日本人なら京都へ一度以上観光に訪れたことがあるのではないでしょうか。学生のときの修学旅行やちょっとした休日に訪れた京都旅行など機会は多いかと思います。ただ、近年の京都は非常に混雑が悩ましい状況にあります。私は先日秋の京都観光に行ってきましたが、貸切タクシーを活用して効率的に周ることができました。今回はそんな京都半日観光ルートを紹介したいと思います。
目次
超快適な秋の京都観光タクシーツアー
今回は、秋頃の京都に訪問しました。秋の京都は、観光客が非常に多く、非常に混雑状況が心配なところ。ただ一方で、非常に綺麗な紅葉が見られる、ということもあり国内海外からたくさんの観光客が集う理由もよくわかります。
今回どうしても日程的な都合もあり、ちょっと贅沢に観光タクシーを手配した次第です。タクシードライバーは京都の町並みの隅々までその歴史も含めて非常によく知り尽くしており、快適に観光をすることができました。
京都の観光コース
観光コースは以下の通り。出発を朝の7時半としたことにより、日中の大変な混雑を回避することができました。ドライバーさんの方にも、出発時間を早めてくれたことで”非常に快適に回れることができた”と逆に感謝されてしまったぐらいです。
上記を全て巡って、全部で5時間程度の所要時間となります。朝7時半頃から出発してお昼の12時半に昼食を食べて解散するようなスケジュールです。もし京都の観光旅行を計画している場合には参考にしていただければ。
なお、上記観光スポットには超超超有名観光スポットである清水寺が入っていません。これは、2017年秋~冬の時点で清水寺は工事改装中であったため、敢えて元々混雑が予想されるスポットを避けたからとなります。
以下では実際の京都観光の様子を紹介します。
午前7時半にホテルへお出迎え
こちらのタクシーで今回宿泊しているホテルまで迎車してもらえました。京都は日本人にとってそこまで難しい場所ではありませんが、数年ぶりに訪れる場合や外国の人にとっては非常にありがたいサービスと言えます。
伏見稲荷大社(ふしみいなにたいしゃ)
まず朝一で訪れたのは、京都でも屈指の超有名観光スポットである伏見稲荷大社。もう日本人なら知らない人はほとんどいない場所でしょう。海外の人でも多くの人がここを目当てに京都を訪れます。(当てにならないと評判の)トリップアドバイザーでは京都観光ランキング(2017年)で堂々の一位を冠しているだけあり、国内外の客人の満足度は極めて高いのは間違いありません。
京都の伏見稲荷神社と言えば、こちらの千本鳥居の道が有名ですね。映画のワンシーンにも使われる超有名撮影スポットのひとつです。
東福寺(とうふくじ)
伏見稲荷大社から比較的近い距離にある東福寺。車で4~5分程度の距離にあります。正門の大きさは京都一の大きさを誇っているとのこと。この圧巻の外観を眺めるのも京都を醍醐味と言えますね。寺の中に入ることはできませんでしたが、天井に描かれる龍の姿は圧巻の一言。
光明院(こうみょういん)
光明院は東福寺から100メートルほどの離れた場所にあります。こちらには非常に美しい日本庭園と日本家屋から観える絶景と言いましょうか風情を存分に感じられるのではないかと。京都屈指の(穴場)観光名所となっているのは間違いありません。
東福寺の壮大な景観とは違い、一民家の中庭に景色があり、人混みもほとんどなく痺れるような景色を堪能することができるかと思います。昔JRのCMにある「そうだ!京都へ行こう」のワンシーンにも選ばれたスポットです。
ただし、伏見稲荷大社や東福寺と比べてこちらの光明院は訪問者が圧倒的に少なく、京都の穴場スポットとなっています。個人的には、この日本庭園を観るためにも、また足を運びたい場所のひとつですね。
鹿苑寺(金閣寺)(世界遺産)
世界遺産の金閣寺は説明不要でしょう。正式名称は鹿苑寺(ろくおんじ)と呼ばれ、金色に施されたこちらの舎利殿「金閣」が有名なため、金閣寺と通称の名で呼ばれています。金閣寺の入場開始時間は他のお寺と比べても若干遅く、参拝は午前9時からとなっているため、9時以降は周辺の駐車場を含めて非常に混雑してしまうのが悩ましいところかと。
金閣寺はあくまで離れであり、本殿はこちら。冬化粧をした金閣寺の写真もありますが、こちらは極めて貴重な写真とのこと。というのも、入園時間が9時以降であるため、例え雪が降ったとしても、溶けてしまうことが多いんだとか。
我々もタイミングはかなり早い時間で訪問しましたが、金閣寺はやはり混雑度合いがすごいですね。ぜひ9時過ぎの早い時間帯で訪れるのが良いでしょう。
龍安寺(りょうあんじ)(世界遺産)
金閣寺の次に訪れたのが龍安寺(りょうあんじ)。龍安寺で非常に有名な石庭は一度ご覧になると、非常に趣き深いものがあります。15個の石が何を示しているのか、どういう意味を見出すのか、一緒に回っていただいたタクシードライバーの方に解説いただきましたが、非常に感銘打つものでした。ただの石と侮れませんね。
なお、こちらは1975年にイギリスのエリザベス女王2世が公式訪問(京都では唯一こちらの寺を訪問したのだとか)した際に絶賛されたことで一躍有名になった経緯があります。そのためもあり、若干の混雑に耐える覚悟が必要です。
しょうざん庭園
最後は京都の紅葉を楽しむために、しょうざん庭園へ。他の有名な紅葉スポットもたくさんありますが、人が少なくじっくりと紅葉を楽しめるこちらは穴場と言えます。
紅葉を楽しみ、たっぷり写真を撮った後は、お昼の昼食処でそばを食し解散することとなりました。
蕎麦の実 よしむら
京都のタクシー観光を終えお昼に着いたのは、こちらのお店”蕎麦の実 よしむら”へ。そば粉100%で作られるこちらのお蕎麦はなかなかの美味。 京都にはたくさんの美味しいお蕎麦屋さんがありますが、こちらもそのうちの一軒ということで参考にしていただけると幸いです。
観光タクシーのお値段
さて、今回のタクシー観光タクシーの料金ですが、合計で約4万円の代金となりました。ちなみにタクシーの料金は、車の車種やドライバーのランク(すなわち英語対応ドライバーかどうか)などによって料金が変わってきます。基本的にはタクシーを利用している時間に応じて料金が加算されるため、利用する時間を調整することである程度の費用は調整することができます。
また、お寺の訪問の際に必要になってくる入場料などについても最後に清算されるため、その点についても考慮しておいた方が良いでしょう。
個人的には4万円の観光料金自体はやや高い金額のように映るかもしれませんが、
- 今回我々は複数名(実際は4人で利用)で利用していること
- 京都市内の交通機関をまったく使わずにタクシーのみで移動させていただいている点
等を考えると、決して割高な料金とは感じていません。観光コースについても当日その場で我々の突発的な要望に応えてくれた上で案内してくれた点についても非常に付加価値の高いものだったのではないかと感じています。是非また利用する機会があれば検討してみたいと考えているぐらいですね。
詳細の料金については、こちらのホームページをご覧いただければ。
他にもある京都に行ったら外せない観光スポット(京都中心部)
東山慈照寺(銀閣寺)(世界遺産)
金閣寺と並んで京都を代表する名所。東山慈照寺(ひがしやまじしょうし)、通称「銀閣寺」。室町幕府八代将軍である足利義政によって建てられた寺院となります。春の時期も秋の時期も観光客で非常に人気のスポットとなりますが、私個人としては秋の銀閣寺が素敵ではないかな、と感じます。
立地的には、京都駅周辺から北東側に離れた場所にあるため、(公共交通機関であれば)バスなどを利用して向かうことになりますが、そこまで移動に負荷はかからないかと思います。
清水寺(きよみずでら)(世界遺産)
こちらも京都を代表する観光スポットのひとつ、清水寺。50年に1度の大工事は2017年の初めから開始され、3年後にあたる2020年3月に完了を予定しています。2020年2月現在は、足場が組まれており清水寺の全景を拝むことができませんが、もう時期工事が終わり、足場も解体されれば、その姿を直に見ることができると思うと非常にわくわくしますね。
おそらく2020年3月以降は大変な混雑が予想されるため、工事完了後以降に訪問を予定している方は若干の注意をした方がよいでしょう。
南禅寺(なんぜんじ)
こちらも紅葉がお勧めできるスポットのひとつ、南禅寺。南禅寺と言えば非常に巨大で立派な三門が有名です。
立地は、銀閣寺よりも南、八坂神社よりも東側にあり、山側に位置しているため、人も混雑がそこまで激しくなく、観光スポットとしては次に挙げる禅林寺とセットで訪問するのがお勧めです。
禅林寺(永観堂)(ぜんりんじ、えいかんどう)
紅葉が非常に綺麗な禅林寺(永観堂)。南禅寺から距離が近く、こちらは紅葉を満喫できるスポットとして訪問しました。秋頃が一番人の多いシーズンとなるため、他のシーズンでもよいかもしれませんが、景色が最も素晴らしい時期なので一度は訪れることをお勧め致します。
なお、紅葉だけでなく、この永観堂そのものも非常に歴史ある建築物であり、平安時代(西暦800年頃)に創建され、千年以上にわたって、今もなお現存する貴重な寺院のひとつです。
西本願寺&東本願寺(ほんがんじ)(世界遺産)
京都駅から歩いてすぐのところ(徒歩5分程度)にある本願寺。敢えて観光スポットとして訪問すべきかと言うと、強く推奨するほどでないのですが、こちらも歴史ある寺院として京都を代表する観光スポットとかと思います。
本願寺のもととなる廟堂が建築されたのは1272年と古く、今もなお東西にそびえ立つ巨大なお寺は、足を踏み入れるだけで圧倒される迫力があります。個人的には、京都から出発する前の時間調整(ちょっとした最後の観光)として、訪問してもよいかな、と思います。
圓光寺(えんこうじ)
圓光寺は1601年徳川家康により創建された寺院となります。京都には様々な寺院がありますが、ここまで見事な石庭のある寺院は二つとないでしょう。石庭と紅葉が織りなす世界は、本当に素晴らしいと感じました。
立地的には、やや中心部から離れている銀閣寺よりもさらに北にあり、ルートを予めキッチリ決めた上で訪問しないとなかなか難しい場所のひとつとなっています。非常にお勧めしたい観光スポットのひとつですが、訪問する際は事前にルートを把握しておいた方がよいでしょう。
二条城(にじょうじょう)(世界遺産)
こちらも世界遺産として超有名な観光スポットですね。二条城は京都市内にあると言っても過言ではなく、二条城前駅からすぐにアクセスできる便利な場所にあります。
なかなか大阪城や名古屋城と言った巨大なお城をイメージしていると、二条城は平屋のお城であまりパッとしない部分が多いかと思います。見た目ではなかなか判断できないのですが、創建当時から天守が現存する城は12しかなく、住まいとなる御殿が現存するのは4つのみであり、唯一国宝指定されているのがここ二条城となります。
そのため、ここは日本の建築史の中でも当時のものが残っている極めて貴重な建造物(遺構)と考えられています。御殿内は撮影不可だったりとなかなか一般の人が記録に残すことは難しい場所ですが、大広間などの見事な内装はしっかりと目に焼き付けることをお勧めします。
他にもある京都に行ったら外せない観光スポット(嵐山エリア)
京都中心部から少しだけ離れて嵐山中心でいくつか紹介したいと思います。
嵐山(あらしやま) 竹林
京都で外国人に非常に人気のスポットと言えば、清水寺、伏見稲荷大社、そして嵐山の竹林が挙げられます。この日は午前10時過ぎぐらいだったでしょうか、ものすごい人混みの中で嵐山の竹林を案内することに。
人のいない竹林を写真に収めたい場合は早朝もしくは夕方遅くなどかなり限定的なタイミングしか今はないかと思います。カメラをみなさんもってうろうろしているので、若干歩くのも大変なのですが人気スポットのひとつとして紹介させていただきました。
天龍寺(てんりゅうじ)(世界遺産)
ちなみに、嵐山の竹林へ行くなら、ほぼ必ず天龍寺(世界遺産)も寄られることでしょう。11月上旬~中旬であれば紅葉が非常に綺麗なシーズンとなっております。天龍寺の庭園の美しさは本当素晴らしいもので、毎年訪れたい場所のひとつです。ぜひ紅葉も楽しみつつ訪れていただければ。
なお、入場料は大人500円となっています。
渡月橋(とげつきょう)と桂川(かつらがわ)
渡月橋と桂川も素晴らしい景観スポットのひとつです。雄大な桂川とその奥にある山々を観ることができるこちらのスポット、非常にお勧めです。ただ、日中は修学旅行生+外国人観光客が大量に来ています。結構な人の交通量がありますため、ご注意ください。
嵐山モンキーパークいわたやま
ちょっと趣向が変わりますが、嵐山へ来たなら嵐山モンキーパークも個人的にお勧めのスポットです。サルが野放しになって自由に寛いでいる姿を観ることができるのは、非常に新鮮ですし、きっと面白いと感じられる方も多いのではないでしょうか。欧州の人達は動物好きということもあり、西欧系の人達も結構訪れるスポットとなっています。
ちなみに、嵐山モンキーパークは嵐山の中腹にあり、入口はふもとから徒歩で向かいます。15分程度のハイキングコースとなりますため、ぜひスニーカー&動きやすい服装で向かうと良いでしょう笑。
入場料は大人550円となっています。詳細はこちらのホームページをご参考ください。
嵯峨野ロマンティックトレイン(トロッコ列車)
こちらも外国人に人気のある嵯峨野ロマンティックトレイン(トロッコ列車)です。日本人も安定して人気のスポットですね。トロッコ列車は事前に駅窓口等でチケットを買い求めておくことをお勧め致します。当日の乗車空席状況はホームページで確認することができますが、先着順で販売されているため、事前購入なしで行っても乗れない場合があります。ご注意ください。
なお、片道運賃はどの駅を利用しても均一で大人620円となっています。詳しくはこちらのホームページをご覧ください。
他にもある京都に行ったら外せない観光スポット(その他)
サントリー山崎蒸留所
京都の観光とは少々異なるのですが、水が綺麗な地域だからこそのウイスキー蒸留所見学というのもお勧めスポットのひとつです。もちろん、ウイスキー通の人限定ですが笑。
蒸留所内見学ツアーは事前申し込み制になっており、かなりの人気ツアーとなっています。当日訪問したとしても、飛び込みでの参加はできません。
約90分程度の見学ツアーの後、ウイスキーの試飲タイムがあります。参加料は一人1,000円となっており、その金額で4種類の非常に貴重な原酒をいただけるということもあって、極めて貴重な体験ができるのではないかと。お勧めです。
まとめ:楽々快適な京都観光は観光タクシーで
京都は何年振りだったでしょうか。秋の紅葉はおそらく初めてだったのではないかと思います。やはり京都は世界に誇る日本屈指の観光名所と言っていいでしょう。シンガポールや香港などアジアでも魅力的な街は多数ありますが、京都のすばらしさを感じてしまうと、日本を改めて好きになれた旅行になりました。
今回は、混雑を回避するために、
- 貸切タクシーは予約していたこと
- 朝7時半からスタートしたこと
- 観光はお昼までとしてお昼ご飯後は解散すること
としたことで、満足度を非常に高い状態で楽しむことができたのではないか、と思っています。冬の京都、春の京都、それぞれでまた別の魅力があるこんなにも素晴らしい観光スポットはなかなかないでしょう。京都観光を予定される方はご参考いただけると嬉しい限りです。