ロンドンのホテル価格の相場は、世界的にもかなり高い部類に入る。ホテルの値段が高い都市を上から挙げれば、ニューヨークの次に出てくる都市ではないだろうか(その次点で香港か東京だろうか)。
さて、先日ロンドンを訪問した際には、Warwick Avenue駅(Bakerloo LineのZONE2)から徒歩2分程度の距離にあるこちらのホテルを利用した。
ホテルランク:★★★★☆
宿泊部屋:スタンダードダブル
宿泊価格:28,900円(週末時/朝食込み)(Advance Rate)
予約方法:Apple worldを経由
なお、今回のホテルはカフェテリアポイント(企業の福利厚生の一種)を活用して、持ち出し0円で宿泊をした。自分の所属法人の福利厚生を活用しない手はないだろう。
目次
ロンドンのホテル価格とホテルの質
非常に残念なことに、ロンドンは不動産価格が極めて高いため、ホテル価格はZONE2であっても、これだけ高い水準にある。
ロンドンをご存知ない方に一応軽く述べておくと、ロンドン市内はZONE制と呼ばれるエリアを設けており、ZONE1が町の中心部(ウェストミンスター寺院やセントポール大聖堂などの観光名所が数多くある)で、そこから離れるに従って、ZONE2、ZONE3・・・と数字が増えていく仕組みとなっている。
ホテルチェックイン後は、レミゼラブルのミュージカルを観に行く予定だったので、ZONE2の中でも一番ZONE1寄りに位置するWarwick Avenue駅から近い点もこのホテルを選んだ理由だ。
ちなみにだが、ロンドンの数多くの建物は、築100年以上を誇るものが多い。ホテルは例外ではなく、かなり古くミシミシいうことが日常茶飯事であるが、それもロンドンのホテルの特徴というか面白さだと受け止めて泊まるのが、きっとよいのだろう。
チェックイン
上はホテル外観。閑静な住宅街にある。近隣にパブや買い物をするような場所はないが、徒歩5分でパディントン駅があり、そちらまで行くと何でもあるので、不自由はしなかった。
ロンドン(というかイギリス)は世界的にも治安がよい地域が多い。一部移民が集まる地域では、物騒な噂を聞くこともあるが、基本的に安全だ。観光客が多いからかもしれないが、皆親切に色々教えてくれたりするので、たとえ英語ができなくても、観光をする分には、そこまで困るような町ではない(と思う)。
ホテル入口。大きな一軒家をホテルにしたような出で立ち。植木等の手入れがしっかりとされている点が好感。
こちらはフロント前のソファー席横に置いてある謎の甲冑。なんだろう。何かにちなんで置いてあるのだろうか。
今朝は別のホテルをチェックアウトした後、直接向かったため、ホテル到着は午前11時過ぎ。チェックインには、だいぶ早い時間のため、荷物だけ預けさせてもらう。
ぶらりミュージカル観劇
チェックアウト後は、まっすぐソーホーのクイーンズシアターへ。まだ時間にも余裕があったので、遅めのランチをしにチャイナタウンへ行くが、あまり好みのお店を見つけられなかったので、Angus Steak Houseへ入ることに。
ロンドンの外食費は極めて高いので、普通に飲み食いしたら、軽く一人20ポンドぐらいはいく。この日も節約という言葉は忘れ、30ポンド近く好き勝手に食べてしまった。
この日のレミゼラブルのチケットは直前かつ週末であったこともあり、かなりの高騰気味(97.5ポンド=1ポンド140円の場合、約13,500円)。また、どうしてもStall(1階席)で見たかったので、こちらも奮発購入。
入ったことある人はご存じだと思うが、劇場内部は3階建てになっており、縦に長い。Upper Circleと呼ばれる3階席になると、照明器具より目線が高くなるので、かなり見づらくなる。しかも座席もかなり狭くて舞台からも距離がある。
一方で、1階席はかなりの大迫力だ。迫力だけで言えば、かなりの価値はあるだろう。ただし、1階席だからと言って、座席が極端に広い訳ではない。
劇の中休みには恒例のハーゲンダッツを食べるのがロンドンミュージカルの楽しみ。観光客が多いせいか、お酒を飲みながら観る人は少なかった。
非常に良い席を取って眺めは最高であったが、残念なことに隣の子供や後ろの夫婦が劇中にお喋りを頻繁にするなど、マナーは極めて悪い回となってしまった。周りの人も注意をそれとなくしていたが、テンションはダダ下がり。運が悪かったとしか言いようがない。
部屋はスタンダードダブル
観劇後はホテルに戻りチェックイン。部屋はスタンダードダブルで予約。ちなみに、このホテルはエレベーターがあるものの、相当に年季の入ったエレベーターで、自分でシャッターを閉めるタイプとなっている。ある意味ビンテージ感があり、古さもホテルの味にしている。写真は残念ながら、取り忘れたようだ。
部屋の様子は上のような感じ。ちょっと狭いが、清潔感があり好印象。屋根裏部屋をホテル風にしたような感じ。
ベッドはダブルサイズ。一人で寝るには十分すぎる。超快適。
水回りはシンプルなユニットバス。古さはもちろん否めないが、機能的には何ら問題ない。ただ、さすがにロンドンで浴槽を使うことはなかったが。
アメニティの写真を撮ってはいないが、正直ほとんど大したものはなかったため、割愛。歯ブラシやら髭剃りやら全て持っていたというのも理由。
とりあえず、ホテルに戻った後は部屋でビール飲んで仕事に励む。部屋は手狭だが、周りも静かだし、地味にこじんまりしていて居心地はよかった。そして、いつの間にか就寝。
朝食はコンチネンタルブレクファスト
朝食のレストランはこんな感じ。遅めに起きたせいもあって、朝日が差し込むテーブル席は先客がいた模様。中側でゆっくり朝食を取ることに。
朝食はメニューから頼む形式であったが、ホテル予約時に朝食付きで頼んでいたこともあって、フルコンチネンタルをオーダー。伝統的なイギリスの朝食を食す。欧州ホテルのマッシュルームはいつも美味しく感じるのは気のせいだろうか。
チェックアウト
荷物を片してチェックアウト。中国からの観光客と思われる複数名の団体さんが、こちらのホテルにも宿泊しており、チェックアウト時は若干混雑。
まぁ、急いでいる訳でもなかったので、のんびりと受付前のソファー席でやり取りが終わるのを待つ。
チェックアウト後はパディントン駅まで歩き、ヒースローエクスプレスに乗る。パディントン駅で一杯飲んで、ヒースロー空港で一杯、二杯飲んで、飲みまくる一日がその後続く。
まとめ:小洒落た閑静なホテル。静かに過ごしたいならオススメ
どうしてもロンドンだと、宿泊代金が高いため、ハード面、ソフト面の質と比べると割高感を感じてしまう部分がある。逆に、建物の古さだったり、落ち着いた閑静な雰囲気を楽しむ、というのも、リゾートホテルにはない良さではないかなと。
今回一人で過ごしたため、屋根裏的サイズの部屋でもよかったが二人で泊まる場合には、値段が上がるがもう少し広めの部屋をチョイスすると良いかもしれない。