マンションの最上階がもつメリット・デメリットを知っていますか?

マンション購入の際に、何階に住むかって結構気になるところですよね。やっぱり高層階がいい!という根強い意見はありますし、階数にこだわりはないって方も多いです。今回は、マンションの階数は最上階がいいのかどうか、そのメリット・デメリットを比較してみたいと思います。

「マンションはやはり最上階がいい」という意見

根強く存在する「マンションは最上階がいい」という意見。この最上階が持つメリットはなんでしょうか。具体的に確認していきましょう。





最上階がもつ5つのメリット

その1 眺望が良い

やはり最上階の良さは他の階よりも上にあるため、部屋からの眺望が良いことですね。日々生活する部屋から抜けた景色を眺めて生活するなんて、都会に生活する人であれば憧れてしまうのではないでしょうか。

特に、タワーマンションであれば、最上階はプレミアがつくこともあり非常に素晴らしい眺望を得ることができます。

その2 日当たりが良い

日当たりが良いのも大きなメリットのひとつです。上の階がないことで、日差しを存分に取り込むことができるため、部屋は自然と明るくなります。方角が南側に面しているのであれば、より日差しを取り込めるため、朝日を浴びて起床したり、爽やかな晴れ模様を眺めながらティータイムを過ごしたりと、気持ちの良い生活が送れますね。

その3 上の階の騒音を気にしなくて良い

騒音トラブルはマンションでは付き物と言えますが、最上階であればドンドンと聞こえてくる上階の音はありません。この点も大きなメリットと言えますね。

最近では二重床、二重天井で室内を施工しているマンションが多いため、騒音トラブルは以前よりは少なくなってきていると言えますが、やはりトラブルの種がない方が良いですね。

その4 資産価値が高い

最上階は資産価値が高い点も大きなメリットと言えます。基本的にマンションは低階層ほど安く販売される傾向にあり、高階層になればなるほど高値が付きます。マンションのグレードや立地にも拠りますが、1階当たり30~60万円近く上がっていくとも言われているため、最上階は建物の中でも最もプレミアが付いた部屋と解釈することができます。

その5 セキュリティ上の安心感

セキュリティ面でも最上階は安心できる要素があります。低層階であれば、壁を登るなどして容易に侵入できてしまう点を考えると、最上階はセキュリティ上の安心感があるかと思います。

ただし、屋上からの侵入や他の住戸からの侵入という方法もあるため、セキュリティが抜群に良い訳でもなく、他の部屋と同程度の差であるという認識が本来は正しいかもしれません。





最上階がもつ3つのデメリット

一方で最上階が良くない理由もあります。完全に良い面の裏返しになっているとも言え、マンション購入を考えている方であれば、かなり注意した方がよい側面かと思われます。

その1 マンション価格が高い

一番大きいデメリットは、とにかくマンション価格が高くなることです。これは完全に資産価値が高いことの裏返しにもなります。

数百万の価値の差を階数の違いから感じられるか

売却する際に高く売れれば良い、とまで考えられるのであれば帳消しにできる側面かもしれませんが、マンション購入時に他の階よりも数百万以上も高く設定された最上階の部屋に値段以上の魅力を感じられるでしょうか。

数百万単位の魅力があるかどうかは個人の価値観になりますが、人によってかなり判断は分かれるところになってくるかと思います。

周辺の建物にも注意が必要

また、隣接した建物の高さがほとんど同じか、自分のマンションより高い場合には眺望が確保できないばかりか、見下ろされているような感覚にもなります。この点には十分注意したいところですね。

その2 とにかく暑い(電気代がかかる)

日当たりが良いことの完全な裏返しとして、最上階はとにかく暑いことが挙げられます。窓からの日差しだけでなく、上階が屋上となっており、天井からの放射熱で室内が常に暖められ続けるため、夏場は常にエアコンを稼働させている必要が出てきます。

逆に冬は寒くなる

逆に冬場は暖かくなるかというと、外気により部屋の内部の温度が天井から放出されていくため、他の部屋よりも寒くなりやすいという傾向が出てきます。

ただし、最近のマンションは影響少な目

夏場の際も冬の際も同じ理屈で、最上階は外気に触れる部分が多いため、室内の温度が影響を受けやすいことがわかっています。ただ、それについては最近はかなり緩和されているとの意見もあります。現在は外壁に断熱施工を実施しているため、ほとんど影響を受けないマンションも多いです。

賃貸マンションはやや注意

分譲マンションなら建物の設備もしっかりしているため、あまり心配はいらないかと思いますが、賃貸系のマンションの場合、断熱材を抑えて施工されるケースもあるため、賃貸マンションでの最上階は十分注意した方がいいかもしれませんね。

夏場は暑く、冬場は寒い、という最上階。賃貸マンションは特に、冷房費用はもちろん冬場は暖房費用もかかる点は注意が必要かと思います。

その3 エレベーターの待ち時間は長い

最上階の宿命とも言えるのがエレベーターの待ち時間ではないでしょうか。出かけるときはもちろん帰ってくるときなど、エレベーターがすぐに来なかったり、途中回で何度も停まるため、最上階までなかなか着かないなど、毎日の生活でイライラする地味なポイントを作ってしまうことになります。





まとめ:最上階は必須条件にすべきではない

個人的には最上階はデメリットもそれなりにある物件でもあるため、必須にはすべきではないと考えています。ただ、もちろんマンションからの景観が開けており、都市計画上も今後その眺望が確保できる場合など眺望に大きなメリットがあるのであれば、比較検討材料にしてもよいのではないかと思います。

ただ、マンション価格が上がってしまう分、手を出しにくくなるのは確かですし、わざわざ数百万を眺望に注ぐのであれば、室内リフォーム用資金や頭金に回すなど柔軟な資金計画にした方が良いのではないかな、とファイナンシャルプランナー的には感じますね。

もしマンションの階数で悩んでいる方がいれば、色々なメリットとデメリットを把握かつ比較検討して購入に踏み切るのが良いのは間違いないでしょう。以上、ご参考まで。






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