英語のことわざをまとめてみる

日本語に沢山あることわざですが、英語のことわざは皆さんどのくらいご存じでしょうか。そもそも”ことわざ”は英語でいうと、”Proverb”や”Saying”(格言という意味でも用いられます)と言いますが、なかなか自分から調べたり、勉強などで学ばないと出会わないものだったりします。ということで、今回は英語のことわざについて紹介していきます。

英語のことわざをまとめてみる

A miss is as good as a mile. 五十歩百歩

A miss is as good as a mile.の意味

the fact of failure or escape is not affected by the narrowness of the margin.

https://www.lexico.com/en/definition/miss

直訳の意味は「ひとつのミスは1マイルに相当するものである」となります。これはつまり、”例え小さいミスであったとしても、成功からは離れている”ことを指しています。スポーツゲームなどのシーンで、たとえ1点差であっても負けは負け、というような意味合いで使われることがあります。

日本語のことわざだと、「五十歩百歩」に相当する意味ですね。”少しの違いはあっても、本質的には同じである”ことを意味しており、若干ニュアンスは異なりますが、おおよそ同義的なフレーズとなります。

Birds of a feather flock together. 類は友を呼ぶ

Birds of a feather flock together.

people of the same sort or with the same tastes and interests will be found together.

https://www.lexico.com/en/definition/bird

直訳の意味は、「羽をもつ鳥たちは一緒に群がる」となりますが、つまるところ”同族や同じ趣味の人々は集まってくる”という意味ですね。

日本語の「類は友を呼ぶ」と同じ意味であり、英語でもここまでぴったりくる表現があるのは面白いですね。

Close but no cigar. おしい、もうちょっとだ

Close but no cigar.

(of an attempt) almost but not quite successful.

https://www.lexico.com/en/definition/cigar

若干変わったテイストのことわざですが、「おしい、もうちょっとだ」という意味となります。このことわざの起源は、20世紀ごろ、アメリカのカーニバルで行われていた力比べだそうです。このカーニバルでは、賞品が葉巻だったらしく、商品である葉巻に届くかどうかからこのフレーズが生まれたとのこと。

Easy come, easy go 悪銭身に付かず

Easy come, easy go

used especially in spoken English to indicate that a relationship or possession acquired without effort may be abandoned or lost without regret.

https://www.lexico.com/en/definition/easy

B’zの有名なシングル曲ですね。”簡単に身に付くもの/手に入るものは失いやすい”といった趣旨のことわざで日本語のことわざである「悪銭身に付かず」と同義の意味となります。有名曲のタイトルということもあり、知っている方も多いのではないでしょうか。

Fortune comes in at the merry gate. 笑う門には福来る

直訳すると、正に「笑う門には福来る」なのですが、日本語の意味と全く同じ「笑っていると、幸運が訪れる」という意味となります。

実は、”Fortune comes in at the merry gate”ということわざが、英語圏にあるわけではありません。これは、日本語の「笑う門には福来る」の英語翻訳が海外で認知されており、日本語が起源となった英語のことわざとなっています。(まぁ、そもそも日本語の翻訳なので、当然と言えば当然ですね)

First come, first served. 先んずれば人を制す

First come, first served.

used to indicate that people will be dealt with strictly in the order in which they arrive or apply.

https://www.lexico.com/en/definition/first

「初めに来た者から、サービスを受ける」という意味の文章ですが、いわゆる”早い者勝ち、先着順”のことを指しています。

これは、日本のことわざで「先んずれば人を制す」という意味に近いものがありますね。日本というよりは故事成語のひとつなので、中国由来と言う方が正確かと思いますが。

ただ、こちらの意味は”人の先手を打つことで、他人に勝つことができるということ、人よりも先に行動を起こせば、有利な立場に立つことができるということ”を意味しています。

Teach fish to swim. 釈迦に説法

これはもうそのまんまの意味ですが、「魚に泳ぎを教える」という正に”釈迦に説法”という日本語のことわざと同じ意味のフレーズとなっています。

ちなみに、”Teach fishes to swim”として”fishes”を用いて紹介している日本語サイトが複数見られますが、正しくは”fish”となります。

MEMO
”fish”という単語は「魚」という意味なのですが、単複同型の単語です。複数形であっても、”fish”であり、”fishes”となるわけではありません。”fishes”が用いられる場合、「複数種類の魚」という意味となります。

The Early bird gets the worm. 早起きは三文の徳

Early bird gets the worm.

Whoever arrives first has the best chance of success; some opportunities are only available to the first competitors.

https://en.wiktionary.org/wiki/the_early_bird_gets_the_worm

英文の意味は「早起きの鳥がミミズをつかまえる」となりますが”一番目に到着したものが成功をつかみ取る、早く行動することは成功につながる”という意味を指しています。

日本語のことわざだと、「早起きは三文の徳」として意訳されますね。ただ、こちらの意味は「早起き」に注目しているのに対し、英語の方はもっと幅広な意味を持たせている点が興味深いですね。決して早起きだけでなく、早く行動することにAdvantageがあることを伝えることわざとなっています。

まとめ:今後も更新していきます

英語のことわざはまだまだ沢山あるのですが、一度に記載するには量も多く、随時更新をしていくスタイルで進めていきたいと思います。

私自身、仕事で英語を使いますが、なかなかことわざが会話に出てくることは少なく、なんとなくこんな意味かな?と感じるフレーズは多いものの、その語源などは能動的に調べないと知らないものも多いです。

英語の豆知識に近い部分ですが、何かしらのご参考になれば。


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