さて、今回は英語の中で頻出する”also / too / as well”について考えてみたいと思います。正直、そこまで難易度は高くない単語ですし、理解されている方も多いですが、意外と似通った意味だけあって細かい部分はわかりづらいと感じている方もいるかと思います。今回はそんな方への参考になればと思っています。
目次
also / too / as well はよく似ている
中学校で習う英単語である”also / too / as well”、実際に仕事の現場でも頻繁によく出てきます。もちろん、そこまで難しい用法ではないのですが、非常に似通った意味であり、日本語に翻訳した場合、全く同じ文章となることも決して珍しくありません。
No.2 I will have pancakes with that too.
No.3 I will have pancakes with that as well.
それに加えてパンケーキも食べるつもりです。
いずれの表現においても「パンケーキも食べる」という意味になります。
alsoの意味・使い方
also (adverb)
In addition; too.
https://www.lexico.com/en/definition/also
”also”は辞書の中での意味も、難しいものはありません。日本語の英語テキストでもかなり序盤で習う意味であり、和訳の際は「加えて、~も」などと訳されますね。
口語より文語で用いられる
“also”は文語、書き言葉では比較的よく出てきますが、口語ではあまり出てこない英単語です。とはいえ、会話の最中で”also”を使う場面は少なからずあるため、文章で出てくる場合と比較すると、若干少ないという程度だと感じます。
On top of thatやFurthermoreで言い換え可能
”also”を別の表現で言いかえることも可能です。例えば、”On top of that”や”Moreover”と言い換えても、文章としては同じ意味になります。なお、”On top of that”にすると、”also”よりもややInformalな表現に聞こえます。
逆に、よりFormalな表現にするのであれば、”Furthermore”を用いるのがよいでしょう。
文頭で使うalso
“also”は後ろに続く内容を強調するニュアンスで使用されます。
鍵をかけることも忘れないでください。
主語と動詞の間で使うalso
“also”は一般的に、主語と動詞の間、または助動詞と動詞の間で用いられます。
彼は一生懸命働くが、毎週末トレーニングもしている。
文末でも使えないこともないalso
文末でも”also”は使えないこともないと言えます。本来的には、”too / as well”の言い換えとして”also”を用いている、という趣旨ですがあまりFormalな印象は与えない表現ですね。英語の書き言葉でこのような表現を用いると訂正されるケースが多いかと思います。
tooの意味・使い方
too (adverb)
No.1 To a higher degree than is desirable, permissible, or possible; excessively.
No.2 In addition; also.
https://www.lexico.com/en/definition/too
”too”には大きく2種類の意味があります。1つは、「(一般的な水準から離れて)非常に」という意味。もう1つは”also”と同じく「加えて、~も」という意味です。
中学校の教科書などでは”too … to …”構文などが有名でしょうか。それをきっかけにして、覚えている方も多いかと思います。
なお、No.1の意味で用いる場合は、修飾する単語の直前に”too”は置かれます。ですが、No.2の意味で用いる場合には、文末で使用されることになります。
彼はものすごく働いている。
上記の例文はNo.1の意味で用いられており、彼が(通常の状態と比較して)ものすごく沢山働いていることを意味しています。
彼女は見た目がいいだけでなく、(性格も)優しい。
No.2の意味は、前述した”also”とほぼ同じ意味で使われています。
レスポンスで用いるtoo
Ken: You too!
こんな感じで主語一単語に”too”をつなげて応答する場面は日常会話でよくありますね。
as wellの意味・使い方
as well (phrase)
No.1 In addition; too.
No.2 (also just as well) With equal reason or an equally good result.
https://www.lexico.com/en/definition/as_well
最後は”as well”ですね。文語というよりは、口語で頻繁に出てくる表現のひとつです。ちなみに、文末で用いられる点は”too”と似ていますね。
No.1の意味は前述している”also / too”とほぼ同じ意味で用いられます。
服を持って行って。あと、部屋も片付けておいてね。
No.2の意味は「適切・合理的である」「良いものである・良い考えである」などの趣旨で用いられます。例えば以下の例文。
野鳥公園へ行く際に、良いカメラを持参するのはいいですね。
例文比較で考える
最後は”also / too / as well”を文章の中でどう用いるか、Before / After形式で考えてみましょう。例えば以下のような文章を考えてみます。
上記の文章の中の表現のいくつかは、”also / too / as well”で言い換えることができるかと思います。文章を言い換えてみると、以下のように表現できますね。
特に、どちらが良いというわけではりませんが、英語の表現の幅を増やすという趣旨で、”also / too / as well”の言い換えは地味に重要であったりします。
英語根本の性質になってしまいますが、英語表現は「繰り返し」を嫌う言語であるため、同じ表現を何度も何度も繰り返すのではなく、適切な言い換えで綺麗に表現したいですね。
ちなみに、私が昔、指導をいただいていた英語ネイティブの先生は常日頃、「英語の表現は常に”Fresh”な状態にするのが大切」と仰っていました笑。
まとめ:”also / too / as well”で常に英語をFreshに
日常会話だけでなく、仕事でも頻繁に出てくるこれらの単語は、やはり会話表現、文章表現として重要と言わざるを得ません。決してその用法が難しいわけではありませんが、言い換え表現などのストックを常日頃増やすことで、日々の自分自身がら出てくる英語を洗練させておきたいですね。以上、ご参考まで。
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