東京ビッグサイトのイベント期間中の宿泊で使用したこちらのホテル。2023年に複数回利用したため、そのときの様子をご紹介します。
目次
2023年8月宿泊 東京ベイ有明ワシントンホテル
ホテルランク:★★★☆☆
宿泊部屋:スタンダードシングル(朝食なし)
東京ビッグサイトに最も近いホテル
東京ビッグサイトから最も近い距離にあるのが、こちらのホテル。近隣には他にもいくつかホテルがあり、相鉄グランドフレッサが道路一本分程度離れた位置にあります。ダイワロイネットもありますが、国際展示場駅側にあるため、距離で言えば最も近いホテルであることは間違いありません。
東京ビッグサイトでのイベント(特に早朝や深夜での活動)時には、非常に重宝することとなる立地と言えるでしょう。
有明パークビル内にデイリーヤマザキ、マクドナルド等あり
ホテルは有明パークビル内にあり、その中のホテルエリア(といっても単純につながってるだけ)にワシントンホテルはあります。
有明パークビル内には、コンビニエンスストアのデイリーヤマザキやファーストフードのマクドナルドが地上階(1階)に入っています。2階エリアは飲食店街で、ココスもあり利便性は高いと言えるでしょう。とはいえ、イベント開催時はかなり混みあうエリアになるため、あまり推奨できる状況でもありませんが。
自動チェックイン機を用いたチェックイン
フロントロビーには、チェックインカウンターと併設する形で自動チェックイン機も設置されています。まぁ、ちょっとこの自動チェックイン機の位置と動線、そして運用方法が結構厄介なことをしていて色々とゲストを悩ますのですが、それは後述します。
ビジネスホテルには見慣れた光景で、アメニティはゲスト自身で選択する方式となっています。特に、歯ブラシ・ひげ剃り・シャワーキャップなど一般的なアメニティが揃っている状況でした。
こんな感じでチェックイン機は多数設置されています。この日は予約方法が特殊だったこともあり、対人カウンターでチェックインとなりました。
また、こことは別にエントランスエリアの長い廊下の壁一面に、ロッカーが敷き詰められており、チェックイン前・チェックイン後の大型キャリーケースや小型スーツケース含め様々な荷物預かりを、対人受付なしでできる設備があります。この点については、他の近隣にホテルに同様の設備はなく、非常に頼もしい設備だなと感じました。
- 低層階
スタンダード シングル 14.3㎡ ←予約部屋&宿泊部屋
スタンダード セミダブル 14.8㎡
スタンダード ツイン 21.5㎡
カジュアル ツイン 20.5㎡
スタンダード トリプル 28.6㎡
ユニバーサル ツイン 41㎡ - 高層階
スーペリア シングル 14.3㎡
スーペリア ダブル 14.8㎡
スーペリア デラックスダブル 20.5㎡
スーペリア ツイン 21.5㎡
スーペリア トリプル 28.6㎡ - その他
フローリング シングル 14.3㎡
フローリング ツイン 20.5㎡
フローリング フォース 21.5㎡
上記のとおり、部屋タイプは豊富ですが、シングル・ダブルは15㎡以下であり、相当に狭い仕様となっています。大浴場があるわけではないため、部屋にユニットバスが設けられており、それがさらに部屋を狭くしている原因でもあったりします。大手ビジネスホテルでは、室内のシャワーエリアをバスタブなしのシャワーブースのみにするケースや、シャワーエリアを設定しないタイプ(つまり洗面台のみ)の客室を提供し、居室空間の快適性を上げるのが近年の傾向ですが、こちらのホテルは昔ながらの部屋タイプで展開させています。
今回は、最もグレードの低いスタンダードシングルでの宿泊となります。ちなみに、エレベーターは乗降階をカードキーで自由選択できるタイプとなっています。
スタンダードシングル
部屋に入ると、デスクとベッドの隙間がお出迎え。かなり幅狭タイプですね。
ベッドサイズはシングルなのですが、部屋のすべてを占有してしまうような状況です。足元と窓の間に若干隙間ができているので、そのあたりに荷物を寄せたいなど、若干の工夫が必要となります。
また、ベッドにはワンピースタイプのパジャマもありました。
デスクと呼んでいいのか、化粧台と呼んでいいのか、若干わかりかねますが、テーブルゾーンはかなり狭いものとなっています。幸いこの部屋には電源拡張の設備が付いていたので、助かりました。テレビは正直この配置で置かれてしまうとかなり邪魔でしたね……後ろに穴が開いているので、テーブルを広くすることもできないのが、難しいところです。
ミニバー周辺もかなりシンプルな充実具合。ただ、ベッド周りにあったQRコードを読み込むと、インスタントコーヒーなどは無料で部屋までお届けしてくれるようです。冷蔵庫の中身は空。2リットルペットボトルは立たせて入れることはできないサイズですが、斜めにすると入れられます。
全身鏡と凹んだ部分を活用したドアなしのクローゼット。室内スリッパや靴ベラ、ハケなどが置いてあります。
バスルーム
バスルームはユニットバスタイプ。かなり狭いですね。8月の宿泊時はそこまで気にならなかったですが、水圧はそこまで強くはありません。
一番の難点は建物や内部の水道管が経年してきたときに生じるパイプ内の不快な臭いが逆流していることでした。あまり気持ちの良いものではありません。このあたりは相当我慢しないといかんですね。
有明の景色
カーテンを開くと、有明の眺めのよい景色がそこにはありました。
2023年12月宿泊 東京ベイ有明ワシントンホテル
ホテルランク:★★★☆☆
宿泊部屋:スタンダードシングル(朝食なし)
予約価格:約7,000円
予約方法:トリップドットコム経由
予約はトリップドットコムから
今回も所要で東京ビッグサイト至近のホテルを押さえておく必要があり、半年近く前での予約をしました。このときに利用したのがトリップドットコム。他の予約サイトでは完売または予約未受付だったものの、こちらではスタンダードシングルルームを販売していたようで、非常に低価格で予約ができたと思っています。
個人的にですが、トリップドットコムは会員プログラムにそこまで魅力を感じないのでステータスを上げる必要性もないかな、と思っています。一方で、ときどき魅力的な低価格のプランを提示してくれる筆頭予約サイトということもあり、ホテル予約時は横断的に価格チェックを行ったのちに、比較検討して最終的にこちらを使うか判断している、という状況です。なので、皆さまもホテル予約時はトリップドットコムに限らず、比較サイトで検討を行ったのちに、自分にとって最もメリットのある予約サイトで予約が行うのが望ましいのかなと主観ですが思います。
ちなみにですが、旅行代理店サイトなどから予約をする際は、キャッシュバックサイトを経由して予約するのがおすすめです。日本だとハピタスなどのキャッシュバックサイトが有名ですね。楽天トラベルに限らずHotels.comやBooking.comなどのホテル予約サイトもキャッシュバックサイト内では対象となっており、キャッシュバック率が高い時期は8%バックにもなるときがありますので、他ホテルサイトを利用する際もぜひご活用ください。
チェックイン
この日は12月下旬で、比較的まだホテル内も通常運転の様相でした。チェックイン機も稼働しており、そこでチェックインを行うのですが、非常にやっかいなことに自社の会員プログラムへの加入を促してきます(スキップできませんでした)。
非常にこの手の入力項目はやっかいで電話番号、住所など非常に多くの入力項目を登録させられて、ようやくチェックイン完了。機械からカードキーが排出され、やっと部屋へ向かうことができました。
どういうサービス概念なのかよくわかりません。ただ、この「チェックイン時に自社の会員プログラムに加入させる行為」はゲスト視点で非常に不快に感じました。急いでいる関係もあり、さっさと部屋へ向かいます。
スタンダードシングル
夏に見た同じ景色をここで眺めることに。
特に、夏と変化なしですね笑。ベッドでいっぱいになった部屋は相変わらずの狭さです。スーツケースは廊下でも開けません。
やはりベッド周りに電源がない点はつらいですね。こればっかりはしょうがないのですが。
ミニバーも特に夏から変化はなく。
デスク周辺もこんな感じになっています。
バスルーム
バスルームも夏のときと変わらず。やはり水道管からの不快な臭いが漂っています。高層階のスーペリアフロアではどうなのかわかりませんが、建物全体なのか内装だけでなく中のパイプ類が劣化しているのか、経年劣化による悪臭はどの部屋でも起きていそうな印象があります。
ホテル側はこのあたりどう考えているのかは気になりますが、リノベーションするにもしんどい時代ですからね。コロナ明けでオーバーツーリズムと言われていますが、旅行業界の全員が勝ち組になった訳ではないため、苦しい経営も想像できます。リノベーションされれば、またもう少し違う評価にもなったのかと思います。
低層階らしい景色
この日は4階に宿泊していたので、窓の景色もこんな感じ。まぁ、問題は何もありません。
2023年12月宿泊 東京ベイ有明ワシントンホテル
ホテルランク:★★★☆☆
宿泊部屋:スタンダードシングル(朝食なし)
予約価格:約12,000円
予約方法:トリップドットコム経由
予約はトリップドットコムから
今回もトリップドットコム経由で予約をしました。実は宿泊日が大晦日ということもあり、ホテル選びに苦労しかけたのですが、早期予約ということもあり破格の値段で予約することができました。やはりこのホテル、品質はイマイチですが、価格で勝負するホテルだけあって大晦日でもかなり安かったです。
ちなみに再掲とはなりますが、旅行代理店サイトなどから予約をする際は、キャッシュバックサイトを経由して予約するのがおすすめです。日本だとハピタスなどのキャッシュバックサイトが有名。楽天トラベルに限らずHotels.comやBooking.comなどのホテル予約サイトもキャッシュバックサイト内では対象となっており、キャッシュバック率が高い時期は8%バックにもなるときがありますので、他ホテルサイトを利用する際もぜひご活用ください。再掲、失礼致しました。
超混雑のチェックイン
大晦日という特別な日。この日のエントランスは少々事情が異なっていました。
基本的にはチェックイン機で大量にゲストを捌くことができる運用なのかと思いますが、このときはすべて対人カウンターを経由してチェックインさせる方式にしており、ゲストは長蛇の列。そして、イライラを募らせた険悪なムードになっていました。
オペレーションを見る限り、チェックイン機では対応できない予約が入ってしまった関係で対人カウンターを経由させる運用に切り替えたような発言を聞きました。もちろん対人カウンターに何人もスタッフがいるわけではなく、ワンオペで回している状況です。さすがに、前の方で並べた私も10分以上は軽く待ちましたが、その後も列形成は長くなっていったのを後で見ました。どうなんでしょうね。オペレーションの判断、ゲストへの対応、事後対応も含めて、かなり悲惨な状況だったという印象です。
急いでいる人にとっては本当に不運な状況だったろうな、と思いました。
対人カウンターはあくまで誘導を一人一人するのみであり、チェックインは自動チェックイン機でしてくれとの案内をその時はされました。もうわかるようで、わからない運用方法です。そしてチェックイン機でゲスト自身が作業をすると、トドメの会員登録の斡旋。必須入力項目にゲストらは相当イライラさせられていましたね。私もかなりイラっと来たものの、もうさっさと部屋へ行かなくてはいけないこともあり、急いで入力して済ませました。
待ちくたびれ、疲労困憊の中、本日の部屋へ向かいます。
スタンダードシングル
3回目ともなると見慣れた光景と言えます。
今回も手狭ですが、期待値通りのサイズ感なので、むしろ安心感すらあります。
机周りもこのとおり変わらず、と思ったのですが、今回のお部屋には電源拡張がされていませんでした。そのため、目の前にある電源1つのみで、過ごせばならない状況に… … ただ、フロントに電話して相談してみたところ、延長コードをお部屋まで持って来ていただけました。本当に良かった。標準設備ではないというのが、若干のショックではありましたが、もし備品で必要なものがあれば一度フロントに聞いてみることが重要かと思います。
バスルーム
やはりこの日も排水管・水道管の不快な臭いがありました。
まとめ:周辺と価格差があれば選択肢になり得るかな……
ハード面:★★☆☆☆:寝るだけであれば可はなく若干の不可程度で
ソフト面:★★☆☆☆:チェックイン機の使い勝手はもう少し改善希望
コスト面:★★☆☆☆:このサービス帯であれば1万円アンダーかな……
アクセス面:★★★★☆:東京ビッグサイトが徒歩圏であることは大きな強み
このホテルの強みは以下の3つに集約されるのではないでしょうか。
・立地条件の良さ
・絶対水準上の低価格
・対人受付不要の豊富な荷物ロッカー
この3つは非常に優れていると言えます。もしこの3条件を重視する方であれば、間違いなくお勧めできるホテルと言えます。
一方で、不満点は相当多岐に渡ります。朝食は毎回食べなかったので、その是非についてはわかりませんが、本文にも書いたとおり、チェックイン関連のオペレーション、客室内の狭さ、バスルームの経年劣化、不快な臭いなど挙げだしたらキリがない状況です。
そのため、私なりの結論としては「周辺ホテルと価格差があれば選択肢になり得るホテル」と位置づけています。
では、具体的にいくらくらいの価格差であれば、選択肢になり得るか、というと個人の金銭感覚の問題もあるのではっきりと言うことが難しいのですが、少なくとも1泊あたり5,000円~15,000円くらいの価格差があった場合に、私であれば考えようかなと。つまりは、他のホテルが15,000円の価格しかない場合に、このホテルが10,000円以下の価格だったときであれば、選択肢になるかなと考えています。個人的には価格差は状況や繁忙などにより変わるものなので、あまり一概的な話はできませんが。
以上、ご参考まで。