先日、上海に駐在している友人に会いにふらっと週末旅行を仕掛けてきた次第。具体的な観光プランは全く調べていなかったが、そこはさすが駐在社員ということもあり、たった半日で美味しいところだけを掻い摘んだ観光ルートで案内してもらえた。せっかくなので、今回の観光ルートを紹介しておこうと思う。
目次
観光ルート概要
具体的な観光ルートと時間帯は以下のとおり。
- PM0:00~ お昼・地元の中華料理屋へ
- PM2:00~ 外灘(The Bund)
- PM3:00~ 南京道路でショッピング
- PM4:00~ 豫園(Yu Garden)
- PM5:00~ 新天地
- PM6:00~ 夕食
筆者は1泊2日で上海を訪問したのだが、当初予想していたハードな週末海外とはならなかった。上海の中心部はコンパクトな設計ということもあってか、比較的余裕をもって回ることができたためだ。
駐在員の彼曰く、「上海には、あまり見て周るものはない」という通り、人が集まるスポットが限られている。今回、駐在員の彼には「上海の観光スポットを美味しいところだけサクッと回りたい」と要望を出しておいた。雑な注文にも関わらず&忙しいにも関わらず対応してくれて大変感謝している。なので、当ブログでも感謝の意を込めて写真とともに紹介したい。
四川料理がお勧め”阿毛”
”まずはお腹を満たしてから、行動するのがベスト”ということで、お勧めの中華料理屋に連れてってもらう。地下鉄7号線の静安寺駅(Jing’an Temple)から徒歩5分程度の位置にある。
店の看板に”阿毛”と書いているが、上海語では”アマオ”と呼ぶとのこと。決して”アゲ”ではない。
こちらは典型的な四川料理を提供する中華料理屋らしく、とりあえず現地の感覚がわかる彼にすべて注文を委ねる。写真は、牛肉?が入った担々麺と豚の角煮。担々麺は見た目通りの辛さだが、かなり濃厚な味付けで男飯には嬉しい一品。豚の角煮は、ただただ旨すぎて困った。。。笑
食べかけの画像で恐縮だが、他にも空芯菜、海鮮かた焼きそば、などガッツリ中華料理をエンジョイする。
ただし、なぜかビールの品ぞろえは微妙でチンタオは品切れており、代わりに中国産バドワイザー(中国のビールの大半は武漢で製造されているとのこと)で昼間から乾杯をすることに。
中国人は白酒というアルコール度数38度のお酒で何杯も乾杯をする文化があるが、日本人は到底真似できるものでない(日本人駐在員は接待等で慣れていくらしいが)。適度な酒量で済ましておくのがこの後の行動でも吉だろう。
外灘(The Bund)で記念撮影
お腹を満たした後は、まず上海市中心部にある最も有名な観光エリアを訪れよう。
黄浦江(Huangpu river)の西岸に沿って、全長1.1kmほどの遊歩道は上海の古き街並みも残されており、写真撮影には打ってつけのスポットだ。
なお、写真の奥の方に映っている”ビールの栓抜き”のような形をした建物がある。あれは”上海環球金融中心(上海ワールド・フィナンシャル・センター)”という有名なオフィスビル。日本の森ビルが開発した地上101階建て、高さ492mの超高層ビルで、ドバイに抜かされる前は世界一の展望台として知られていた。
旧市街を眺めながら1キロ弱の距離をテクテクと楽しむ。そんな至って普通の散歩ルートではあるが、目の前に広がる景色を楽しむだけで十分時間を過ごせると思われる。
ちなみにこの旧市街はホテルとして運営していたり、ルーフトップバーがあったりして夜も楽しめるのだとか。
外灘(The Bund)へ向かう場合には、立地的に地下鉄2号線または10号線の南京道路駅(Nanjing East Road Station)から徒歩で向かうのがお勧めだ。
外灘から南京道路駅へ向かって歩きながらショッピング
外灘(The Bund)から歩いて行ける距離にあるブティック群の前は銀座のように歩行者天国となっており、多くの観光客でにぎわっている。日本でよく見かけるブランドはもちろん、大丸もあるので逆に目新しさは感じられないかもしれない。
ここの通りにも日本製品を取り扱う店が多数あるが、近年はだいぶ様子が変わってきたのだとか。駐在員の彼も「最近の中国製品のクオリティは飛躍的に向上しており、パチモンならではのヘンテコ商品を見て楽しむ、ということができなくなってしまった」と嘆いていた。
買い物をするにはちょうどいい場所。お土産選びにもいいだろう。
豫園(Yu Garden)
外灘(The Bund)と同じくらい有名な観光スポット。外灘の通りを南下した後に、西側へ数分歩くと見えてくる。
建物全体が中国風の建築様式となっており、とりあえず上海の雰囲気を楽しむには非常に良い場所である。
訪問当時は旧正月の催しもので建物一体がデコレーションされており、大勢の人で賑わっていた。そこら中で美味しい匂いが溢れてくるので、食べ歩きをしながら見て回るのもいいだろう。
酉年ということもあり、中央には黄色?黄金色?の鶏が設置してあった。
なぜか古典的なものに混じって、新幹線も飾られてたりする。
中国では、国内で新幹線を作ることができたことそのものが、中国の発展そのものを象徴しているようで、新年のオブジェに混じるほどの強い存在感が中国国民にはあるとのこと。
なお、煌びやかな風景から一転して、少し路地に入ると古い上海の街並みを見ることができる。狭い通りにはびっしりと住居が並んでいるが、コンクリートで入口を封鎖している(浮浪者対策のため)家屋があると思えば、洗濯物が窓からぶら下がっている家屋があったりと現地で暮らす人の一面が垣間見える。
新天地(Xintiandi)
さて、次は地下鉄10号線に乗って新天地駅(Xintiandi Station)へ向かおう。
新天地駅はロンドンの一角を彷彿させる雰囲気が漂っており、東京にも負けないオシャレな雰囲気の通りがたくさんある。なお、上海市内には色々なところに観光用貸自転車が設置されており、街中をちょい乗りする利便性も兼ね備えている。
地下鉄の料金が著しく安いため、値段重視というものではないが、上海をサイクリングする感覚で乗って市内を周るのも面白いだろう。
実は新天地から徒歩数分のところにくまモンショップがここ上海にある。
熊本のご当地キャラクターにも関わらず、上海で大人気。なんと行列まで作るほどであった。なぜこんなにも人気があるのかは、駐在員の彼に聞いても「わからない」とのことであったが、日本のキャラが海外の土地で活躍しているのは単純に嬉しいものがある。ぜひ上海に立ち寄ったときは一度訪問してみてはどうだろう。
新天地駅を北へ向かって歩いていくと、飲食街のある通りの中に中国共産党が誕生した建物を見ることができる。外壁等は修理されているとのことだが、興味があれば立ち寄って中を覗いてみるのも面白いだろう。
ちなみに自分が訪れた際には、日本人観光客ツアーがおり、丁寧に中国共産党の建物を解説していたのが印象に残っている。やはり観光スポットとして、有名なのだとか。
Dinning
新天地周辺にはオシャレなドイツビールが飲めるレストランや音楽生演奏のあるダイニングバーなど、雰囲気のよいお店が揃っている。欧米系の観光客もちらほらおり、英語もそこそこ通じる。安心できるエリアだ。
なお、12月~3月の上海は東京と同じくらいの気温。旧正月は真冬真っ只中ということもあり、外で食事することは厳しかった。夏の時期は外で食事をしてみるのはいいかもしれない。
上海は意外にもコンパクトにまとまっており、サクサクと観光スポットを周ることができるが、相当な距離を歩くのも事実。今回は上記ルートを辿っていった訳だが、大体20,000歩前後歩いていた。街歩きには体力は必須だ。適宜交通機関を活用しつつ頑張って歩こう。
番外編:iapmで買い物
もし旅程に余裕があれば、最新の巨大ショッピングモールでお土産探しをしてみるのもいいだろう。
地下鉄1号線、10号線が通る陝西南路駅(Shaanxi South Road Station)にiapmは直結しており、アクセス面や買い物にとっても都合いい観光スポットだ。中は若者向けブティックやスーパーマーケットが入っており、ローカルな食材も見つけられる。
まとめ:上海はぜひ食をメインに
今回は現地駐在員に”半日で上海の美味しい観光スポットを案内してほしい”というワガママを言ったところ、このようなルートとなった。
これ以外にも上海博物館や上海雑技などもあり、観光ルートをボリュームアップさせることは可能だが、一番おいしいところをピックアップするには上記ぐらいのルートがちょうどいいだろう。
今回の旅程は1泊2日という短期旅行であったが、上海は観て楽しむ、という旅行よりは食べて楽しむ、という面が若干ながら強い。外灘のような絶景には必ず訪れるべき!と太鼓判を押せるものの、気持ちの中では、食をメインに動き回ると満足度が高い旅行にきっとなると思う。以上、ご参考まで。