先日札幌へ出かける際には、ブリティッシュエアウェイズの特典航空券でJAL国内線を予約していました。その際、クラスJと呼ばれる普通席よりもちょっとリッチな席に空席があったため、当日アップグレードをさせてもらった次第です。地味ながら、値段的にもお手軽に体験できるので、空席状況等利用できるのであれば、積極的に利用してみることをお勧めします。今回はクラスJとその当日アップグレードの方法について紹介したいと思います。
目次
クラスJとは?
JAL国内線では、使用機材にも依りますが最大3クラスの座席を用意しています。ファーストクラス、クラスJ、普通席と区別しており、真ん中のクラスJが今回利用した座席となります。機材に依りますが、クラスJと普通席の2クラスで運行している便が国内線では多いですね。
クラスJはホームページよると、ちょっと快適な座席のことを指しており、国内線ファーストクラスの座席よりもお手軽な料金で、普通席よりも快適なフライトを提供するシートということらしいです。
ひとつ上の座り心地
JALホームページ
理想のくつろぎを実現するために設計された、クラス Jシート。
高級感あふれる本革シート(SKY NEXT仕様機材のみ)は、肌触りに優れた高い質感。次のビジネスへと挑む力が生まれるクラス J。
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いくつか特徴的な座席のスペックを紹介します。
- リクライニング
クラスJのシートはリクライニングするとシート全体が全体的に前方へ移動する構造となっています。後ろの人への負担は少ないですが、リクライニングすればするほど自分のスペースが狭くなる仕様。 - シートピッチ
普通席よりも18センチ広い。前後平均で97センチということでかなりゆとりはある方じゃないでしょうか。なお、シートピッチよりも幅広のアームレストを備えている点こそがクラスJの快適さなのではないかと私は感じます。 - レッグレスト
普通席にはないレッグレスト。使うかどうかは好みですね。 - ヘッドレスト
上下調整ができ、両端を起こすことで頭に若干ながらフィットさせることも可能。LCCも導入しているタイプなので、驚く話ではありませんが、むしろ普通席にはないのが逆に驚き。 - ジャケットフック&ホルダー
普通席にもあるジャケットフック。ただ、吊り下げたジャケットは非常に邪魔になるのが、ビジネスマンあるあるでしょう。 - 大型テーブル
A4サイズの雑誌やパソコンも乗せることができる大型テーブル。普通席はさすがにそうはいかない。このへんはWi-fi無料と合わせてビジネスマンにとって非常にうれしいポイントですね。 - コントロールボックス
- センターコンソール
- 本革シート
普通席も本革シートなので、どこまで違いを感じられるかは若干微妙。
当日アップグレードの方法 その1(非推奨)
さて、ここからはクラスJへの当日アップグレードの方法を紹介します。基本的に航空券購入時にクラスJのシートを選択できますが、特典航空券などで発券している場合は、普通席としてチケットが予約されているはずでしょう。ただ、特典航空券の場合であっても、当日空港で手続きをすることでクラスJへアップグレードをすることができます。
ステップ1 電光掲示板でクラスJの空席状況を確認する
まずは、空港内にある電光掲示板で自分が搭乗する便のクラスJに空席があるかどうかを確かめましょう。地方空港発であれば比較的空席はあるものの、羽田空港発の場合、満席になってしまうことも多いです。特に2人利用の場合は、並び席で確保できない可能性がぐっと上がってしまうため、注意が必要ですね。
那覇線などはビジネス路線でないのですが、航空会社上級会員の方がこぞって申し込みをするため、ときにはクラスJの優先順位Sが20人待ちとなることもあります。さすがにこの状況でのアップグレードは厳しいですね。
なお、有償航空券であれば、航空券購入時にクラスJを指定した方がいいのは言うまでもありません。
ステップ2 航空券購入カウンターへ
さて、空席確認ができたら、航空券購入カウンターへ行きましょう。クラスJへの当日アップグレードをしたい旨を伝えれば、カウンターで1,100~3,300を支払うことでアップグレードが可能です。なお、支払方法は現金かクレジットカードのどちらかになります。
従前(2022/4/15搭乗日)以前は一律料金だったのですが、新機材への切替が整ったことを契機に値上げとなりました。コロナで経営が苦しくなって、さらに円安と物価高・資源高と経営にとっては悪材料が多かったここ最近。JALが今後も健全に発展していくには定期的な値上げはやむを得ないのでしょう。
当日アップグレードの方法 その2(推奨)
キオスク端末でアップグレードをする
JAL国内線航空券のチェックインは大抵キオスク端末で行うかと思います。その端末操作の中でアップグレードの項目があり、当日空席があればクラスJへアップグレードすることができます。その場で座席確認もできるため、好みの座席がなければ敢えてアップグレードをしないことも可能なため、座席確認だけするのもいいかと思います。
キオスク端末であれば、有人カウンターへいちいち向かう必要はありません。混雑もほとんど発生しないため、簡単にアップグレードができる点が便利です。
まとめ:キオスク端末であっという間
先日、羽田空港国内線を利用した際、意外にクラスJは人気だったようで出発1時間半前であったにもかかわらず、私が申し込んだ直後に空席なしに切り替わりました。一方で、羽田伊丹線のクラスJはガラガラのようで、曜日や行き先によってだいぶ違いがありそうな状況です。
1,100~3,300円でちょっとリッチな座席が味わえるクラスJ。そこまで大した違いはないと言ってしまってもよいのですが、せっかくフライトに乗るのであれば、一度体験してみてはいかがでしょうか。
私は、往路のクラスJの快適さを味わったこともあり、札幌から帰りの復路についてもクラスJへアップグレードした次第です。当日の空席状況によってしまうのですが、空席があるのであれば、積極的にアップグレードを狙ってみるのも面白いでしょう。ご参考まで。