往復3,234円と聞くと高速バスの話に聞こえてくるが、これは飛行機の話。いやーでも本当、ちょっと昔とは比べ物にならないほど、安くなったね。東京大阪間の移動費ってやつは。昔は、ほぼ新幹線一択で、往復28,0000円とか掛けて移動をしてきたが、時代と共に選択肢も増えてきて、ついにここまでキタカー!デフレすごいなー!と驚きを隠せない。
ここ最近はLCCの台頭もあり、航空券の価格は恐ろしいほど下がっている。特に格安航空券を販売する筆頭LCCとして春秋航空という会社がある。皆さんはご存じだろうか。
目次
春秋航空/春秋航空日本ってどういう航空会社?
わかりやすく簡潔に言うと、
- 最近出てきたLCC
- 春秋航空は中華系。上海が本拠地の航空会社。
- 春秋航空日本は日系の航空会社。春秋航空が出資している。
- 国内線が地味に豊富(東京~大阪、東京~札幌、東京~広島etc.)
- 過去には運賃1円で過去販売するキャンペーンを実施するなど、セール価格がすごい
という航空会社。数年前の中国国内の反日デモがあったときは、外部圧力により販売中止になるなど、実は苦労している会社。そして、この会社のセールがなかなかすごい。
最近の春秋航空のセール
毎月1回、7日にセールをやっている。セール時はどのくらい安くなるかと言うと、
- 東京~大阪:片道737円~
- 東京~広島:片道737円~
- 大阪~上海:片道999円~
- 東京~重慶:片道3,737円~
という、次元の違う割引された運賃を提示している。
欧州のライアンエアみたいに空港でチェックイン時に金を取られる、なんて仕組みがあるのかもしれない、と当初は勘繰ってしまったが、このときのセールを期に乗ってみたところ、いたって普通の航空会社という印象だ。
実際に予約してみた
このときのセールでは、ちょうど大阪に行く用事があったため、東京大阪間の往復便を探してみた。
ブリティッシュエアウェイズのAviosを使えば、片道4,500Aviosで行ける距離。ユナイテッド航空のマイレージプラスを使えば、片道5,000マイルで行ける距離。春秋航空なら、最安737円(運賃のみ)で行ける距離。
最安値である737円は平日設定が多く、自分が利用したい週末では1段階高い1,737円で販売がされている。それでもめちゃくちゃ安い。
運賃以外には、空港税、国内航空傷害保険が加算される。また、LCCなのでクレジットカード支払手数料は利用者負担(若干高すぎる感じもするが笑)。
それでも、大体5,000円という破格の値段。もちろん往復でこの値段。
最安値は、737円×2(往復分)+300×2+300+860=3,234円という驚愕の値段となる。
【追記1】なお、2016年12月のセール時点では東京~大阪チケットは737円で販売されていたが、大阪~東京チケットは割引されていない模様。毎月のセールによってディスカウント対象が変わるようなので、今後の状況によって価格帯も変動することが予想されそうだ。
【追記2】2017年のセール動向もチェックしていたが、東京~大阪の航空券価格はあまり値引きしない傾向になりつつある。
春秋航空の価格優位性
正直、LCC運賃の中でも春秋航空の価格は群を抜いて安い。以下、東京大阪間の参考価格。
- ジェットスター:セール時でも片道2,980円~(通常は3,980円~)
- ピーチ航空:セール時に片道2,980円~(通常は3,690円~)
- バニラエア:東京大阪間はなし(他地方都市は、3,990円~)
これだけ見てみると、他社LCCと比較して明らかに運賃が安い。
もちろんレガシーキャリアと比べても、
- JAL:羽田発で片道9,990円~
- ANA:羽田発で片道7,690円~
- ブリティッシュエアウェイズ:片道4,500Avios+諸税
- ユナイテッド航空:片道5,000マイル+諸税
JALダイナミックパッケージやANA旅作でホテルセットで取る場合でも、今回の価格にはとても敵わない。セールのタイミングは決まっているので、予定が決まり次第、早めに狙っていくのが吉だ。
LCC搭乗時の注意点
LCC搭乗が初めての場合にはいくつか注意しないといけない点が多い。慣れていれば全くなんてことない話だが、痛い目をみないように備忘録的に載せておく。
- 最安値チケットの場合、予約変更不可であること
- 機内持込手荷物の制限が極端に小さいこと
(大抵のスーツケースはアウト) - 機内持込手荷物の個数は1個の場合があること
- 搭乗手続きは45分前までに済ませておくこと
- 成田空港出発の場合、成田第3ターミナルの距離を考えて行動すること
- 頻繁に遅延、欠航があるため、大事な用事の際にはできる限り避けること
主だったものは上記のとおり。
特に、予約変更不可である点や手荷物制限が厳しい点は気を付けておきたい。これらの事項は、こちらの工夫次第で乗り切れることが大半なので、問題はないことが多いだろう。予定が確実なものだけに活用することや、LCC専用スーツケースなどを準備する等、上手く活用して乗り切ろう。
しかしながら、遅延欠航についてはどうしようもない。こればっかりは運だ。諦めよう。
11月29日までウィンターセールを開催!
春秋航空日本は2017年11月29日までウィンターセールを開催している。セール対象となる路線は以下の路線だ。
- 成田~新千歳:1,737円・販売期間 11/20~23
- 成田~広島:2,737円・販売期間 11/23~26
- 成田~佐賀:2,737円・販売期間 11/26~29
販売期間は上記のとおり。搭乗期間は共通で12/5~翌1/15(除外日あり)となっている点には留意が必要だ。
そのため、12月上旬~中旬の旅行か正月明けの1月中旬の旅行など用途が限定的になってしまう点は少々残念なところ。ただ、セール価格は明らかに安い水準であるため、一度はチェックしてみるのが良いだろう。
まとめ:セールを狙って発券するのが効果的
格安航空券もここまで来たか、という感覚だ。東京大阪間のみならず、春秋航空は中国地方都市である重慶、武漢なども破格の値段を提供している。予約変更不可という縛りがあるものの、大した金額でもないと割り切り、見切り発車で発券してしまうのも戦略としてもはありだろう。
予約変更不可という縛りがある以上、予定が合うか合わないかが運任せとなってしまうが、上手く都合が付ければ格安で旅行に行くことができる春秋航空のセール。ぜひセールのタイミングを狙って航空券価格と空席状況をチェックすることをお勧めしたい。