先日、ニューヨークからの帰国フライトでスーツケースを預けたのですが、見事に壊されて戻ってきました。今回はその話を紹介します。
目次
スーツケースのTSAロック
TSAロックとは?
TSAロックという名称は聞いたことあるでしょうか。スーツケースの鍵の一種であることをご存じの方も多いかと思いますが、ひとまずウィキの説明を見てみましょう。
Wikipedia
TSAロック(ティーエスエーロック)とは、アメリカ合衆国国土安全保障省の運輸保安庁から認定を受けた、旅具等に備えられた施錠機構の総称である。「赤い菱形(TravelSentry 社製)」または「赤い松明(SafeSkies 社製)」のマークが付いている。
説明を読む限り、ざっくり言うと「米国の運輸保安庁認定の公式鍵」と言えます。スーツケースを選ぶ際は”TSAロック付きのものを選ぶべき”というアドバイスはよく耳にしますが、実際のところなぜTSAロックが望ましいのでしょうか。
なぜTSAロックが望ましいのか
一般的に、空港の預け荷物はセキュリティチェックにおいて、スーツケースを開けて検査が必要と判断された場合には、日本だと持ち主の立ち合いのもとで実施されることが多いかと思います。
一方で、米国の場合、持ち主の立ち合いなしにスーツケースの開封が行われることが通常です。このときにTSAロックを取り付けていない荷物はロックを破壊されてしまいます。
TSAロックのスーツケースであれば、TSAロック専用の特別な開錠ツールを空港側は保有しており、検査官はスーツケースの鍵を破壊することなく、スーツケースを開けることができるようです。
そもそも今どきほとんどのスーツケースはTSAロック?
画像のようなものはTSAロックが付いていないスーツケースとなります。高級スーツケースブランドであるグローブトロッターは画像のタイプの鍵を使用していますね。
ただ、昨今販売されているスーツケースのほとんどはTSAロックが大抵付いています。よっぽど特徴的なものや安価なものでない限り、ほとんどのスーツケースの標準装備と言ってよいでしょう。
そのため、スーツケース選びの際の重要な項目になりますが、あまり気にするほどのものでもないかと思います。
TSAロックでも破壊されました
アメリカ発の便はスーツケースの中身を調べられることがある
先日、ニューヨークからの帰国便でスーツケースを預けたのですが、帰国した際にスーツケースを開けてみるとこのような紙切れが入っていました。これは、米国出発時にスーツケースの中身を検査した旨を証する書面となります。
私は米国から他国へ出発する際は、今のところほぼ毎回この紙切れが入っています。多分、私が検査対象に選ばれたのは偶然なのかもしれませんが、かなりの数をチェックしているのではないかな、と想像します。具体的な調査数は実際のところどうなのでしょうか。
到着時にはスーツケースを良く調べよう
帰国時の預け荷物を回収する際には、ぜひちゃんとスーツケースの細部を確認するようにしましょう。私はこのときTSAロックだから大丈夫、と考えて普通にロックをかけて預け荷物へ渡したせいもあり、鍵部分を強引に破壊されてしまいました。
TSAロックであれば、特別なツールで開錠してくれる、というのがこれまでの私の認識でしたが、特別なツールなど使わず強引に開けられてしまうようで、わざわざTSAロックの意味がありません。さすが米国ですね。。。
航空会社は補償してくれるのか?
こういう体験は初めてだったということもあり、そのまま航空会社のカウンターへ向かいました。私はこのときJAL便を利用していたため、預け荷物回収レーンがあるエリアのJALカウンターにこの件を相談することに。
グラウンドスタッフさんはこういう話も頻繁に聞くからか、すぐに対応をしてくれました。このときは、JALが提携しているリモワクライアントサービスという提携会社がアフターサービスをしてくれるようで、今回破損したTSAロックについても、対応してくれることとなりました。
さすがに空港のカウンターでは、後日自宅からリモワクライアントサービスへ郵送するための依頼書を記載し、承認サインをいただいたのみで、実際は搭乗者である私が自宅でスーツケースを空にしてから、このサポート会社へ破損したスーツケースを送るという手順となりました(荷物はヤマトの集荷で送ることが可能です)。返却までは大体4週間ほどで、頻繁に大型スーツケースを使うわけではなかったため、タイミング的にはギリギリ良かったですね。
まとめ:そもそも米国発はロックしないのがベターか
私自身の経験で、このTSAロック破損事件があってからは米国発の便はすべてロックをせずにスーツケースを預けるようにしています。もちろんスーツケースの中身が盗まれる可能性もあるため、完全に自己責任となりますが、貴重品がないという前提であれば、再度鍵を破壊されるよりはいいかなと考えています。
また、ある程度ちゃんとした空港であれば(貴重品をスーツケースに入れなければ)、比較的問題なく利用できるかなと個人的には感じています。(もちろん例外もあるため、絶対安全とは言えません)
やや難しいところですが、何かのご参考になれば幸いです。
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恐れ入ります。
かなり前の投稿で気づいて頂けるとよいですが、
鍵を破壊され、郵送で直してもらうとありましたが、その際の往復送料や修理代は
航空会社負担でしたでしょうか?
自己負担だと、大きな荷物なのでかなりかかるなと、
やはり貴重品は入れないにしても
防犯的に鍵はかけたいものでして、、
ご返答頂けますと助かります。
よろしくお願い致します。
こんにちは。お返事に気づけず時間が経ってしまい大変申し訳ありません。
ご質問の件ですが、あくまで数年前の当時の状況&記憶での回答となるものの、往復送料および修理代は航空会社負担のため、私個人の負担は一切ありませんでした。
貴重品の貴重度合いと言いましょうか、それにもよりますが海外空港での窃盗は少なくないので、鍵をかけたいお気持ちはすごくわかります。ただ、米国便については鍵を壊されるリスクも含めてご検討いただくときっと良いのかと思います。