シンガポールへ向かう飛行機はJALの深夜便を利用しました。JL35はアメリカンやカンタスなど複数の航空会社とコードシェアを結んでいますが、基本的に乗客のほとんどは日本人だったのが印象的。今回は、JALのシンガポール深夜便を紹介します。
目次
JL35 日本航空ビジネスクラス 羽田~シンガポール
羽田空港からシンガポールチャンギ空港までは、およそ7時間のフライトとなります。今回利用したJL035についても、出発が深夜00:05で到着は現地時間午前6~7時となる6.5時間程度のフライトとなりました。中距離圏にあたるこの距離は、航空会社によって、ビジネスクラスのサービスレベルにかなりバラつきがあるという印象です。
ただ、今回は今まで感じていたJALのビジネスクラスの塩対応を見直すよいフライトとなりました。
アラスカ航空で予約
今回のフライトの予約はアラスカ航空のアワードチケットとして手配したもの。具体的な発券方法は、以下の記事を参照していただければ。
バンコク片道航空券とシンガポール片道航空券を1アワードで発券できるアラスカ航空券はアジア圏だけに関して言えば最強のマイレージプログラム(2018年時点)と言えるのではないでしょうか。まぁ、またいつサクッと改悪されるかわかりませんが笑。
JALビジネスクラス チェックイン
今回の旅の出発地である羽田空港からスタートします。電光掲示板を確認して、今回も定時運行されていることを確認しチェックインカウンターへ。
エコノミークラスのチェックインカウンターを見てみると、ほとんど列をなしていません。というか羽田にも関わらずガラガラです。なんて珍しい日なのだろう。
ビジネスクラスカウンターはもちろん待ちなし。ビジネスクラスの恩恵をあまり感じることはできませんが、まぁゴタゴタしているよりは平和的な空港の方がオペレーションのミスも少ないし安心できます。トランクを1点預けて身軽になり、手荷物検査場へ向かいます。
羽田空港を何度も利用していたにも関わらず、今まで気づかなかったのですが、実は羽田空港の優先手荷物検査場は、ビジネスクラス搭乗者は利用できないルールとなっています。
JGC(JALの上級会員)やSFC(ANAの上級会員)であれば、こちらの優先レーンを利用できるのですが、ノンステータスの搭乗者はファーストクラス利用者でないと通過できない、というなんともヘンテコなルールとなっています。
エコノミークラスの上級会員が優遇されて、ビジネスクラスの一般搭乗者が優遇されない理由はかなり理解に苦しむのですが、これが羽田空港としての運営ポリシーなのでしょう。
幸い一般レーンの混雑具合は比較的軽度であったため、10分もかからずにセキュリティエリアへ入ることができました。
出発前はサクララウンジで夕食&シャワー
今回は深夜便を利用するため、出発前にシャワーを浴びて寝るための万全の準備をしてから搭乗することにします。合わせて、機内食の時間も深夜日付変更後の時間帯であるため、こちらで夕食となるJALカレーを食すことに。
ラウンジの様子はこちらの記事を参照。
ビジネスクラス ボーディング
予想外の快適なラウンジ滞在を済ませた後に、優先搭乗が始まっている搭乗口へ向かいます。ファーストクラスの表示が出ているものの、こちらはJAL最上級会員向けの案内。今回の便は、ビジネスクラス・プレミアムエコノミー・エコノミークラスの3クラス制であるため、ファーストクラスの設定はありません。
スカイスイートⅡ
JALの中距離用機材は現在、スカイスイートのシリーズかシェルフラットネオの座席が主流となっています。シェルフラットネオは、台湾便でも採用されていますが、東南アジアではバンコク線にも利用されています。
シェルフラットネオの場合、機内の座席配置が2-3-2のアブレストとなるため、真ん中の座席となるE列はビジネスクラスにも関わらず、相当居心地が悪かったりします。以前、バンコクからの帰りに真ん中座席になってしまい、相当嫌な思いをしたのが印象として強く残っています。
スカイスイートⅡの場合、ビジネスクラスの座席配置は1-2-1となっているため、基本的にどの座席も通路アクセスを確保した利便性の高い構造となっています。また、窓側座席の場合、2A、4A、6Aなどはスタッガードの中でも座席側が窓側に来ており、棚の位置が通路側にあるため、プライぺート感が高くなっているのも特徴です。
座席配置はマレーシア航空のA330と共通している点も多く、居心地の良さは今回強く感じた次第。なお、ANAのスタッガードほど棚は高くなかった印象なので、プライぺート感だとANAには劣るかもしれません。
ANAのビジネスクラスと対比すると、若干プライベート感は下がっている印象はありますが、空間的な快適さは抜群と言えるでしょう。座席には多数のアメニティが積まれていました。
ビジネスクラスの特徴とも言える画面の大きさはやはり嬉しいポイント。結局ほとんど利用しない場合が多いのですが、個人的にはただ大きいだけで嬉しいです。
右手ひじ掛け部分には座席のリクライニングコントローターが設置されていました。
低反発枕で快適度アップ
今回意外に良かったのが、ビジネスクラス全座席にある低反発枕でした。機内のアメニティとしては、かなり幅もあって背もたれ替わりにもなります。フルフラット時の頭の安定感など、機内の揺れを緩和するアメニティとしては極めて優秀で、個人的には全航空会社に導入してほしいぐらい嬉しいアメニティの一つとなりました。
残念ながらウェルカムサービスはおしぼりのみ
以前、台北便やバンコク便に乗った際には一切ウェルカムサービスはなかったのですが、今回はおしぼりを提供してもらいました。これだけでも嬉しい配慮です。
他の航空会社はウェルカムドリンクを当然のように提供しており、ビジネスクラスとしての搭乗者を少なくとも歓迎するサービスをしようと努力しているのだから、このへんは最低限頑張ってほしい気がしないでもありません。
だが、以前よりサービスレベルが上がった点は良かったと感じました。
深夜便にも関わらず軽食は手が込んでいる
深夜便の軽食は大抵簡素なものしか提供されず、場合によってはドリンクオーダーすら取ってくれないこともあるのが、通常のJALのサービスレベル。だが、今回はドリンクオーダーはもちろん軽食も併せて提供していただきました。
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シャンパンの種類は、シャルル エドシック ブリュット レゼルヴ N.V.という銘柄。
このときは、シャンパンをお願いしたのですが、アミューズというか、いつものおつまみスナック(納豆ピーナッツ、おかき)以外に加えてワンプレート料理も提供してもらえました。深夜便としては量もちょうどよく、お酒に合わせるには味もバランスが取れていて、非常に満足。
シャンパンを楽しんだ後は、疲れを残さないために、座席をフルフラットにして就寝タイムに入ります。低反発枕の有難みを強く感じた瞬間でした。
到着2時間前に朝食
たった7時間のフライトということもあって、睡眠時間は3時間程度しか確保できてはいなかったのですが、機内が明るくなって朝食の準備が始まった音で目が覚めました。
朝食は洋食をチョイス。メニュー一覧は以下のとおり。
- お目覚めの一杯
夢工房くまの みかん100%ジュース - アペタイザー
グリーンサラダとハム、チョリソーの盛り合わせ
ガスパチョ
魚介のセビーチェ - メインディッシュ
ほうれん草とサーモンのキッシュ
塩こうじベーコン添え - パン
クロワッサンとブリオッシュ - フレッシュフルーツ
- ヨーグルト アカシアの蜂蜜添え
夜食でおつまみを食べた後の3時間後に、ボリューム満点の朝食を食べることになりました。うーん、かなり苦しいな。。。
あと、いつも思いますがJALはプレートの紙ナプキン上に直接パンを置くのはちょっと改善ほしいなぁ、とちょっぴり思います。
最後は目覚めのコーヒーを飲んで、この後の長距離移動に備えます。
まとめ:スカイスイートⅡはかなり快適!
以前の台北便やバンコク便がイケてなかっただけなのかもしれませんが、今回のシンガポール便は本当に嬉しいポイントが多く、フライトそのものへの満足度がまるで違うフライトとなりました。
今回搭乗した便だけがサービスが良かったというわけでないことを祈りたいところなのですが、また乗ってみたいと思った便なのは間違いありません。シンガポール土曜深夜発の便は搭乗率は8割強ほどありましたが、アワードでの予約も比較的容易。
ANAはシンガポールに2017年はファーストクラスを設定していたということもあり、JALも気合を入れていたのかはわかりませんが、コスパの観点からいえばJALも十分ありでしょう。以上、ご参考まで。