【バンドン】インターコンチネンタル・バンドン・ダゴパーカー 宿泊記 (2017/8)

現在、インドネシアのバンドンに来ている。バンドンにわざわざ来る必要は厳密にはなかったのだが、いろいろな事情が重なったこともあり、こちらのホテルに宿泊している。バンドンに着いてから、当初想定していたよりも過酷なトラブルが1つ2つとあったため、そちらは別の機会に紹介したいところ。さて今回は、宿泊先のインターコンチネンタル・バンドン・ダゴパーカーについて。

インターコンチネンタル・バンドン・ダゴパーカー

ホテル名:インターコンチネンタル・バンドン・ダゴ・パーカー
ホテルランク:★★★★★
宿泊部屋:クラブパノラマルーム
予約価格:5,000ポイント+約3,000円/泊
予約方法:IHG公式経由+有償アップグレード

バンドンはインドネシアだと3番目位に大きな都市。ジャカルタ・メダンの次点にある都市と言える。グローバルホテルチェーンも進出し、拡大が進んでいる都市ではあるが、東南アジアでは驚くほどの低価格で泊まれるのも特徴だ。

IHGグループのポイントブレイクを活用

ポイントブレイクの対象ホテル

今回、こちらのホテルはIHGグループが主催するポイントブレイクというキャンペーン対象に選ばれていた。このキャンペーンは非常にお得に泊まれるキャンペーンで、詳細は以下の記事をご覧いただきたいが、驚くほどの低価格(たった5,000IHGポイント)で宿泊できる。


なお、ポイント宿泊の場合は、通常だとスタンダードルームしかアサインされない。こちらのホテルの場合はクラシックルーム(約41㎡)が対象となる。

アンバサダー会員のアップグレード+有償アップグレード

また、私はインターコンチネンタルブランドのゴールドアンバサダー会員でもあるため、インターコンチネンタルブランド宿泊時には1ランクアップグレードの特典が受けられる。そのため、予約段階でプレミアムルーム(46㎡)が確定した。

しかし、せっかくインドネシアのバンドンという謎の地域にまで足を運ぶのであるから、プレミアルーム程度で満足する気にもならず、インターコンチネンタルにだけ存在するアップグレードオプションを活用して、クラブパノラマルーム(57㎡)へのアップグレードを申請した次第。

その結果、当日の朝、IHGアプリ上ではクラブパノラマルームへのアップグレードが確定し、無事希望通りの宿泊が可能となった。ちなみに、クラブパノラマルームより上はヴィラタイプのスイートルームのみとなる。

有償でインターコンチネンタルに宿泊するならTopcashbackは必須

もしインターコンチネンタルや大手グローバルチェーンでの宿泊を検討しているのであれば、ほぼ必ず私はTopcashbackを経由して予約をしている。キャンペーン等のタイミングによるが、部屋代の最大11%がキャッシュバックされたりと非常にお得な宿泊をすることができる。

ホテルの広告費の一部を利用者にキャッシュバックする仕組みとなっており、上級会員特典やホテルの扱いが悪くなったりなどのデメリットはほとんどない。デメリットと言えば、せいぜいこちらのサイトを経由する手間が掛かる点ぐらいだろう。

空港からはタクシーで40~60分程度のリゾート地

インターコンチネンタル・バンドンはバンドンの空港からはタクシーで40~60分ほどの距離にある。バンドンの中心部からは若干離れており、車でないと移動できない距離だ。

インターコンチネンタルへ続く山道の入り口はセキュリティゲートが設置しており、セキュリティ上もしっかりした運営がされている。

ただ、バンドンの中心部は日中渋滞が相当ひどいため、30分以上渋滞の中を待たせられることになるのが、この都市の残念なところだろうか。

設立は2015年8月(2周年)のホテル

こちらのホテルはオープンが2015年8月ということで、ちょうど2周年のタイミングで訪問することができた。外観は思ってた以上にシックで落ち着いたデザイン。山の中の広い土地を贅沢に活用しているだけあって、周りは背の低い建物またはゴルフ場で囲われている。

左の写真に写っているのは、ヴィラタイプの宿泊部屋。ヴィラタイプだと景観が悪くなってしまう傾向にあり、本館での宿泊の方が壮大な景色を眺めることができる。

夜9時ごろのチェックイン

午後8時前に到着のフライトでバンドン空港に到着。そのまま、ぼったくりタクシーに乗ってホテルまで来た。本当はUberを使おうとしたが、Uber車は走っているものの、ことごとくインドネシア語オンリーのドライバーという悪条件が重なったため、やむなく白タクを利用した次第だ。

ホテルへチェックインする前に手荷物セキュリティチェックを受けて、ホテル館内へ入る。インドネシアだと一般的なのかね、ホテルでもセキュリティチェック受けるというのは。

受付カウンターでは、マネジャーと思われる男性スタッフからホテルの案内をしてもらう。インドネシアでは、英語は公用語でない。皆、英語を頑張って話しており、やはり何か頑張りを感じさせる説明でまだまだこれからなんだなぁ、と感じながらのチェックイン。

写真は翌朝の写真であるが、ホテルのエントランスは広々としており、様々なところに高級感が溢れている。ちょっとした散歩も楽しくなるレベルだ。

今回の宿泊部屋は予約段階ですでにアップグレードを確定させていたが、種類的には以下がある。

  • クラシックルーム 41㎡ ←予約部屋
  • プレミアムルーム 46㎡
  • プレミアムゴルフビュー 46㎡
  • クラブルーム 46㎡
  • クラブパノラマルーム 57㎡ ←宿泊部屋(有償アップグレード後)
  • KEMBANGヴィラ 広さ不明
  • KERATONスイート 110㎡

”KERATON”とはジャワ語で”Royal Palace(王宮、貴族が暮らす家)”等の意味だそうで、最上級の部屋として位置付けている。また、来る機会はあるのだろうか。そのときは、スイートを予約してみるのも悪くない。

チェックイン後、カードキーを受け取りエレベーターで11階へ。

本日の宿泊部屋はこちらの1101となる。なお、パノラマルームは1フロアに2部屋のみとなっている。

クラブパノラマルーム

ベッドルームにはキングサイズのベッド、ロングカウチソファ、ビジネスデスク、キッズスペース的なソファベッドが用意されている。これだけいろいろと置いてありますが、ベッドとテレビの間の空間は相当な距離があり、もう1台キングサイズのベッドが置けるほどのスペースを有している。

インターコンチネンタルはSPG系列のWブランドのような超個性派ではなく、驚くほどプレーンで真っ当な高級ホテルという筆者の認識であり、こちらのホテルもグローバルブランドに倣った清潔感ある快適な空間が用意されている。

キッズスペース的な部分は建物から突き出た構造となっており、窓から270度景色を見渡せるようになっている。デザインはなかなか面白いですね。

テレビモニター、ビジネスデスクはこちらの通り。若干デスクチェアは安定感が悪く、背もたれを使うととてもPCが打てない。デザインは部屋に合わせており、調和的でいいんだけどねぇ笑。

ミニバー

無料のコーヒーメーカーや毎日たっぷり補充されるボトルウォーターが4本もセットされている。基本部屋では、水ばかり飲むけど嬉しい配慮だね。

ミニバーはこのとおり。右の写真なんかを見るとかなり寂しい印象を受けるが、部屋でパーティーをするわけでもないので、まぁ気にしない。

バスルーム

まだホテルができてから2年ということもあり、ハード面は新しくピカピカの設備は利用してて気持ちがいい。

バスルームはこのようにかなり広いデザインとなっている。シャワーもハンドシャワーとレインシャワーの両方が用意されており、広々。若干床のタイルがコンクリなので、ヒンヤリ冷たく寒さを感じる。

また排水関連は匂いにちょっとアレっと思うかも。なんか逆流でもしてるのか、シャワー後に少しだけ不快な匂いが逆流してきたりする点はやや閉口。

奥には1人だと十分過ぎるサイズのバスタブ、2シンクの洗面台。標準的な設備ではあるが、余裕ある設計で居心地の良さが高まっている。バスタブのデザインは緩やかな曲線形となっており、ゆっくり浸かるのに適している。

アメニティはインターコンチネンタルブランド共通のアグラリア。ただ、アメニティを収納する箱は木箱や高級感溢れるケースではなく、紙のティッシュ箱のようなもの。うーん、ちょっとこのへんは気分的に残念。

なお、人の手が入る部分については、インドネシアの風潮なのか、かなり雑な印象も見受けられる。特に、タオル周り(洗濯の仕方、ハンドタオルの用意および数)、石鹸台がない点など高級ホテルに複数回泊まったことがある人から見ると、世界的なブランドを背負うにはゆるゆるな精神がいくつか垣間見える点が気になる。

朝食レストランは開放的なテラスでフルビュッフェ

朝食レストランは広いテラス席が用意されており、開放的な空間で食事を楽しむことができる。パタヤ滞在時のときのように虫や鳥がいるのかな、と思ったが全くおらず、インドネシアなのに非常に清潔感も溢れている点には驚いた。

ライブキッチンももちろんあり。若干スタッフの質は当たり外れがあるかもしれないが、総じて皆気が利いて素晴らしい方ばかり。

チーズビュッフェや生ハムビュッフェなどとにかく数が豊富。

フルーツ類やバーカウンターもあり、オーダーできる飲み物の種類も豊富だ。

部屋の状況(特にバスルームの状況)を見てしまった後で、今回の宿泊大丈夫かなぁと不安を覚えたのだが、朝食のクオリティの高さには大満足させられる結果となった。

いくつか某旅行サイトなどのレビューコメントにおいて、朝食の種類が少ない点が指摘されていたが、私が利用した際にはとてもそのようなことは感じなかった。コンチネンタルなグローバルホテルにふさわしい朝食メニューを揃えているのはもちろん、ローカルのインドネシア料理を複数揃えている点など他のブランドに負けないこだわりも見れて、非常に好感が持てたのが印象に残っている。

屋外のテラス席からの眺めだが、これがまた素晴らしい。ホテルが丘の上にあるような立地でもあるため、非常に開放感のある景観を見ながら朝食を食べることができる。

屋外プールはインフィニティデザイン

こちらのホテルの見どころの一つはインフィニティプールと言えるのではないだろうか。この屋外プールは温水プールになっており、風が吹いているときはそこまで温かくは感じられないが、水の冷たさを感じるようなプールではなく、夕方や日陰時でも入りやすいように環境がコントロールされている。

深さは1~1.5メートルほどなので大人用ということになってしまうが、これとは別に子供用プールもあるため、そちらでは家族揃って楽しんでいる光景が見られる。

やはりまだ稼働率がそこまで高くない関係もあるのだろう。一時的にだが、貸し切りプールを楽しませてもらった。贅沢な使い方だ。

クラブラウンジ

クラブラウンジはホテルの最上階にあり、壁面ガラスで四方の景観を楽しむことができるデザインとなっている。うーん、なかなか素晴らしいね!

クラブラウンジで仕事をしているとスタッフがモソモソと何かやり始めた。ごっついカメラを持ったスタッフが地上で頑張るスタッフ達の人文字を作っている。先ほども書いたが、ちょうど今回は2周年記念ということで、スタッフ総出でお祝いムードを醸し出している。

アフタヌーンティー

アフタヌーンティーの時間帯ということもあり、簡単なスナックが出ているが特に料理は出されていない。というか、利用客が自分しかいないようだ笑。

ラウンジスタッフ「ちょっと今撮影で忙しいから待ってて!」

とのお返事。しばしまた仕事に耽ることにする。

普段こんなことはしてくれないが、自分だけのためにプレート料理での提供をしてくれた。これだけで腹がいっぱいになる。大満足。

カクテル&イブニングタイム

夜になって再びクラブラウンジを訪れると、イブニングタイム用に料理が提供されている模様。ちょっと散策してみる。

料理の品数はほどほど。全部食べればもちろんお腹いっぱいになるが、やはりちょっとしたお酒のおつまみメニューが多いので、夕飯代わりは難しいかもしれない。

実はクラブラウンジを訪れた際に、ホテルに長期滞在している某国際機関の男性と遭遇。なんでも8ヶ月も連続でこちらのホテルに滞在し、ここから出勤しているんだとか。とんでもないホテルライフしてるな、と思いつつもあまりに安い宿泊価格だからできる成せる技と言えるし、8ヶ月も同じホテルだとあまりに退屈かもしれない、と思ってしまったが。

ちなみにバンドンの日本人人数は現在300人前後。日本人ゴルフコンペがある際には、50人近くが一度に集まるというのだから、やっぱ日本人は日本が恋しくなってしまうんだなぁ、と再確認。以下のリンクは、在インドネシア大使館による公式情報。

平成28年のインドネシア国内在留邦人数調査統計

スポーツジム

ジム設備もこのとおり。かなりスペースが広いので、これからに期待したいところなのだが、インターコンチネンタルクラスにしては若干マシン種類は少ない印象。そもそもの利用者が少ないので、なかなか投資されない場所ということもあり、今後マシン数が増えるかは完全に未知数とも言える。

マシン設備はいずれもかなり新しいタイプのものだ。走りながらYoutubeなどインターネットサーフィンもできるようになっており、なかなかの最新鋭の機材を揃えている印象。

チェックアウト後には一悶着

こちらのホテルには3泊4日したのだが、チェックアウト日にはいくつかスタッフのオペレーショントラブルに見舞われることに・・・。

クラブフロア宿泊者は朝食レストランが使えない?

1泊目、2泊目の両方とも朝食はクラブラウンジでなく、朝食レストランで食べていたわけだが、3泊目の朝食時にはなぜか受付を拒否される事態に。

ホテルスタッフ「クラブフロアの宿泊者はクラブラウンジをご利用ください」

私「いや、1日目も2日目もこっちで飯食ってるんだけど・・・」

と話してみるが、とりあえずその場のスタッフは”クラブラウンジに行け”と主張。そちらの言うままに従い、クラブラウンジへ向かう。ただ、クラブラウンジへ向かってみると、、、

ラウンジスタッフ「こちらではホットミールが提供できないので、もしフルビュッフェをご希望であればロビーフロアのレストランをご利用いただけますか?」

私「はぁ、そうですか」

という感じでクラブラウンジと朝食レストランを往復。朝食レストラン側に事情を説明し、ちゃんと確認してもらえるよう申し伝え、無事朝食レストランで食事ができることになった。いやはや、まさかの3日目でこういうスタッフのコミュニケーションミスに遭遇するとは・・・。

チェックアウト時のレシートに謎のAccomodation++?

残念なことにチェックアウト時にもトラブルに遭遇することとなる。チェックアウト時の金額を聞くと、こちらの想定した金額の2倍近い金額を言い渡される。

私「ちょっとレシート確認させてくれる?・・・このAccomodation++って何ですか?」

ホテルスタッフ「えっと、、、こちらはGovernmental Feeです」

私「そうですか・・・」

レシート内には”Accomodation++”の代金が40%近くを占めている。残りの60%は有償アップグレード料金だ。そちらはアップグレードの記載とともに、事前の金額と一致するものが記載されてあった。

この”Accomodation++”という謎の項目があったため、内容を聞いてみると”Governmental Fee”との回答。さすがにホテルスタッフにそう言われてしまっては確認のしようがない。あまりごねても仕方がないため、一旦カード決済することに。

ただし、帰国後インドネシアの宿泊税関連を調べてみたところ、VATを超える宿泊税は見つけられず、IHG本部へ確認をすることとなった。複数回のやり取りの後、ホテルマネジャーと直接連絡し、レシートの決済は誤りだったことが判明。過大請求ということで、後日差額の返金+お詫びの5,000IHGポイントをいただくという結論に至った。

まとめ:バンドンでゆっくりゴルフ滞在

総合評価:★★★★★:バンドンゆっくりゴルフ滞在
ハード面:★★★★★:温水のインフィニティプールは爽快
ソフト面:★★★☆☆:コミュニケーションや清掃周りはもう少し
コスト面:★★★★★:バンドンの都市自体が破格の安さ
アクセス面:★★★☆☆:中心部からはタクシー必須合

グローバルのインターコンチネンタルと比較してしまうと、サービスレベルについて言えばまだまだ未成熟な部分が多数見えるホテルだ。英語もクラブレベルのスタッフはコミュニケーションも円滑にできるが、ホテルスタッフが皆英語が喋れるとはほど遠い状況にある。

ただ、そうは言ってもバンドンという土地柄からくる宿泊価格の安さ、朝食の充実度合、宿泊価格に対する部屋の広さを総合的に考えると非常にお得なホテルなのは間違いない。おそらくではあるがバンドンでもトップを取れるホテルなのではないだろうか(他のバンドンのホテルを見ていないので、何の根拠もないが・・・)


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)