リムジンかバジェットクラスかなどの車種ランクによって料金は上下しますが、バジェットクラスの場合、クーポン定額制で74.3MYR(約2,000円)の料金となっています。渋滞状況にも依りますが、市内まで約1時間で移動できます。 - 高速バス
KLIAからKLセントラルを結ぶ高速バス。片道10MYR(往復18MYR)という破格の安さ。30分間隔で運行しているため、バジェットタイプの旅行者には非常に便利と言えます。
KLIAエクスプレス:KLセントラルまで行くなら便利
支払方法:現金、クレジットカード等
所要時間:KLセントラル駅まで28分
運行時間:午前5時~深夜午前1時
KLIAエクスプレスはKLIAまたはKLIA2から、KLセントラルまでを結ぶ高速鉄道です。上記画像はKLIA2のチケットカウンター。
運賃は、片道55MYR(約1,500円)、往復100MYR(約2,750円)となっています。インターネットで事前予約すると10%割引される仕組みです。マレーシアの交通手段の中では、若干高めの値段設定であることが様々な方面から指摘されていますが、観光客を中心に利用客はそこそこ多い交通機関ですね。
支払方法は、現金、クレジットカードで支払いが可能。マレーシアのプリペイドカード”Touch’n go”も利用できます。日本在住の方の場合、現金かクレジットカードになるかと思いますが。
所要時間はKLセントラル駅まで、たったの28分。ピークタイムは15分(オフピーク時は20分)間隔で運行しており、利便性も抜群です。
KLIA2のエクスプレスのホームはこのようにがらーんと剥き出し状態。
ホームに駅員などがいるはずもなく、列車が来ると勝手に乗り込んでいきます。
時間帯にも拠りますが、日中はそこまでたくさんの人が利用する訳ではありません。空席は多いので、ほぼ確実に座れるのは微妙に嬉しいポイントですね。
車内は座席スペースと荷物置きスペースに分かれていますが、空席が多いので座席横に荷物を置いておいても困ることはないでしょう。このエリアはまだ観光客が多いので、物盗りに合う危険性は少ないですが海外では(電車と言えども)横に荷物を置ける方が安心できます。
なお、車内での飲食は台湾やシンガポールと同様に禁止されていますので、注意が必要です。
こちらは終点のKLセントラル駅の改札出口。日本の鉄道と同様の自動改札があり、チケットを入れることで通ることができます。往復チケットを買っていた場合には、タッチするだけでOK。
KLセントラルに隣接する形で、ヒルトンやアロフトといったホテルがあり、ここセントラルを中心に宿泊する形でも利便性はなかな良いかと思います。
タクシー:とにかく便利で楽
支払方法:現金、クレジットカード等
所要時間:クアラルンプール市内まで約60分(交通事情による)
運行時間:24時間
クアラルンプール中心部へ向かう場合にはKLIAエクスプレスを利用してもよいのですが、交通アクセスの悪いホテルやマラッカなどの地方都市へ向かう場合には、タクシーが主要な交通手段となってきます。
クアラルンプール市内までは、交通事情にも拠りますが約60分で到着することができます。大きな荷物があったりする場合には、非常に便利な交通手段ですね。ただし、クアラルンプール市内に入ると交通渋滞がひどいことが度々あるので、要注意とも言えます。
空港ではタクシーカウンターでチケット購入する前払いシステム。クレジットカードでも支払いが可能な点も嬉しいですね。マレーシアは基本チップは不要なので、これ以上料金がかからない点も日本人的に嬉しいかと。
車種によって、値段が変わる料金体系となっており、バジェットタイプ、プレミアタイプ、大人数向けのファミリータイプがある。予算を節約したいのなら、安価なバジェットタイプがいいだろう。
実はGrabも結構お得
タクシー配車アプリのGrabを使って市内へ向かうのも、予算的にお得な場合が多いです。Grabは通常、距離と時間によって運賃が決定する料金システムですが、空港と市内の移動では定額制となります。
料金は75MYR(約2,000円)にプラス高速料金という設定。バジェットタクシーとほぼ同額なので、自分の好みで選択するのがいいでしょう。以前はUberというタクシーアプリもあったのですが、現在はGrabと統合されており、現地で利用するならGrabかなと思います。
高速バス:とにかく安い!!
支払方法:現金
所要時間:クアラルンプール市内まで約60分(交通事情による)
運行時間:午前5時~午後11時
主にエアアジアなどのLCCが中心となるKLIA2からの運航が多い高速バスが3つ目の交通機関となります。料金も8~10MYR(約220~275円)と他の交通手段と比べて格安です。
クアラルンプール市内だけじゃなく、マレーシア各都市へも運航しており、地方への移動を安く済ます場合に重宝します。エコノミーな旅行を計画している場合には、選択肢として活躍するはずでしょう。
まとめ:ホテルまで直接行けるタクシーか安く高速バスか
海外旅行をする際には、必ず大きなトランクを持って移動しなければなりません。その点を考慮すると、高速鉄道は料金の割に移動が多くなりがちなので、ホテルの場所次第ではあまりお勧めできないと言えます。
その分、交通渋滞の心配はあるもののタクシーの値段はそこまで高くもないので、2人以上で利用するならばタクシー利用が非常にお勧めですね。
また、予算を安く済ませたいということであれば、高速バスを検討するのもいいでしょう。ほとんどお金を掛けずに市内まで移動ができ、浮いたお金でマッサージなり、美味しいものを食べに行くのもいいかと思います。
十分検討してから行けば、時間もお金も効率的に使えるのは間違いないかと。以上、ご参考まで。