英語を勉強していると、意外と違いが分かりづらい単語が多かったりします。英語上級者であれば、知識の多さやニュアンスの違いから、その意味を正確に理解していることが多いかと思いますが、初学者である場合、なかなか違いに気づくのは難しかったりします。今回は、そんなよく間違われやすい英単語をいくつか紹介したいと思います。
目次
よく間違われる英単語をまとめてみる
No.1 CustomとHabit
”Custom”と”Habit”は同じ「習慣」という意味で用いられる英単語です。ただ、ともに同じ「習慣」であったとしても、その意味するところは若干異なります。
”Custom”は、一般的に国や地域がもつ文化や恒例行事などの習わしを指しています。例えば、「お正月になると初詣へ行くこと」などが挙げられます。
その一方で、”Habit”は個人の習慣を指しています。朝のルーティーンとしてヨガのストレッチをするなど、かなりパーソナルな例が当てはまります。
Customの定義
Customの定義
a traditional and widely accepted way of behaving or doing something that is specific to a particular society, place, or time.
https://www.lexico.com/en/definition/custom
英英辞典でも定義を確認してみましょう。”Custom”の定義は”traditional”な”way of behaving or doing”となっており、その後には”society, place”とある通り、特定の地域に根付いた行動様式を指しています。
Habitの定義
Habitの定義
A settled or regular tendency or practice, especially one that is hard to give up.
https://www.lexico.com/en/definition/habit
一方で、”Habit”は”settled or regular tendency or practice”とあり、何か規則的なもの、恒常的に生じる性質などを意味します。若干、”Habit”側の説明はわかりづらいですね。別の辞書の定義も見てみましょう。
Habitの定義
something that you do often and regularly, sometimes without knowing that you are doing it
https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/habit
こちらの方がしっくりきますね。こちらは無意識的に常日頃していることを習慣として定義付けしています。いずれにせよ、かなりパーソナルな範囲であり、社会や地域に根付くものとは明らかに異なる定義となっています。
No.2 AffectとEffect
“Affect”と”Effect”もよく間違われやすい英単語ですね。とはいえ、多少英語使っている人なら間違えない部類かもしれませんが。
”Affect”も”Effect”も「影響する」という意味の日本語ですが、”Affect”は動詞として「影響する」とよく使われるのに対し、”Effect”は名詞として「影響」という意味で使われるケースが多いです。そのため、動詞なのか、名詞なのかで使い分けができれば、おおよその場合には対応できるかと思います。
”Effect”を動詞で使うこともある
比較的多くの文章の中で、”Effect”は名詞として使用されるのですが、”Effect”を動詞として使用することも可能です。
Effect(動詞)の定義
Cause (something) to happen; bring about.
https://www.lexico.com/en/definition/effect
日本語に訳すと「何かを引き起こす、生じさせる」という意味となります。正直このままだと、「影響する」と解釈しても、差がなさそうに見えますね。同辞書サイトに掲載されている例文も合わせて見てみましょう。
教育制度に重大な変化を与えるには数年間かかるだろう。
抗議者達は腐敗した政府に変革が起こることを望んでいた。
どちらも目的語に”change”を伴っていますが、「(何か変化を引き起こすような)Impactを与える」という趣旨で使われています。仮に、上記の例文の”effect .. change”を”affect”に置き換えた場合には、「(定量的には大小を問わない)何かしらの影響を与える」という趣旨の文章となります。
No.3 SalaryとWage
“Salary”と”Wage”も紛らわしい英単語ですね。”Salary”は「給料」、”Wage”は「賃金」と訳されることは多いですが、明確な線引きがされています。
まずは”Salary”の定義から見ていきましょう。
Salaryの定義
A fixed regular payment, typically paid on a monthly or biweekly basis but often expressed as an annual sum, made by an employer to an employee, especially a professional or white-collar worker.
https://www.lexico.com/en/definition/salary
「給料」という意味ではあるのですが、”on a monthly or biweekly basis”とあり、月払いまたは隔週払いに基づくものを指しています。
一方で、”Wage”の方の定義も見てみましょう。
Wageの定義
A fixed regular payment, typically paid on a daily or weekly basis, made by an employer to an employee, especially to a manual or unskilled worker.
https://www.lexico.com/en/definition/wage
こちらも「賃金」という表現に近い定義がされていますが、着目すべきは”on a daily or weekly basis”の箇所かとあります。つまり、日給や週給における賃金を”Wage”は意味しています。
なお、上記の辞書の定義にはありませんでしたが、時給も”Wage”に含まれているケースが多いですね。
No.4 PersonalとPersonnel
“Personal”と”Personnel”も意外と混同しやすい英単語のひとつです。もしかすると、”Personnel”の方はそもそも聞いたことがない、という方もいるかもしれません。
Personalの定義
No.1 Of, affecting, or belonging to a particular person rather than to anyone else.
No.2 Of or concerning one’s private life, relationships, and emotions rather than matters connected with one’s public or professional career
https://www.wordreference.com/definition/personal
“Personal”は皆さんご存じでしょう。文脈によって意味は若干変わりますが、「個人の」「私的な」などの意味があります。
Personnelの定義
people employed in an organization or engaged in an organized undertaking such as military service.
https://www.lexico.com/en/definition/personal
綴りが似ているため、間違えてはいけないのですが、”Personnel”は「職員・社員」という意味となります。この職員、社員には「(軍事的組織の)隊員」というような意味も含まれているのが特徴ですね。
また、”Personnel department”の略語として、”Personnel”だけで「人事部」「人事課」という意味も持ちます。
ビジネスですと、「人事部」は”HR”や”Human Resources”と表現するケースの方が多いでしょうか。あまり”Personnel”を積極的に使う日本人は(少なくとも私の周りでは)いませんが、ネイティブは意外と使う単語だったりします。
まとめ:まだまだ沢山あるので気づいたら追記したいと思います
上記はまだほんの一部ですが、また時間を見つけて、違いが分かりづらい英単語を今後も紹介していきたいと思います。意味がうまくわかりづらい単語に出会ったときは、面倒であっても後日ちゃんと調べることが、英語学習の非常に重要な要素だと私は感じています。ただ、なかなか改めて調べたり思い返すのは大変だったりするんですよね。この記事が何かしら、知識の蓄えの一部になってくれれば幸いです。以上、ご参考まで。
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