英語でのコミュニケーションをする際に”I am sorry”という謝罪を意味するフレーズは比較的多くあるかと思います。今回は、備忘録も兼ねて、”I am sorry”以外の別の言い方について、簡単にご紹介します。
目次
”I am sorry”以外の言い方を考える
本末転倒かもしれませんが、グローバルに仕事をしていて、母国語が非英語圏である場合、そこまで洒落た言い回しをするケースはほとんどありません。相当円滑なコミュニケーションができている仲でやる分には、いろんな言い回しを使えるかと思います。ですが、そうでなければTPOを踏まえて各フレーズの使う場面には注意した方がよいでしょう。
主に、謝罪のフレーズは、相手との立場関係により、3つ程度に分類されるかと思います。
- 対クライアント(または距離のある上司を含む)などのオフィシャルな言い方
- 会社での同僚間での言い方
- 家族や仲の良い友人間での言い方
あくまで上記を踏まえた上で、参考の表現として受け止めていただければ幸いです。
No.1 I owe you an apology for…
ニュアンス的には、明らかに自分に非があって、自分自身でもそれを認めているような状況で言うイメージですね。書き言葉だと、I am sorryよりも謝罪のニュアンスとして解釈される文章かと思います。イギリス英語的なフレーズ。
No.2 I take full my responsibility for my actions.
かなりかしこまった表現の謝罪ですね。メールや会話で使うというよりは、記者会見などで使う表現に近いでしょうか。公人がスキャンダルや不祥事を起こした際にこのような発言をして批判を受け入れるようなニュアンスの文章です。
No.3 It won’t happen again.
これも一種の謝罪のフレーズに近いですね。友人同士などの対応な立場同士での会話でも出てくることはありますが、私のイメージでは上司と部下の間で、部下がミスをしてしまったときに言うときのフレーズですね。日本語だと「今後は気を付けます」という意味とほぼ同じなのですが、未来志向なニュアンスを感じるフレーズとなります。
No.4 I messed up…
”messed up…”は色々な意味があるのですが、主語を人、特に自分自身として言う場合には、謝罪のニュアンスが若干入ります。日本語で言うと、「やっちゃった・・・」「失敗したわ・・・」「へまをしたよ・・・」というような友達同士の会話で出てくるかなりフランクなスラングとなります。”I am sorry”とセットで使う感じが多いと言えます。
上司と部下、対クライアントのような関係性では不適切な表現となるので、若干注意ですね。
No.5 I hope you can forgive me…
比較的丁寧な表現と言えますが、会社の上司などで使うというよりは、ちょっと距離のある間柄の友人との会話で、こちらの非で迷惑を掛けてしまったときなどで使う印象が強いフレーズです。非ネイティブが使う場合は、相手はちゃんとニュアンスが伝わるような流れの中で使いたいですね。
No.6 It was wrong of me / on my part…
”It’s my fault.”と同義のフレーズですね。使い方も、こちらの手違いなどで何かトラブルがあった際に、言いたいフレーズです。比較的日常会話でも出てきやすいかと。
No.7 I’m so / very sorry…
“I’m sorry”をより強調した表現ですね。気軽に使いたくなってしまうかもしれませんが、I’m sorryをさらに強調するシーンはかなり限定的かと思います。とはいえ、簡単なフレーズなので英語苦手な人はまずこれでOK。
No.8 I deeply regret…
自分が過去にしてしまったことについて深く後悔している、という意味ですね。口語で言うと相当重いですが、文語だとまたニュアンスが変わって、過去を振り返っているようなスタンスとなります。
No.9 I’m ever so sorry…
“I’m very sorry”に似た表現となりますが、こちらの方がほんの少しだけ洒落た表現かな、と思います。イギリスだとこういう表現を見かけるかと思います。
No.10 I was in the wrong…
この表現も自分が間違っていたときに用いるフレーズですね。使い方は自分が客観的に間違った立場にある状態を指すため、客観性のある事実を伴って言うケースが多いかと思います。
No.11 I’m terribly / awfully sorry…
こちらもI am sorryの強調版ですが、”terribly”や”awfully”という単語のイメージ的にかなりオーバーな表現のひとつです。
No.12 It was thoughtless / careless of me…
この表現は何か配慮が欠けていた言動について述べるときなどで用います。立場が上か、対等であれば、比較的言いやすいフレーズですね。自分の立場が下であっても使えないことはないと思いますが、ちゃんとI am sorryの謝罪フレーズもセットになるかと思います。
No.13 I sincerely apologize…
文法的な違いは置いといて、”Sorry”と”Apologize”は同じ謝罪を意味するのですが、”Apologize”は強い謝罪のイメージとなるワードのひとつとなります。そのため、オフィシャルな場面、プライベートな場面などを問わず、きっちり謝罪したい場面で利用できるかと。
ただ、”Sincerely”を付けると、さらに重くなるので使用場面は少々限定されます。謝罪の意味であれば、”Sincerely”なしでも十分なので、かなり強調したい場合に限り付けるイメージかと。
No.14 I hope I can be forgiven…
私個人としては、なんだか回りくどいフレーズで、素直に”I hope you forgive me…”と言いたくなってしまうのですが、このようなフレーズもあるようです。
No.15 I didn’t mean to …
”I didn’t mean to…”は「そういうつもりじゃなかったんだ。。。」という意味ですね。このフレーズだけだと、謝っている印象は薄いのですが、自分が故意でなかったことを伝える趣旨になります。
ちなみに、80年代にはロバートパーマーが歌う”I didn’t mean to turn you on”というタイトルの曲があります。これは、「君をその気にさせるつもりはなかったんだ」という意味で、なかなかのプレイボーイ的なフレーズが有名だったりします。
No.16 I shouldn’t have…
このフレーズも直訳だと、「私は・・・をすべきでなかった」となりますが、意訳すると「失礼しました」的なニュアンスでも用いられます。
主語をYouに変えると、”You shouldn’t have”なのですが、「あなたは・・・をすべきでなかった」⇒「恐縮です」という意味となります。
まとめ:TPOを大切に
”I am sorry”とぴったり同じ意味のフレーズは実は少ないのですが、違う表現を駆使すると会話やメール表現の幅がぐっと広がるかと思います。
もちろん場面や口頭なのか、文書なのか、メッセージの相手が上司なのか、同僚なのか、家族なのかなどで、使うべきフレーズは変わってきます。TPOを適切に踏まえて、表現の幅を広げられるといいかなと。以上、ご参考まで。