2017年5月ゴールデンウィークの後半、世間はまだまだ遊びモードといった感じですが、ホテル業界は意外にも平穏な様子でした。むしろ閑古鳥が鳴いてる?と思うほど、ホテル宿泊価格は安い価格帯で販売されていたり。家を外す用事があったこともあり、翌日も外出予定であったため、都内で1泊してみることにしました。
今回は悪名高いこちらのホテルに泊まります。これまで宿泊したことはなかったものの、SPG会員(現在のマリオットグループ会員)からは、”超上から目線の塩対応”で迎える受付スタッフやレストランスタッフがいるということで、色々不安を抱えながらの訪問となりました。
目次
シェラトン都ホテル東京
ホテルランク:★★★★☆
宿泊部屋:デラックスツイン
予約価格:約16,000円・諸税込み・予約変更可・朝食なし
予約方法:旧SPG公式サイト経由
今回は、旧SPG系列のシェラトンを利用するため、例に漏れず、Mr. Rebatesを経由して予約しました。こちらのサイトを経由して予約すれば、SPG公式(現在のマリオットグループ)だろうとHotel.com、Expediaでも、宿泊代金の一部をキャッシュバックとして後日受け取ることができます。
また、日本語のサイトであれば、ちょびリッチを経由して予約するのも、簡単にキャッシュバックが得られるのでおすすめですね。
八芳園近くの静かな住宅街に位置
最寄り駅は東京メトロ南北線と三田線が通る白金台駅となっています。八芳園側の出口を出て、歩けばすぐの距離です。
今回は晴れていたこともあり、JR山手線の目黒駅から徒歩で向かうことにしました。若干時間はかかるものの、女性の足で20分程度の距離。雨が降っていると、ちょっとつらいかもしれません。
夜は真っ暗で外観わからず
夜到着したということもあり、ホテルの全体像はイマイチわかりませんでしたが、入り口は立派ですね。翌日の日中はシャトルバスの乗付口になるなど、駅からの不便さをカバーするサービスをやっているとのこと。
建物1Fの印象的なカフェバー”バンブー”
入り口を進むと、このホテルで1番評判が高いバンブーカフェラウンジがお出迎えしてくれます。到着時は午後8時ということもあり、バンブーカフェはバータイムの時間帯となっていました。外から見ても雰囲気は良さそう。ちょっと今回は、タイミングが合わずこちらのバンブーカフェに立ち寄れませんでしたが、次回はぜひ立ち寄りたいですね。
1階ロビーは思っていたよりも広く、コンシェルジュデスクもちゃんとあります。この時間は人がいなかったのですが日中は人が常駐している模様。
インターネットコーナーもこの通り。使い勝手がいいのか、悪いのかよくわからない印象ですが、特にルームキーでのログインなども必要はなく、ちょっとした調べ物には便利と言えます。
事前にSPG公式サイト内のレビューを見ていたこともあり、チェックインは少し緊張をこちらが感じてしまう程。どんな恐ろしい上から目線の塩対応で迎えられるのかビクビクして受付へ向かいました。
今回、受付対応をしてくれたのは、トレーニング中の新人ホテルマン。横にはマンツーマンで、ビシッとしたチーフ系ホテルマンが目を光らせています。SPGプラチナ会員として予約していたため、部屋のアップグレードをしてくれた模様。ありがとうございます。
- スーペリアルーム 30㎡ ←予約部屋
- デラックスルーム 36㎡ ←宿泊部屋(有償アップグレード)
- ラグジュアリールーム 40㎡
- スイートルーム 広さ不明
SPGプラチナ会員はスイートルームも含めたアップグレードがベネフィットであるものの、こちらのシェラトン都ホテルの場合、スイートルームは6室しかなくスイート特典を利用するなどしないとまずお目にかかれません。
そのため、1段階のアップグレードでもそこまでがっかりすることもなく、相応の対応をしていただけたのかなと。ただ、欧米勢が恐ろしい酷評を公式サイト上でしていますが、個人的には十分満足しております笑。
チェックインを終えると部屋までベルマンがご案内。予想外の濃厚対応にちょっと意外な印象を受けました。色々な説明を聞きながら、エレベーターに乗って客室フロアへ。
本日のお部屋はこちらの840。
デラックスツイン
デラックスツインの部屋。広さは36㎡ということで、都内のホテルの中ではそこそこ広めの大きさ。バンブー的な雰囲気が部屋の中まで統一されてるせいか、落ち着きあるデザインとなっています。
窓際にはロングカウチ。SPG会員向けのボトルウォーターが2本。
ベルマン「ボトルウォーターが足りなければ、いつでもご連絡ください」
とのこと。嬉しいですね、ただ、追加ではもらいませんでしたが。
窓からは下に広がる日本庭園と白金台のビル郡が見えます。
ビジネスデスク
ロングカウチの横には円形のデスク。そこそこ大きいため、仕事するスペースとしては良さそうです。今回は休暇中のため、仕事は一切せず実際の使用感はわかりませんが。
ミニバー
ミニバーはテレビ台の下にあり。
中を開けるとソフトドリンク、缶ビールなどがお出迎え。水はおそらく有料ですね。
クローゼット
クローゼット内はバスローブ2着が用意されていました。別途、薄手のワンピースタイプのパジャマもあり。
バスルーム
バスルームはユニットバス形式ではあるものの空間にはゆとりがあります。しかしながら、若干古さが目立ちました。シンクは1つです。
アメニティはシェラトン共通の物がずらり。キッチリ2人分用意してもらえていたようですが、歯ブラシがありません。これは後ほどフロントに電話して歯ブラシをもらうことにしました。
(持ってきてもらった際には、かなり丁寧な謝罪までいただいてしまい若干恐縮)
やはり写真で見ても古さが目立つバスタブ。シャワーも一体型のため、ちょっと窮屈気味ですね。バスルームは若干残念と言えます。
シェラトンクラブ
部屋に立ち寄ったあとはクラブラウンジを訪問しました。クラブラウンジはホテルの2階に位置しており、SPGプラチナ会員(現在のマリオットプラチナ会員)またはクラブフロア宿泊者が利用可能です。
★4クラスのホテルラウンジとしては標準的な広さと言えましょうか。 ソファー系の座席が多く、食事をするスペースというよりは、ゆっくりお茶するような雰囲気を感じました。
赤白ワイン、スパークリング、ビールはキリンとハイネケンが用意されています。銘柄はよくわかりませんでしたが、まぁまぁお手頃な価格のものと思料。
残念ながらカクテルタイムにフードはほぼなし。あったのは以下の3種類。
- ナッツ
- マカロニの和え物
- サラミ
の3品のみ。だいぶコストカットした結果なのでしょうが、少しでも期待したらガッカリするのではないでしょうか。ロビーにあるバンブーで飲んだ方がずっと気持ちよく飲めるのは確かですが、無料にこだわるならこちらのラウンジで我慢するしかありません。それでも、20~30分ほど軽くお酒を飲む程度が限界な気がします。
なお、客層のほとんどは20~50代と幅広いのですが、夫婦またはカップルばかりなので、ビジネスマンなどのお一人様はやや居づらいかもしれません。
ライトアップされた夜の日本庭園
シェラトンクラブを出て外のコンビニに行く際に日本庭園があることに気づきました。せっかくなので行ってみよう、ということに。
実は、この夜の日本庭園の存在で家内の満足度がガラリと変わることとなりました。写真では全く伝えられませんが、私もこんな素晴らしい日本庭園があるとも思ってなく、予想外の景色に痺れてしまいました。
ライトアップされた夜の日本庭園は非常に 美しく、家内のテンションはアゲアゲ。
家内「ね、これすごくない?探検しよう!」
としばらく夜の庭園散歩をすることに。散歩後は、ホテル徒歩7~8分のところにあるコンビニへ向かいます。そんなに遠い距離ではありませんが、ちょっと不便な距離ですね。まぁ、行けないこともありませんが、利便性はいまいちとしか言いようがないかなと。
その日はそのままホテルへ戻り就寝することとしました。
朝食はシェラトンクラブで
翌日の朝食は1階レストランで食べようと向かいましたが、受付スタッフにラウンジ利用可能者である旨が伝わると、クラブラウンジの朝食を案内されました。ちょっとどんなものか見たかっただけにやや残念と言えます。
改めてシェラトンクラブへ行きます。昨夜とは打って変わり、朝食仕様に変更となっていました。チーズ盛り合わせや唐揚げ、パンケーキなどありましたが決して豊富なレベルではありません。
フレークやフルーツ盛り合わせもあり。
こちらには飲み物系がセットされていました。オレンジジュース、グレープフルーツジュースの2種類と牛乳やミネラルウォーター等が冷蔵庫にあり。
家内はいろいろ と探していたようなのですが、ラウンジにはご飯食がなく、パン食オンリーしか選択肢がない模様。私はパン食でも慣れているので問題はなかったのですが、家内的にはちょっとイマイチだったようで。
やはりホテル朝食にもかかわらず、特に、日本のホテルにもかかわらずご飯の用意がないというのはサービスレベル的に致命的かもしれません。このレベル感を見てしまうと、バンコクのホリデイインやコートヤードの朝食クオリティがいかに素晴らしいかがわかります。
まとめ:素晴らしい日本庭園と残念なラウンジ朝食
総合評価:★★☆☆☆:素晴らしい日本庭園と残念な朝食
ハード面:★★★☆☆:バスルーム等は古さが目立つ
ソフト面:★★☆☆☆:ラウンジの朝食は非常に残念
コスト面:★★★☆☆:サービスレベルと比較すると相応
アクセス面:★★☆☆☆:白金台駅が使いやすいかどうか
だいぶ辛辣な評価となってしまいましたが、色々と残念な側面の多いホテルでした。もちろん今回非常に気に入ったのが、夜の日本庭園の素晴らしさ。なかなか写真でお伝えできないのが残念なところではあるものの、女性受けという観点でも立ち寄ることをお勧めしたいと思います。
一方で、ラウンジ朝食の残念な品揃えを見ると、敢えてラウンジで朝食を食べるメリットは薄いかもしれません。マリオットプラチナ会員であれば、無料朝食の会員特典を受けられるものの、正直このレベルでは残念な気分になってしまう可能性すらあります。
その辺も踏まえて、ある程度の覚悟を思って宿泊するのが望ましいホテルという所感ですね。以上、ご参考まで。