バンコクのスワンナプーム国際空港には無数の空港ラウンジがありますが、ファーストクラス搭乗者が利用しているラウンジの中身はご存じでしょうか。私は2回ほどタイ航空ファーストに搭乗したことがあり、その時に案内されたのがこちらのロイヤルファーストラウンジとなります。今回はバンコク最高峰の空港ラウンジについて紹介します。
目次
タイ国際航空ロイヤルファーストラウンジ
タイ航空ロイヤルファーストラウンジの概要については以下のとおり。
時間帯:AM5:00~AM1:00
設備:
・2 VIPルーム
・6プライベートコーナー
・アラカルトダイニングルーム
・シャワールーム 等
入場資格:タイ航空ファーストクラス搭乗者、スターアライアンス便ファーストクラス搭乗者、タイ航空プラチナメンバー(Invitation Only)
このロイヤルファーストラウンジで特徴的なのは、入場資格ではないでしょうか。タイ航空プラチナメンバーは、Invitation Onlyという非常に難しい資格のひとつとされています。そのため、基本的にラウンジ利用者はファーストクラス搭乗者に限定されることから、圧倒的に利用者が少ないことが特徴として挙げられます。
Visited in Mar 2017
このときは、早朝の便でシンガポールチャンギ空港からバンコクスワンナプーム空港に到着しました。機内で多少睡眠を補充したとは言え、連日動き回ってたせいもあり、足の裏が痛くて、全身に疲労が貯まっていました。
とりあえず、日本帰国便の出発が午後2時過ぎということで、ファーストクラスラウンジでゆっくりさせてもらう予定です。
今回はシンガポールからの帰り道。シンガポールからバンコクへのフライトはこちらの記事を参照ください。
スワンナプーム国際空港はあくまでトランジットとして利用するのみなのですが、帰国便をタイ航空ファーストクラスで発券しているため、バンコクスワンナプーム空港ではロイヤルファーストラウンジでトランジット時間を過ごします。
機体出口でお出迎え
まずは、シンガポールから乗ってきた機体を降りるとタイ航空スタッフがお出迎えしてくれました。空港スタッフは、スワンナプーム空港お馴染みのカートで待機。自分以外に乗る人は運転手のみ。そのため、私1人をカートに乗せて、空港内を時速30-40キロで駆け抜けます。
さすがにちょっと早すぎるんじゃないかと思うくらいのスピードで、本日2回目のセキュリティチェックに到着しました(1回目はシンガポールチャンギ国際空港のセキュリティチェック)。
羽田空港や成田空港の鈍足カートのスピードとは比べものにならぬほどの速さです。人を轢き殺しかねない勢いと表現した方がよいでしょうか笑。まぁ、バンコクや中国なら安全運転な方でしょう笑。
セキュリティチェックに待ち人は誰もおらず、案内されるまま、1人でとりあえず身包み剥がされる勢いで複数のスタッフに荷物をベルトコンベアに乗っけられました。スタッフの色んなところからの視線が気になって仕方ありませんでしたが、そそくさとPCだけカバンから取り出し、セキュリティチェックを通過します。
空港スタッフからの無言のプレッシャーを感じつつ通過した後も、案内は続きます。
タイ航空スタッフ「まだ次の便まで時間があるので、こちらのラウンジでお寛ぎください」
と案内されたのは、タイ航空のロイヤルファーストラウンジ。
ファーストクラス プライベートブース
ラウンジに入り、チケットを渡すかと思いきや、そこはもう話が着いているようで、何も手続きなしでラウンジへ入場させてもらえました。そしてそのまま、まずはプライベートブースに案内されます。
プライベートブースは、ドアがある訳ではありませんが、4.5畳くらいのスペースを独り占めできて、なおかつラグジュアリーな家具が用意されています。
シンガポールのお土産袋が少々気恥ずかしいのですが、適当に荷物を下ろして極上の休憩タイムがスタート・・・。と思いきや、さっそくスタッフから声がかかります。
タイスタッフ女性「朝食はどういたしますか?」
自分「へ、あれ。まだ朝食ですか?」
タイスタッフ女性「はい、朝食のお時間です。メニューをお持ちしますね。こちらです」
実は、午前4時半にシンガポールで起床して、ラウンジで軽く朝食、機内で間食しているため、時刻は9時過ぎなのですが体感時刻はまだお昼頃という感覚です。
自分(お腹がいっぱいだ。食えん)
と言うのはファーストラウンジ(しかもホームラウンジ)ではとても言えず、ここでも謎のプレッシャーに負けて、アメリカンブレクファストを注文してしまいました汗。
結構苦しかったのですが、注文した手前、残すわけにもいかずしっかり完食しました。味は一般的な日本でも食べれるハムエッグトーストと言った感じですが、こういうところで食べることに意義があるような気がします。うむ、美味かった。
ロイヤルファーストラウンジ内の座席
お腹が限界まで満たされたところで、ちょこっとだけラウンジ内を探索します。カラフルなクッションが目立ち、かなり座席数は多いですね。ファーストクラス搭乗者又はタイ航空最上級会員のみ入場可能というだけあって、非常にゆとりがあり快適な空間が広がっています。
往路のANAスイートラウンジの有様を見ると、ラウンジだけ見たらタイ航空の圧勝ですね。(なお、私はまだJALファーストラウンジには入ったことがなく比較は出来かねます)
ファーストクラスラウンジ 軽食&スイーツ
軽食、スイーツ類はオーダー制ではなく、バイキング形式で用意されていました。ひとつひとつのスイーツの質を見ても、他のラウンジでは絶対に提供されない高級感が溢れています。
1種類ずつ全部取って食べたかったのですが、さすがに満腹状態が続いていたため、控えめにしておきました。
スイーツコーナー全体の雰囲気はこんな感じです。スイーツひとつ取ろうにも静寂が辺りを包み込んでいるため、食器を取る音ですら若干緊張します。
このとき頂いたのは、アップルパイ、金箔付きチョコレートケーキ。味オンチな私なのですが、こんな贅沢なバイキングはなかなかないな、と感じた次第でした。
カプチーノをいただいて、多少のPC作業をこなします。この間も人の往来はほとんどなく、非常に静かで快適な滞在を過ごすことができました。
ファーストラウンジ内のトイレ
トイレにも立ち寄ってみます。至って普通のトイレと言いたいところですが、男性側トイレも全て個室タイプとなっており、こちらも1部屋が4畳ぐらいの広々としたスペースを確保していました。
アメニティ類も清潔に管理されており、利用者がいる毎に清掃行われている模様です。
こちらのソファもトイレの一部。ここで待っててもよいことを意味するのか、ラグジュアリーな空間がいろいろな場所に用意されていました。
この後もまだ時間が充分に余っているので、ロイヤルオーキッドスパへ行くことに。
ロイヤルオーキッドスパ
ファーストラウンジのスタッフにタイマッサージをロイヤルオーキッドスパで受けてみたい旨伝えるとラウンジからすぐに入れるか確認の電話をしてもらえました。その後もロイヤルオーキッドスパの入り口までスタッフが先導してくれる濃厚サービス。
タイ人女性スタッフ「せっかくなのでオイルマッサージを受けていきませんか?ファーストクラスの方向けのオイルマッサージは本当オススメです」
今回は空港かつファーストラウンジのスタッフに推奨されたということで、オイルマッサージを受けて見ることにしました。受付でオイルマッサージに変更する旨、伝えてもらい、横の待合席へ。
こちらの待合席でスタッフの準備ができる5分弱程度待機します。準備ができ、ファーストクラス向けのVIPルームへ案内されました。
VIPルームへ進むと空港とは思えない空間が広がっていました。個室のマッサージルームなのですが、広さは20㎡は軽くあるんじゃないでしょうか。バスタブあり、トイレあり、更衣室あり、シャワールームありと人が生活できるレベルです。
バスアメニティはロクシタン。アメニティももちろん高級ホテル仕様となっていました。
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この後は、バスローブに着替え60分のオイルマッサージを受けます。やはりオススメされるだけあり、超極楽。途中何度も眠りかけてしまいましたが、もったいない位。完全個室空間であるため、静寂な環境と心地よい音楽を聴きながらマッサージを受けます。本当贅沢ですね・・・。
60分のマッサージの後は、ファースト専用の休憩スペースへ案内されます。ここでもビジネスクラスと部屋を区別しており、1部屋丸々使わせてもらいました。
こちらにも茶菓子が置かれており、食べ放題なのですが、さすがに満腹です。。。
お茶だけいただき、ゆっくりした後にファーストラウンジへ戻ることとしました。
Visited in Jan 2019
元旦の日も静かで快適なラウンジ
2019年の1月に再びタイ航空ファーストクラスに乗る機会があったので、こちらのラウンジを利用させていただきました。今回も午前中にラウンジに来た形だったので、朝食をどうするか聞かれましたが前回の反省を生かしてかなり軽めのものをチョイス。
カプチーノとフルーツのみにしました。やはりこの後に控えている機内食が鬼門です。前回はそこで大変苦しい思いをしたので、ラウンジでは常に腹を空かせておきます。
この日は2019年の初日・元旦でしたが、ラウンジ内は全く混雑することなく数組の搭乗客を周りで見かける程度でした。日本のラウンジもこれくらいゆっくりできるラウンジであってほしいものですね。
今回のロイヤルオーキッドスパは大外れ
今回も時間に多少余裕を持たせていたため、ロイヤルオーキッドスパを受けてみることにしました。2017年のときから変わらず、タイ航空ファーストクラス搭乗者は1時間のスパが無料で受けられるようです。
外で多少買い物もしたかった関係から、今回45分のネック&ショルダーマッサージをお願いしました。きっと今回ももの凄いリラックスできて気分よく疲れを癒すことができるのだろう、と思っていたのですが・・・。
非常に残念なことに施術士のやる気がないせいか、全く真面目にマッサージをしない人に当たってしまいました。バンコクのマッサージは幾度も受けてきていますが、ここまでひどいマッサージはなかなかないですね。お喋りしていて集中していない、というタイプではなく全くやる気がないタイプの方でした・・・。
なお、今回当たってしまったスタッフは極めて酷い態度でしたが、ロイヤルオーキッドスパの設備や環境は疲れを癒す場所として、非常に適しているのは間違いありません。
落胆した気持ちを引き釣りながら・・・この後は外で買い物を済ませ、再びロイヤルファーストラウンジに戻りました。
まとめ:バンコク発ならファーストクラスで
ロイヤルファーストラウンジのレベルの高さやロイヤルオーキッドスパのVIPルーム利用など、バンコク発ファーストクラス発券で得られる付加価値は極めて大きいのではないでしょうか。正直なところ、ロイヤルシルクラウンジだけ見ると、一般的なビジネスクラス程度であり、ファーストクラスの地上サービスがここまで濃厚なものとは想像していませんでした。
ただ、ロイヤルオーキッドスパについては、2017年のときは物凄く満足度が高かったのですが、2019年訪問時は満足度ゼロ。むしろ行かなければ良かった、と思うくらい酷いスタッフに当たってしまいました。こればかりは、運といいますか致し方ないですね。
とはいえ、羽田のANAスイートラウンジの芋洗い状況と比べれば天と地ほどの差があるかと思います。こちらのラウンジに入る一番簡単な方法はマイルを貯めてタイ航空ファーストクラスに搭乗することだと思います。マイルの貯め方はいろいろと本ブログでも紹介しているので、細かくは割愛致しますが、マイルを貯めた際の選択肢としてバンコク発ファーストクラスを検討してみるのも良いのではないでしょうか。以上、ご参考まで。