ニューヨークからの帰国便はJALのファーストクラスを利用しました。JALのファーストクラスは初めて。搭乗前は期待と不安が交じり合う複雑な心境で空港へ向かいましたが、はてさてどんなフライトになったのでしょうか。
目次
日本航空ファーストクラス ニューヨーク~羽田
予約
今回のフライトはアラスカ航空のマイルで予約をしました。まぁ、巷では有名な方法です。
【特典航空券】アラスカ航空でJALファーストクラスを発券する
アラスカ航空のマイルを大量に保有するのは、改悪リスクも高いですし、海外発券が頻発するのであまり強くはお勧めできません。ただ、一部のルートに限っては非常にお得にフライトを発券できるので、要所要所で活躍できるマイルだと思います。
JALファーストクラスチェックイン
ニューヨークには3つの空港がありますが、国際線の多くがジョン・F・ケネディ空港に集中しており、JALもこちらの空港から離発着しています。今回はマンハッタンからUberを呼んで移動することに。ほぼ渋滞がなかったためか、40分程度で到着。チップ込みで約65USDとリーズナブルな金額なのですが、うーむ高い笑。
ジョン・F・ケネディ空港はターミナルが8つもあるなかなかのジャンボ空港でもあります。ただ、JALが就航するターミナル1は、割とコンパクトな印象でした。
空港に到着すると、JALカウンターはすでにオープンしており、そのままファーストクラスのカウンターへ。待ち時間ゼロですね。ファーストクラスだからか、チェックインの手続きはなんだか親切な雰囲気がしますが、まぁニューヨークのアメリカンな対応に慣れてきていたからかもしれません。
特に、ファーストクラスだからといって特別な案内はされず、そのままファストトラックでセキュリティチェックへ向かいます。
ルフトハンザファーストクラスラウンジへ
搭乗時刻まではだいぶ時間があったので、セキュリティエリア内で家族へのお土産のチョコレートを買ってから、こちらのラウンジへ向かいました。
JALはワンワールド系列なのですが、ルフトハンザ航空が運営するラウンジを利用する点はなんだかおもしろいですね。ターミナル1にはアメリカン航空が就航していないこともあり、ワンワールド系の空港ラウンジがないから(またはファーストを有するラウンジがないから)かもしれません。
ルフトハンザファーストクラスラウンジ@ジョンエフケネディ空港 訪問記
ボーディングタイム
ボーディングタイムになると大名行列ができるのは、どの航空会社でも共通かと思いますが、JALは特に行列が長い印象があります。今回もながーい行列ができていますね、やはりサラリーマン上級会員の特にシニア層が多いのがJALの特徴です。
そそくさとファーストクラスレーンからゲートを抜けます。
JALファーストクラスの座席
機内へ入ると、もうそこは完全に日本の雰囲気が漂っていました。日本語で座席まで案内、日本らしいお辞儀ペコペコのあの感じ。これはこれでJALらしい、日本のおもてなしってやつですね笑。
マドリードを経由して日本に帰るところ、と伝えたところ相当驚いており、多分心の中では完全に「ちょっと狂った人」と認識されたんじゃないかと思いましたが、まぁ常識的に考えれば狂っているのは間違いないでしょう笑。
そして、座席の方はさすがのファーストクラス。幅広かつ窓も贅沢に3~4つ分占有するという贅沢っぷり。ANAのファーストクラスの座席と比較すると、窓側へ無駄なパーティションがない分、解放感に溢れている印象です。景色がよく見える点も考慮すると、ファースト搭乗時の窓側座席は結構プレミアム付いている印象すらあります。
それなりにパーティションが高いこともあり、横を向く程度では搭乗客同士の視線が合うことはありません。落ち着いた雰囲気でいいですね。
コントローラーをチェックしてみると、画面タッチタイプのコントローラーのようです。これはこれで合理的なのですが、ゲームモードにすると操作もタッチパネルの模様。私、ちょっと変わっていて機内では、なぜかテトリスや数独をやりたくなってしまうタイプなので、このタッチパネルコントローラーはちょっと使いづらいですね。。。
ちなみに、JALは普段ビジネスクラスでウェルカムドリンクを提供しませんが、ファーストクラスではウェルカムドリンクを提供するようです。シャンパンかオレンジジュースかみかんジュースか、と3種類おすすめされまして、みかんジュースをこのときは選択しました。美味しかったです。
離陸後、まもなくすると食事の提供が始まりました。
ファーストクラス 機内食
ドリンクはルイ・ロデレール・クリスタルをチョイス。やっぱりこういうときにしか飲めないシャンパンなので、ありがたくいただきます。
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ネット通販だからこそ、3万円強くらいの金額で購入することができますが、普通にレストランでボトルを注文すると倍近いお値段となります。いやはや、なかなかすごいシャンパンですよ本当。
前菜
ラズベリーとクリームチーズのスコーン、アスパラガス&ハム
ファーストクラスと言えばキャビアですね。キャビアは確かに高級品ですが、シャンパンの価格と比べるとそれほど高くはないような、、、と思いましたが日常的に食べる価格帯でないのは確かです。
価格:3,110円 |
実は超超久しぶりにキャビアを食べたのですが・・あれ、こんな味だったかな。結構クセが強くて、うーんお酒に合うと言えばお酒に合いますが、個人的にはもっと安価なサテーとかモツとかフライドポテトが好きです笑。
冷製ポタージュ、生サーモン、エシレバターとガーリックトースト。にんにくの味が効いてて美味しかったですね。
メインディッシュは赤ワイン煮込みのステーキ。焼き目の付け方とか地上での調理と機内での調理とがうまくマッチしてて美味しかったです。
最後はブルーベリーとバニラ&チョコレートアイスのデザートを楽しみつつ、日本茶で〆。素晴らしい機内食でした。そして、お腹が苦しい。
このあとは就寝モードへ
機内食を食べた後は寝ます。太平洋フライトはフライト時間もかなり長く13時間にも及びます。ちょっとやそっと昼寝した位じゃ到着しません。逆に言えば、時間を気にせず寝る時間がたっぷりあるのは、結構恵まれた環境とも言えますが笑。
ファーストクラスですと、CAさんが座席をフルフラットにしてくれるのはもちろん、ベッドマットを引いてベッドを作っていただけます。本当至れり尽くせりというやつです。
ベッドマットは表裏でソフト面、ハード面とがあるようで、ソフト面で今回は寝ることに。さすがに地上でのベッドと比較はできませんが、機内という環境を忘れるほど、快適で大変良かったです。
たしか4~5時間程度寝たところで目が覚めて、位置を確認するとまだアラスカ上空付近。まだまだ時間はかかりそうです・・・。
このあとはボヘミアン・ラプソディを観て、しばらくやり過ごすことにしました。
ファーストクラス 機内食~2回目~
お腹は正直全く減っていなかったのですが、到着前に何か食べておこうかなと思いました。まずはコーヒーで目を覚まします。
到着前の軽食セットもあったのですが、今回はJALカレーをチョイス。チーズの盛り合わせとシャンパン(ルイロデレールクリスタルはこの段階ですでに売り切れてました)も合わせて。
機内で提供されるカレーは地上で出されるカレーとだいぶ違うようですね。そもそも機内で提供されるカレーの調理方法をいまいちわかっていないのですが、一度冷凍パックか何かにしてから、機内で解凍して提供しているのでしょうか。ココイチなどのようにシャバシャバカレーとは程遠く、ちょうどいい粘りもあるカレーで美味しかったです。具材に豆を使用していたのが、特徴的でした。
最後はフルーツの盛り合わせで〆。シャインマスカットでしょうか。こういう提供の仕方はいいですね。
もうじき到着
2回目の機内食を食べ終わり一息つくともう東京がすぐそこまで迫ってきていました。
長かった旅行もこれで終了です。名残惜しいですね。
到着前はファーストクラスを担当していただいた3名のCAさんがご挨拶に来ていただけました。ちょっとびっくりです。こういう濃厚な接客がやはりJALっぽいですね笑。搭乗時に会話した「マドリードを経由して帰るところ」という話もちゃんと他のCAにも共有されているらしく、どういう人物と思われたのかは若干気になります。まぁ、ただの変なフライト狂ということで・・・笑。
到着後に洗礼を受ける・・・
さて、無事に羽田空港へ到着し、預け荷物を受け取ります。すると、あることに気が付きました・・・。
スーツケースの鍵穴を見事にぶっ壊されてしまいました。中にはUSAのお手紙も入っています。あー、もうなんかせっかくファーストで気分よく帰ってきたのに、こういう洗礼を浴びるとはついていないなぁと。TSAロックだろうが、なんだろうが、もう問答無用みたいですね、いい勉強になりました。次回からはそもそも鍵を掛けないようにしたいと思います。
壊された鍵についてですが、預け荷物返却エリアにあるJALカウンターへ行ったところ、無償で修理いただけるようで、特に何か出費もなく元通りにしてもらうことができました。ただ、自分で自宅から郵送して修理して返却してもらうこととなるため、実質1ヶ月近くはスーツケースが使えなくなる点は要注意ですね。この話はまた別途記事で詳しく紹介したいと思います。
まとめ:日本人のためのファーストクラス
先日、ちょうどANAのファーストにも乗る機会があり、JALとANAを比較してみるとどちらもすばらしいのですが、JALの方が細かい部分で若干上を行っているんじゃないかな、と感じました。ビジネスクラスだと全くの逆ですが。個人的に感じるポイントとして、
- 窓側へ解放感溢れる座席
- しかもプライベート感も高い座席
- シャンパンのランクは申し分なし(サロンが復活すればさらに上!)
- 料理のクオリティも申し分なし
- 機内での調理手順含め、莫大なマニュアルや指導を感じる手際に感服
などですかね。ソフト面での違いなので、人によっては、全く違う意見となってもおかしくはないかと思います。
また乗りたいか、と言われたらもちろんYes!と答えますし、タイミングいいフライトがあるなら積極的にアップグレードなりしていきたいですね。以上、ご参考まで。
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