海外発券とは?旅行好きの格安航空券テクニック

旅行好きの人なら誰しもが思うこと。それは、「どうすれば航空券を安く手に入れられるか」ということじゃないでしょうか。格安航空券の入手方法はいろいろありますが、”海外発券”というのもやり方の一つとして、旅行中毒者の中では知れています。

ちょうどいいタイミングで、ワンワールド系列のマレーシア航空がセール期間中だったこともあり、海外発券について紹介したいと思います。

海外発券

海外発券とは?

海外発券とは、海外航空券の出発地を日本以外の海外で発券するテクニックのことです。例えば、

出発地:ソウル 目的地:東京(日本国内じゃなくても問題ありません)

として、検索をかけると、ソウル発券のチケットが出てきます。往路はソウルを出発して、東京に着く。復路は東京を出発して、ソウルへ向かう。

そんな航空券の取り方ですね。

海外発券のメリット

出発地を日本以外のどこかにすると、どんなメリットがあるのでしょうか。実は、”為替の状況”や”搭乗クラス”などいろいろな要因で、お得度合いはかなり変わってきます。例示すると、

  • 単純に航空券の価格が安い(場合が多い)
  • 予約クラスが高い場合が多い(マイルの積算がいい場合が多い)
  • 変更、キャンセルの取扱いが無料でできる(場合もある)
  • ストップオーバーを活用できる場合もある(つまり乗換地でも観光できる)

などがあり、価格面と利便性の両方が備わった航空券の取り方なのです。

海外発券のデメリット

さて、一方で海外発券にはデメリットが必ず付きまとってしまいます。代表的なものはこんなデメリットですね。

  • 出発地まで行かないと発券できない
  • 航空券の価格が常に為替の変動を受ける

海外発券の出発地が日本以外であるからこそ、まず発券する国へ赴かなければなりません。別途航空券を手配するなり、何かしらの方法で行かなければ、海外発券を利用できないのが、最大の難関ではないでしょうか。

さて、今回マレーシア航空のセールにちゃっかり便乗し、海外発券の航空券を取ってみました。ご参考までに紹介したいと思います。

海外発券を絡めたルーティング

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主な情報は以下のとおり。

  • 航空券代:25,000THB(約82,500円)
  • 諸費用:2,190THB(約7,200円)
  • 獲得FOP:10,232(FOP単価8.06円)
  • 航空会社:マレーシア航空
  • 往路:バンコク~クアラルンプール~成田
  • 復路:成田~クアラルンプール~バンコク
  • 予定機材:
    往路第1区間バンコク~クアラルンプール ボーイング737
    往路第2区間クアラルンプール~成田 A330
    復路第1区間成田~クアラルンプール A330
    復路第2区間クアラルンプール~バンコク ボーイング737

シンガポール、バンコク、クアラルンプールへ訪問する予定が決まっておりまして、都合いいフライトがないものかと探していたところ、都合良くマレーシア航空が年末セールをしているところを発見しました。そして、その場で予約した、という流れです。セール価格は以下のような感じで一覧化されていました。

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(マレーシア航空HPより)

マレーシア航空のセールでは、日本発着便ビジネスクラスは往復運賃120,000円+諸費用で販売されております。これでも十分安いですね!ただ、もうちょっと安く下がるんじゃないかとあれこれ検索しました。すると、バンコク発券がなかなか都合いいのがわかります

航空会社マニアならご存じのJALのFOP単価も約8円となっており、なかなか悪くないですね!いや、むしろいい方です。私はJALの上級会員を目指していないので、あまり気にはしていませんが、こういう数字はいい方が絶対に良いでしょう(個人的な見解)。

海外発券の問題点 現地までどう行くか

さて、次にバンコク~東京のチケットは確保できましたが、そもそも海外発券なのでバンコクまで行かないと使えない航空券となっています。そのため、バンコクまでの足を考えます。

今回、非常に都合いいことに、数か月前のセールで取っておいたLCCであるエアアジアのクアラルンプール行き格安航空券を手配していました。片道約10,000円。そのため、これにくっつける形で、今回の海外発券を有効活用したいと思います。

そのため、完全な旅程は以下のような感じになります。

  1. 東京~クアラルンプール:エアアジア
  2. クアラルンプール~バンコク:どこかのエアライン
  3. バンコク~クアラルンプール~東京:マレーシア航空(海外発券の往路)

さて、復路の方は今度はどう使うかというと、完全別日程で旅行をセットしておきます。今回は、ちょうど1ヶ月後に別の用事が発生することもあり、そっちに合わせて復路をセット。

  1. 東京~クアラルンプール~バンコク:マレーシア航空(海外発券の復路)
  2. バンコク~クアラルンプール:どこかのエアライン
  3. クアラルンプール~東京:エアアジア

このようにLCCとビジネスクラスを両方楽しめる、なかなか粋な旅程になりました。

クアラルンプールからバンコクの間の移動はLCCが豊富に飛んでいるので、それを利用するのもいいし、マイル等で特典航空券を乗るのもいいですね。距離が短い分、安く発券できることは間違いありません。

海外発券は本当に安いのか

有償で航空券を購入する場合

今回発券したビジネスクラスの航空券と諸費用の合計は約90,000円。

悪くないですね。強いて言えば、円安がだいぶ進んでおり、ドル円=100円の水準であれば、80,000円以内で購入できたことを考えると、為替変動の影響が悔やまれます。ただ、圧倒的に安いので問題ありませんね。

JALやANAの航空運賃(日本発着・エコノミークラス)の場合、バンコク往復は最安だと、約60,000円。タイ航空やシンガポール航空も大体最安値はこの値段が多いです。セール期間であれば、約30,000円という価格も過去見たことありますが、タイミング次第ではないでしょうか。もちろん、日本発のビジネスクラスで安値を探すとなると、150,000円あたりは出くわしますが、なかなか100,000円を切るチケットは見つかりません。

LCCを利用した場合では、同往復運賃は約40,000円。セールを活用すれば、20,000円と言ったところでしょうか。さすがにLCCと海外発券を比較してしまうと、価格では勝負できません。

マイルで航空券を購入する場合

マイルでビジネスクラスの航空券を取った場合は、どうでしょうか。東京と東南アジア間の必要マイルをいくつか並べてみます。

  • JAL:片道30,000マイル(曜日限定ディスカウントの場合)
  • ANA:片道30,000マイル(往復の半分で換算)
  • アメリカン航空:片道30,000マイル
  • ユナイテッド航空:片道35,000マイル
  • ブリティッシュ・エアウェイズ:片道37,500アビオス
  • アラスカ航空:片道25,000マイル

JAL、ANAなどのマイルだと、30,000マイルで購入可能です。また、ANAの場合、スターアライアンス便を活用して、東京~シンガポール~バンコク~東京のようなルートの航空券を確保した場合、63,000マイルで発行できます。

一方でブリティッシュ・エアウェイズは、ちょっと割高ですね。やはり近距離圏に強いマイレージプログラムであるからこそ、ちょっと中距離になる東南アジアはややお得感が薄れる模様。

最近出てきたアラスカ航空は、25,000マイルとなっており最安マイル。もう一つ、アラスカ航空の発券ルールだと、ストップオーバーが可能であること、また同じエリア内であれば、どこで乗り継いでも同マイルであることから、以下のようなルートでの発券もできます(発券確認済)。

注意
2020年現在、以下のようなルートの発券でストップオーバーを利用することはできなくなりました。
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話は逸れましたが、結論として、マイルでビジネスクラス特典航空券を入手した場合、日系エアラインであれば、60,000マイルが必要となります。

60,000マイルをどの程度の価値を見るかというところですが、ビジネスクラスが仮に82,000円程度で発券できるのであれば、敢えてマイルで航空券を購入する人は少ないのではないでしょうか。なぜならもっと価値の高い使い方が山ほどあるからです。

海外発券による積算マイレージ

今回はJALのマイレージに加算することにしました。他社線なので、具体的な加算マイルはちょっと自信がないのですが、おそらく約10,000マイルが加算されることになります。

海外発券は予約クラスが高い場合も多い

必ずしも当てはまらないケースもありますが、海外発券で航空券を手配する場合、予約変更可能なクラスのチケットを入手しやすかったりします。

今回のマレーシア航空のセールはセール価格ということもあって、予約クラスはセール用に抑えられてしまいましたが、JALの韓国発券など予約クラスが高いケースも多いです。

その場合、予約クラスが高い分、マイルの積算率も高く設定されることとなるため、相対的にマイルバック分だけお得に発券することができると言えます。

マレーシア航空とブリティッシュ・エアウェイズ

今回一番悩んだのが、ブリティッシュ・エアウェイズ(以下BA)に加算すべきかどうかでした。

BAの場合、アビオスと呼ばれるマイルが貯められ、短い距離(例えば、日本国内線や韓国、台湾、中国、香港などの近距離線)でのフライトのお得度が高いことが知られています。今回、もしBAに積算していれば、10,000アビオスが加算されることとなるはずです。

BA側のマイレージプログラムにおける会員ランクはブルー、ブロンズ、シルバー、ゴールドと4段階あり、JALにおけるサファイア級の会員ランクはシルバーに当たります。

BAではティアポイント(JALでいうFOP)を獲得することで、上記会員ランクの昇格が決定します。シルバーに到達する際には、600ティアとBAで4フライトが必要とされ、ハードルが高そうな雰囲気がありますが、実は今回のバンコクとクアラルンプールの往復、クアラルンプールと東京の往復で360ティア稼げることになります。

すなわち、ビジネスクラス往復チケットだけで、シルバーランクに必要なティアは満たすことができてしまう訳です。非常に魅力的ですね。

このように海外発券の場合、乗継の本数が必然的に増えるということもあり、マイレージプログラムによっては、効率よくポイントを稼ぐことも可能となります。マレーシア航空のセールとBAのマイレージプログラムはかなり相性がよく、東京ロンドン間の往復でがっつりティアを稼ぐのも悪くない、と思います。

(この記事を書いていて、やはりBAに修正しようと心替えしてしまいました。。。笑。当日空港で頼もうと思います)

まとめ:使いこなせば超お得

マレーシア航空の話でだいぶ脱線してしまいましたが、海外発券は非常にお得な航空券の購入方法の一つであることは間違いありません。特に円高時には、その威力は絶大なものとなるため、詳細は省きますが、例えば以下のような航空券と価格の組み合わせで発券することもできます。

  • シンガポール発東京経由ニューヨーク行往復(エコノミークラス):約50,000円
  • カイロ発成田行(ビジネスクラス):約130,000円 ※2017年限定

日本発着は何かと割高な時代ですが、有効活用できるならば、日程を調整の上、挑戦してみるといいでしょう。

ちなみに、航空券検索はスカイスキャナーかGoogle Flightsが便利。ご参考。



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