今回はスペイン版グルーポンでアビオスを購入した際にトラブった話を紹介します。アビオスを大量に貯められる手法として有名なスペイン版グルーポンですが、実はトラブルに陥るとかなり厄介なことになる可能性があります。私がまさに厄介な状況になってしまった典型例なのですが、一部その内容をご紹介します。
目次
スペイン版Groupon(グルーポン)とは
スペイン版Groupon(グルーポン)はご存じでしょうか。マイルをコツコツ貯められている方であれば、ほぼ皆さん知っているかと思います。こちらのサイトです。
なぜ”マイルを貯めること”と”スペイン版グルーポン”が関係あるのかというと、このスペイン版グルーポンでは、イベリア航空のアビオス(JALやANAで言うところのマイル)を安価で購入することができるため、皆こぞってこのサイトからせっせとアビオス(のクーポン)を購入しているわけです。
不定期ではありますが、イベリア航空の2,000アビオスが19ユーロで販売されることがあり、このイベリア航空のアビオスを活用することで、JAL国内線などを割安で乗ることができるというテクニックになります。具体的なアビオスの活用方法などはこちらのリンクを参照ください。
スペイン版グルーポンでアビオスを買ってみた
2016年10月にイベリア航空のアビオスと交換できるクーポンがスペイン版グルーポンで販売されていました。昔は今ほどアビオス交換クーポンが売りに出されることが少なく、タイミングさえ合えば今後の旅行に役立てるため、アビオスを大量入荷しておこうと睨んでいた時期になります。
タイミングよくセールが来たため、私はこのときに毎度安売りしている2,000アビオス交換クーポンだけでなく、20,000アビオス交換クーポンを5本購入しました。ただ、それが悪夢の始まりでした・・・。
グルーポンからイベリア航空への移行申請
2016年のときは、初めてスペイン版グルーポンを利用したため、まずは2,000アビオスのクーポンを移行申請しました。
ただ、移行申請からイベリア航空のアカウントに反映されるまで相当な時間がかかることで知られています(当時は正確に何日程度かかるのか把握できていませんでした)。
本当は先に移行申請をした2,000アビオスがイベリア航空のアカウントに反映されたことを確認してから、同時に購入した20,000アビオス*5のクーポンを移行申請したかったのですが、クーポンに設定されている移行申請期限を懸念して、40,000アビオス分だけ数営業日後にさらに移行申請をしました。
結局、数営業日単位ではイベリア航空にアビオス加算の反映はされなかったため、40,000アビオスの移行申請後、さらに数営業日後に残りの60,000アビオスを移行申請しました。
今、覚えば次の旅行に充てるアビオスだったとはいえ、移行期間の日数を正確に確認せず、大量購入してしまったのは早計だったと言えます。
翌月になると無事アビオスが加算される
翌月になって、移行申請から1ヶ月程度経つと、しれっとイベリア航空のアカウントに2,000アビオスが加算されていました。その後、40,000アビオスについても無事加算が行われました。
さらに、もうしばらく待っていれば、”60,000アビオスについても加算がされるだろう”と思っていましたが・・・・購入月の10月から2ヶ月過ぎた12月になっても加算は確認できませんでした。
やや雲行きが怪しくなったことに不安を覚えつつ、痺れを切らして、スペイン版グルーポンのデスクに加算状況はどうなっているのか連絡を入れることにしました。
スペイン版グルーポンに問い合わせ
スペイン版グルーポンはスペイン国内の方を対象としているせいかグローバルサイトというものがありません。英語ページもないため、カスタマーセンターに連絡をしても英語ではなくスペイン語で返事が帰ってきます。
こちらもスペイン語が話せればいいのですが、今回の事象がクーポンの一部が加算されないことやその後のやり取りを考慮すると、英語でコミュニケーションを進めることにしました。この部分はこだわるべき部分と判断して、一貫して英語で返信をすることに。
まぁ、相手からのスペイン語メッセージは翻訳サイトなどで確認すれば、文意は十分理解できるため、そこまで苦労はありませんでしたが、いかんせん意思疎通がちゃんとできているのかはやや不安になるのは避けられそうにありません。
3ヶ月経ってもずっと調査中
スペイン版グルーポンのデスクに問い合わせを実施したところ、「加算状況について調査します」との連絡を受けてから、はや3ヶ月・・・。一向に話が進展しません。
まぁ、こちらも急かすつもりはなく、辛抱強く待つ心構えで待っていましたが、3ヶ月経っても音沙汰がないため、こちらから状況について問い合わせを再度しました。
その結果、「システム部署に確認してる段階だからもう少し待ってくれ」とのまだまだ延長戦が続くような返事をいただきました・・・。
2017年5月にシステム対応の不備のお詫び
だいぶ時間が空いて、2017年の5月に次の返事をもらいました。
Hello, Tech:
Thank you for contacting us.
I inform you that your missing tickets were exchanged after the expiration date in our system and therefore they have not been charged correctly, due to this we can offer you the return of the coupons XXXXXXXXXX / XXXXXXXXXX / XXXXXXXXXX in Credits Groupon for future purchases which Will be available immediately, also inform you that we would make a compensation for the resolution time to your incidence.
If you prefer this option respond by replying to this same email.
Thank you.
要約すると、
- 移行期限を過ぎていたから、うまくアビオスを移行できなかった
(改めて確かめましたが、クーポンの移行申請はクーポン記載の期限と照らし合わせても問題なかったのですが、システム上の何かに引っかかってしまったのは確かのようです) - お詫びとしてコンペンセーションを送る
(コンペンセーションはグルーポン内で利用できる100ユーロのクレジットでした)
とのことです。
ここで、クーポンの金額が返金されているわけではなく、コンペンセーションの金額が100ユーロだった点について改めて問い合わせをすることに・・・。もう泥沼状態ですね・・・。
※なお、アビオスのクーポン規定では、100,000アビオスを越える同時購入はできない旨が定められています。ただ、これは購入上限という形でシステム上の移行上限とは異なる定めであるため、今回の件とは関係なかった旨、確認を別途しました。
1年経過後、ようやく次のアクションをいただく
1年を経過したころだったでしょうか、先の問い合わせから返事が一切なく、急にこんなメールをスペイン版グルーポンのデスクからもらいました。
Hi Tech,
Thanks for your patience.
I’m just getting back in touch to update you on the status of your query with us. Please check yout IBERIA account.
If everything is fine there is no need to reply to this email, we’ll automatically close the ticket after a few days. Alternatively if the issue is still ongoing, please reply directly to this email and I’ll talk with the team to see how we can quickly resolve this.
Thanks for your patience and my apologies for any inconvenience. If there’s anything else I can do to help, please don’t hesitate to let me know.
Kind regards,
要約すると、「問い合わせの件、まだ何か問題あれば対応するけど、もしなければ数日中にクローズするね」というお返事でした。まぁ、内部では実際のところ、督促もなかったのでずっとPEND案件にでもされていたのでしょう。
また、1年経った結果、振出しに戻りました。いや、振出しよりはだいぶ進んだ気がします。というわけで、もう加算とかどうでもいいから、返金をお願いすることにしました。むしろ最初から、返金をお願いすればよかったのかもしれません。
返金の依頼
色々と経緯は長くなったものの、上記のメールの後にこちらから「返金して欲しい旨」と「実際の購入金額をそのままクレジットカード会社に戻してくれればいい」と伝えて最後のやり取りは終わりました。
数日後、決済で利用したアメックスゴールドに返金処理がなされ、ようやくお金(交換できなかったアビオス分)が戻ってきたという経緯になります。
ここに記載していないやり取りも実は多いのですが、その大部分が「現在調査中であること」を回答するスペイン語のメールでした。とにかく、英語で返事が返ってくる確率が1割~2割といったなかなか言語的に難しい相手だったと感じています。
まとめ:スペイン版グルーポンのご利用は計画的に
かなりやり取りで疲れてしまった面は大きいのですが、結局長い時間をかけて返金処理をしたという結果に落ち着きました。お詫びの100ユーロについてもありがたく将来のアビオス購入に役立たせていただいたので、このあたりは感謝しています。
しかしながら、なかなか英語でやり取りができる担当者が出てきてくれないのも難しいですね。スペインは英語圏ではないとはいえ、現地在住の外国人もきっと多いような印象があります。もちろんスペイン以外の他国から利用するような人達も私含めて大勢いるような気はするのですが。。。
アビオスを安く仕入れることができるサイトであるスペイン版グルーポン。色々大変な思いはしましたが、価格の安さは魅力的であり、懲りていないのかもしれませんがこれからも利用し続けたいと思っています笑。以上、ご参考まで。