今回はお得な特典航空券の紹介。アラスカ航空のマイレージプログラムを利用してアジアを回ります。もちろん、ビジネスクラスを利用。JALの特典航空券ビジネスクラスであれば、JALマイルを利用するのが通常の予約方法ですが、世界中のフライトマニアが注目しているアラスカマイルで発券する方法を紹介したい、と思います。
目次
ルーティング
・諸費用 55.6ドル
・航空会社 JAL
・往路①:バンコク~成田(ストップオーバー)
・往路②:成田~シンガポール
・予定機材:
往路① バンコク~成田 ボーイング787(シェルフラットシート)
往路② 羽田~シンガポール ボーイング767(スカイシートⅡ)
・マイル単価:10円前後
アラスカ航空はマニアの間では、極めてホットな航空会社として注目されています。良い意味でも悪い意味でも注目度が上がっているアラスカ航空でありますが、そのマイレージプログラムはかなりパンチの聞いたものとなっています。
特典航空券予約のポイント
アラスカ航空のマイレージプログラムで提携航空会社の特典航空券を予約する際に必要なマイルは、航空会社毎に異なっており、JALの場合は以下のようなチャートとなっています。
アジア間は固定マイル
こちらは、JAL利用時の片道航空券に必要なマイル。アジア内における航空券は一律こちらのテーブルで決定される仕組みとなっています。そのため、東京ーソウル間を予約するよりは、東京ーシンガポール間を予約した方がコストパフォーマンスが上がる仕組みとなっています。
今回は、そこを踏まえてアジアでも長距離に分類され東南アジアの主要都市を目的地に旅程を設定しました。
ストップオーバーが1回無料
実は、アラスカ航空の特典航空券はストップオーバーが1回可能というルールがあります。そのため、アジア内での移動を今回の旅程のように、バンコク発、東京経由、シンガポール着として発券すると、1枚の旅程でアジア往復航空券が予約できてしまう、という恐ろしいルールとなっています。
(厳密にはアジアを往復してるわけではなく、海外発券の形式となっているため、バンコク行きの片道航空券とシンガポール発東京行きの片道航空券が必要)
今回は、以前発券しておいたマレーシア航空ビジネスクラスに接続させる形で発券。シンガポールからの帰りはまた別途手配をしました。
アラスカ航空マイレージプログラムの特徴
ここからは、アラスカ航空のマイレージプログラムの特徴について簡単に紹介。アラスカ航空に乗る機会は皆無なのですが、日本在住者にとってお得な内容が詰まっています。
JALのアジア圏がお得
プレミアムエコノミーがお得
ビジネスクラスと比べてしまうと地味に映りますが、プレミアムエコノミーもお得なマイル数で発券できます。エコノミークラスに+2,500マイルで発券が可能です。
ちなみに、2017年4月以降、JALは当日空港で(空席があれば)20,000円でエコノミークラスからプレミアムエコノミーにアップグレードができます。以前よりお得度がだいぶ下がってしまっていますが、アラスカマイルを利用した特典航空券は非常にお得であることは間違いないでしょう。
キャセイパシフィックのアジア圏がお得
キャセイパシフィックは香港をハブ空港とする航空会社。機内サービスのクオリティは高く、長距離路線ではぜひとも乗りたい航空会社の一つです。そんなキャセイパシフィックでも、アラスカマイルのスイートスポットがあります。
ファーストクラスがお得
キャセイパシフィックの必要マイルはJALよりさらに少ないマイル数が設定されています。特に、アジア間におけるファーストクラスはたったの27,500マイルで発券できるという破格っぷり。
先日香港ー羽田線を発券させていただきましたが、本当に27,500マイルで発券ができることを確認しました。こんなにもお得なマイレージプログラムは他にあるでしょうか。お得に近場で最高級フライトを体験ができるのは嬉しい限りですね。
(なお、以前は香港ーシンガポール間もファーストクラス設定がありましたが、廃止されてしまったのが残念でなりません)
プレミアムエコノミーがお得
JAL同様、こちらもプレミアムエコノミーがお得な模様。エコノミークラスが12,500マイルで発券できる点、それにたった+2,500マイルでプレミアムエコノミーに搭乗できる点はなかなかお得ですね。
予約変更が有料
ただし、アラスカ航空のマイレージプログラムはいいことばかりではありません。アラスカマイルで予約した特典航空券は、出発60日を切った場合、予約変更に手数料が掛かります。その額、125ドル(約13,000円)。
Changes to this itinerary are subject to additional fare and taxes. A fee of $125 USD per person will also be assessed for changes and cancellations made on or after XXXX XX, 2017. Change fees are waived for all MVP® Gold members.
アラスカ航空の上級会員の場合、変更手数料が免除されるらしいですが、まぁアラスカ航空本家に乗る機会が少ないということもあり、利用できる方は限定的ではないでしょうか。なお、2か月前の予約変更は無料でできる点は有難いところと言えます。
突如マイレージチャートを改悪した過去あり
アラスカ航空は過去にマイレージチャートを突然変更したという経緯があります。以前、アラスカマイルでエミレーツ航空を予約する際は現在の半分程度のマイル数で特典航空券を発見することができました。ですが、ある日突然割に合わない、という理由で必要マイル数を倍近くに引上げたという苦い過去があります。
基本的に”マイレージチャートの改定をする際は事前通告をするよ”と宣言していますが、あくまで「できる範囲で」という条件付きでアラスカ航空は述べています。個人的には、北米行きストップオーバーのルールが改悪されるか、またはキャセイパシフィックのアジア圏必要マイルが改悪となるのか、不安要素が多数ある状況です。
アラスカマイルの貯め方
さて、アラスカマイルが便利なのはわかっていただけたと思うのでここからは、どうやってアラスカマイルを貯めるかを紹介したいと思います。ただし、先に結論を述べますが、楽な方法はあまりないというのが現状です。
アラスカマイルの購入
アラスカマイルはJALやANAと違って購入することができます。
(もちろんJAL、ANAもマイルを購入する方法はありますが、航空会社が個人向けに販売している訳ではありません)
ただ、あまりレートは良くない模様。通常時は1マイル約3.0セント(諸税込)で購入ができます。ときどきボーナスキャンペーンをやっているときがあり、購入するならそこがねらい目でしょう。
過去のキャンペーンでは最大40%のボーナスマイル(一部、ターゲットで50%)が付くキャンペーンを実施していました。このときは、1マイル約2.1セント。まだまだ若干高い気がしますが、特典航空券の予約の仕方によっては検討の価値はあります。
なお、海外旅行サイトにおけるアラスカマイルの価値は1マイル1.8セント(2020年2月時点)という評価がされています。こちらの金額をある程度の目安にすると良いかもしれませんね。
マリオットポイントからの移行
グローバルホテルチェーンとして有名なマリオットグループのポイントからアラスカマイルへ移行することができます。マリオットポイントは60,000ポイントを移行すると、+5,000マイルのボーナスが付与される仕組みとなっており、非常にお得なポイントプログラムとなっています。では、どうやってマリオットポイントを貯めればよいのでしょうか。
SPGアメックスカードの入会キャンペーンで貯める(一度きり)
マリオットポイントを貯めるには、手っ取り早いのが日本で発行可能なSPGアメックスカードの利用で貯めることでしょう。常時と言えるほど入会ボーナスキャンペーンを実施しているため、非常にお得と言えます。
マリオット系列のホテルに宿泊して貯める
地味に貯まるのがこの宿泊してホテルポイントを貯める方法です。ただ、マリオットグループのプラチナ会員であったとしても、相当な宿泊回数がないと60,000ポイントには到達しません。ビジネスマンかつ頻繁な出張族で多少予算に余裕がある人向けと言えましょうか。
他にもマイル職人向けであれば、マリオットのホテルパッケージを利用して、270,000マリオットポイントを120,000マイルと無料宿泊7泊分に交換するという荒業もありますが、かなり大量のポイントが必要となります。明らかに本気のトラベラー向け。
個人的にはコレで貯めるのが唯一にして絶対のお得な貯め方ですが、ハードルが高い点がオススメし辛い点です。SPGアメックス入会キャンペーンならすぐに60,000ポイント位貯められますが、こちらは1ヶ月2ヶ月程度じゃ無理。早くて1~2年、普通に貯めて3年~5年といった感じですね。
Kaligo、Rocketmilesでホテルに泊まってマイルを貯める
具体的にはこちらの記事を参照していただければと思いますが、最近はホテルに宿泊するだけで大量のマイルが貯まるホテル予約サイトが存在します。キャンペーンなどと併用すれば、アラスカマイルを2泊で5,400マイル貯めることできたりするので、気軽に貯めるのであれば断然こちらですね!
まとめ:さっさと発券しちゃおう
アラスカ航空はJALと提携しているため、JAL便搭乗時の搭乗マイルをアラスカマイルに振り分けるのもいいでしょう。どうやって貯めるかは難しい問題かもしれませんが、ここまでお得なプログラムもなかなかありません。改悪がいつ起きるかわからないという状況もあるため、可能であれば早めに発券するのが吉と言えますね。
ジャマイカではなく、ジャカルタでは・・・
情け無い誤植にも関わらず、コメントありがとうございます。修正致しました。
キャセイのアジア圏内必要マイルは以前より大幅にアップされているはずです。ビジネスとファーストはアジア圏内の場合でも北米⇔アジアと一緒の必要マイルになっています。ASのホームページではまだ更新されていない様ですが。
コメントされるまで認識しておらず、少し調べてみました。若干時間が経っている記事ですが、2016年5月にOne mile at a timeでこのような記事がありました。
No, Alaska Mileage Plan Didn’t (Again) Devalue Overnight
このときはキャセイ便のアジア圏必要マイルの増加は間違いだったとなっていますが、最近の発券事例を確認できていないので、もう少し調べてみようと思います。
リンクをありがとうございます。確かにこちらには当初は間違いがあった様だと記載がされ、後で確認したら元に訂正されたとなっておりますね。失礼しました。
そうなるとキャセイの日本便27,500マイルは相当魅力的になりますね!