毎年ふるさと納税の使い道は悩ましいものがあるが、皆さんはちゃんとふるさと納税を有効活用できているだろうか。さすがに財テク初心者でも、ふるさと納税には手を出している人がほとんどなので、もう説明は不要だとは思う。今回は、旅行系の返礼品でピーチポイントが昨年に引き続きかなりお得なんじゃないかと思ったので、旅行関連の返礼品と合わせて簡単に紹介したい。
目次
ふるさと納税とは
冒頭で説明不要と言っておきながら、一応それを知らない人のためにも改めて説明しておく。
「納税」という言葉がついているふるさと納税。
実際には、都道府県、市区町村への「寄附」です。
一般的に自治体に寄附をした場合には、確定申告を行うことで、その寄附金額の一部が所得税及び住民税から控除されます。ですが、ふるさと納税では自己負担額の2,000円を除いた全額が控除の対象となります。全額控除される寄附金額には、収入や家族構成等に応じて一定の上限がありますので、ご確認ください。(総務省HPより)
文章にすると、少々わかりにくいが、寄付した金額の2,000円を超える部分が税額から控除され戻ってくるという制度。年明けの確定申告時に所得税が、翌年の住民税支払時に給与天引きされる住民税が調整されるという訳だ。
さて、税制の仕組みは置いといて、ふるさと納税が昨年、今年共にホットな話題になるのは、返礼品が豊富という点であろう。高級肉、高級ワイン、旅館無料宿泊券など様々なものがあり、毎年自分の欲しい返礼品を選んで寄付先を選択することができる。
旅行好きとしては、こういうところでも何かしら旅行費節約につながるものが欲しいところ。探していると、意外にも旅行系の返礼品はお得なものが多いことがわかる。
旅行系の返礼品
ここでは紹介し尽せないが、いくつか代表的なものを紹介したい。
Yahooトラベル
Yahooトラベルで使用できる無料クーポンがもらえるというもの。
この「たびゲーター」というYahooトラベル提携のクーポンは、たくさんの自治体から選択できることが非常に大きな特徴ではあるが、各自治体によって返礼率に差があるため、具体的にどこがお得かを探すのは非常に手間が掛かってしまう。
また、一部の自治体を除いてその大多数が寄付先のホテル、旅館でしか使えないクーポンと化してしまうことが大きな足枷となっている。
そんなこんなで非常に手間が掛かることをこの上ないが、なんと愛読サイトであるGEEK TRAVELLERS様でこのクーポンの還元率が調査されていた模様。僭越ながらリンクを貼らせていただこうと思う。
GEEK TRAVELLERS 旅行ジャンルに絞ってふるさと納税を考える
ご興味ある方はぜひご覧いただくと良いだろう。
ピーチ
格安航空会社であるPeach Aviation(通称”ピーチ”)のピーチポイントもふるさと納税でもらえてしまうことが知られている。ほぼ現金化とも言えなくもないが、記事のタイトルにもさせていただいたとおり、なかなかお得な寄付先のひとつなのは間違いない。
各自治体によって、もらえる特典が若干ながら異なるが基本的にピーチポイントが返礼品としてゲットできる。なお、2017年3月までは返礼率も高く、複数の自治体に寄付をすることが可能だった。だが、2017年4月3日に総務省によるふるさと納税の過度な返礼品を制限するようお達しがされたため、現在は大阪府泉佐野市のみがピーチポイントの返礼品を継続するのみとなっている。
現在の具体的なピーチポイントの返礼率を以下に記載している。
- 大阪府泉佐野市:50%
北海道栗山町:50%北海道上士幡町:25%+現地クーポン25%長崎県東彼杵町:50%茨城県鹿鳴市:25%+特産品(寄付額の半額でもらえる返礼品から選択)- 宮崎県小林市:
25%+特産品(金額不明)→ 12.5%+特産品(金額不明) 鹿児島県大崎町:50%鹿児島県南さつま市:50%沖縄県糸満市:25%+マリンレジャーチケット(金額不明)- 神奈川県三浦市:20%+現地ホテル宿泊券(金額不明)
※なお、いずれの自治体においてもデジタルカレンダーが特典として付いてくる
自治体数がかなり少なくなってしまったものの、寄付金額の50%相当が返礼品としてバックされる大阪府泉佐野市は貴重とも言える。
ちなみに、ピーチ航空のポイントギフト目的であれば、ふるさとチョイス等のポータルサイトからの寄付が非常に便利だ。具体的なメリットは数多くあり、以下のようなものが挙げられる。
- 多数の返礼品を検索できる機能あり
- クレジットカードによる決済が可能
- カードのポイントと返礼品とで2重取りが可能
- 確定申告が煩わしい場合にはワンストップ納税もポータルサイトから可能
国内線であれば、片道10,000円程度あれば、大体どこでも行ける。ふるさと納税で、ピーチポイントが20,000ポイント手に入れば、タダ同然で国内旅行へ行けることになる訳だ。
ピーチは関西空港出発の路線が多いため、関西圏在住の人には非常にお勧めだ。
筆者もつい先日ふるさと納税で得たピーチポイントを活用して、2泊3日の台北旅行に片道分タダで行かせてもらった。ふるさと納税の仕組みで、タダで旅行ができる時代になったのは本当驚きもありつつ、嬉しい限りだ。
その他宿泊無料券
JTBふるさと納税クーポン
有名どころで言うと、還元率50%の自治体も豊富なJTBふるさと納税クーポンも非常にお得な選択肢と言えよう。たくさんの自治体が参加しており、選択肢が多いのも魅力的なことの一つだ。
なお、難点なのはクーポン利用時にはいちいち電話連絡が必要ということだろうか。この煩わしさは非常に厄介とも言える。
JTB首都圏新橋店で使えるふるさと旅行クーポン
こちらはJTB首都圏新橋店で使えるクーポン。仕組みは上記クーポンと同様だが、往復の交通、観光、昼食等を含むエースJTB商品、宿泊商品で使用ができるのが特徴だ。
こちらの難点はJTB新橋店まで赴かなければならない又は電話連絡が必要な点だろうか。
JALふるさとへ帰ろうクーポン
こちらはJAL国内線の航空券に充てられるクーポン。JALの国内線に充てられるということで、宿泊が伴わない旅行には打ってつけだろう。ただ、若干先に挙げたピーチポイントやその他のクーポンと比較すると、若干還元率が劣る場合もあるため、自分の納得いく使い方の場合にお勧めできる方法と言える。
なお、こちらもクーポン利用時は電話連絡が必要。ふるさと納税ももっとオンライン化してほしい、と思うところだが、まだ発展途上ということで来年に期待しよう。
ちなみに、気に入った使い道がないという場合には、ふるさとチョイスなどのポータルサイトのポイントを毎年購入しストックしておく、という方法もある。
ポータルサイトのポイントを年を跨いで保有することで、数年分の特典を一度に受けることも可能となる。使い方次第だが、自分の使いたいものが特に見当たらない場合には、ストックしておくのも良いかもしれない。
まとめ:LCC航空券に直接使えるピーチは地味にお勧め
ここまで読んでいただくと、寄付先を決めると旅行先が必然的に決まってしまう、という関係性があるのがわかるだろう。一部の自治体では、九州一帯や関西一帯といった広範囲で旅行先のクーポンとして活用できる場合もあるが、一般的には制限されてしまうことがほとんどだ。
ピーチポイントへのふるさと納税をした場合、LCCの運賃にピーチポイントが充てられるため、基本的に目的地の制約がなく、自由度が非常に高い返礼品となっている。しかも還元率が非常に高いことがさらに嬉しいポイントだ。個人的に強くお勧めしたい。
また、ふるさと納税については注意点として、翌年に繰り越すことができないことが挙げられる。毎年毎年使い切らなければ、使い残し分の税制優遇枠は消えてしまう。元々は普段自分が払っている所得税、住民税であるものなので、遠慮なく自分の気に入った返礼品を選ぼう。
やはり、もっともっと優遇枠は拡大してほしい、というのが本音である。
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