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サウナ&ホテル「かるまる」 宿泊記

2022年11月某日、以前から利用して見たかったサウナ専門のカプセルホテル「かるまる」に訪問してみることにしました。「かるまる」は基本カプセルホテルなのですが、個室タイプの部屋も用意されているため、今回は個室を迷わず選択。さて、どのような滞在となったでしょうか。

サウナ&ホテル「かるまる」 宿泊記

ホテル名:サウナ&ホテル「かるまる」
ホテルランク:★★☆☆☆
宿泊部屋:コンパクトシングル(ワンドリンク券付き)
予約価格:約10,000円
予約方法:楽天トラベル経由

予約は楽天トラベルから

「かるまる」はカプセルホテルではありますが、楽天トラベルから予約をすることが可能です。他の旅行サイトでも予約できるのかと思いますが、かなりの人気スポットということもあり、予約なしで訪問すると空き部屋なしで追い返されることもあり得る(実際に私が宿泊した日は満室で帰っていく人もいました)のでご注意ください。

ちなみにですが、旅行代理店サイトなどから予約をする際は、キャッシュバックサイトを経由して予約するのがおすすめです。日本だとハピタスなどのキャッシュバックサイトが有名ですね。楽天トラベルに限らずHotels.comやBooking.comなどのホテル予約サイトもキャッシュバックサイト内では対象となっており、キャッシュバック率が高い時期は8%バックにもなるときがありますので、他ホテルサイトを利用する際もぜひご活用ください。

JR池袋駅C6出口から30秒、でも改札出てから徒歩10分弱かかる現実

こちらのホテルはJR池袋駅C6出口から徒歩30秒の場所に位置しています。しかしながら、実際は池袋駅の改札を出てからまず出口に到達するまでに10分弱の時間がかかるため、注意が必要です。公式ホームページで出口から徒歩30秒と記載している点は嘘ではないのかもしれませんが、かなり誇張した表現なのは間違いないかと。

副都心線を使用する場合に限り利便性の良い状況を実現できる可能性が高いため、限定的な条件下で徒歩30秒が実現するようです。多くの方は山手線、埼京線側かと思いますので注意が必要です。

周辺は居酒屋、風俗街のエリアで雑居ビルに隠れる立地

もともと池袋は多少なりに知ってはいたものの、西口の繁華街はあまり出歩いたことはなかったので、最初はどこにあるのかよくわかりませんでした。艶やかな看板を一つ一つ探していくと、比較的大きな文字でカプセルホテルの表示があり、激安焼肉店安安のビルと一緒だったことで判別することができました。

この「かるまる」に入るためには唯一の出入口であるエレベーターを使って、6Fフロントまで行く必要があります。そして、このエレベーターが非常に厄介で、時間帯によっては極めて混んでいるんですよね。敷地からエレベーター待ちの列が溢れて歩道にまで達するような時間帯もあるので、ここがまず一つ目の難所になってきます。

コンパクトなフロントに溢れる男達

こちらのホテルは男性専用の施設となっているため、女性はスタッフを除きいません。私が行った際のフロントはもう人で溢れており、フロントのデスクに辿り着くまで30分くらいかかったでしょうか。もういつまで経ってもチェックインできない煩わしさ、イライラを募らせながら、ようやく入ることができました。

まぁ、原因は色々重なったのだと思いますが、
「チェックインの最も多い時間帯と重なったこと」
「全国旅行支援が実施されている期間だったこと」
「前の客2~3人が明らかなイレギュラーな手続きで時間を要したこと」
などが挙げられるかと思います。

普段はどの程度の待ち時間なのかは予想することしかできませんが、まぁ辛抱強く待つ場合もある、というところでしょう。おそらく。

ちなみに、ここ「かるまる」は2022年10月に500円アップの料金改定を行っているようです。エレベーター内にそのお知らせが貼り紙されていました。改定後の価格表は以下のとおり。

会員料金は通常の一般料金から500円割引となりますが、別途年会費1,980円がかかってくるため、年に最低でも4回以上訪問する人でないと意味がないかなと思います。私は今回、コンパクトシングルを予約しており、その予約料金の中に一般料金+深夜割増料金+早朝料金+ワンドリンク券のすべてが込み込みで入って約10,000円という金額となっています。

なので、深夜割増と早朝の料金がセットであれば、結構お得かな?と当初思ったのですが、別の問題がこの施設にはあったので後ほど書いておきたいと思います。

コンパクトシングルはカプセルルーム専用ブースエリアにあり、セキュリティ上区切られていることもあるため、比較的落ち着いた雰囲気となっています。何よりこちらの施設の利用者は1人客を対象としており、グループでの利用を断っているため、施設全体は静かな環境となっています。

カプセルエリア内にはウォーターサーバーがあります。こちらはもちろん無料です。

コンパクトシングル

「かるまる」はカプセルホテルなので、部屋の種類が多いわけではないのですが、いくつか選べるタイプがあります。

ホテルタイプの広さは正直よくわからないのですが、10㎡ないくらいでしょうかね。写真は以下にあるとおり、ベッドと壁から突き出たでっぱりのスペースでほとんどを占めるため、あくまでパーティションで仕切られた個室という位置づけです。

そして、このベッドが結構くせもの。マットレスが低反発枕のような素材でできており、手で押すとかなり沈みこむタイプでマットレスの中だと柔らかいタイプになります。そのため、就寝時の姿勢が必要以上に沈み込むような姿勢になり、寝返りも打ちづらく朝の起床時はかなり身体がバキバキになったのを強く憶えています。

クローゼットはないのですが、オープン型になっており、ジャケットなどをかけるスペースはちゃんと確保されています。

椅子は背もたれがなく化粧台のようなタイプですが、机のスペースはなかなか広く作業をする観点だと悪くはないと思います。ただし、こちらのスペースは個室になっているものの、音はほぼ筒抜けであり、個室内での会話は禁止となっています。

そのため、個室内での電話、Web会議などはもちろんNG。程度によりますが、キーボードを叩く音もクレームになる可能性があるため、基本仕事には向かない環境となっている点に注意が必要です。

セキュリティボックスとミニ冷蔵庫があります。冷蔵庫は正直便利な印象もあったのですが、外に出るのが結構この施設面倒くさい仕様になっていて、その都度精算+チェックインのような形になり、かなり煩わしいことから、外へコンビニへ行きたい場合などは注意が必要かと思います。

こちらは照明コントロール類などがあります。

外の景色は・・・まぁ致し方ないでしょう

景色を眺める施設ではないため、致し方ないでしょう。

洗面台は共有スペース

こちらはカプセルエリアの共有洗面台。化粧水があったり、歯の掃除に使うフロスが置いてあったり、このあたりは他カプセルと遜色ないレベルのように感じます。必要なのかよくわかりませんが、ドライヤーをダイソンで統一している点はちょっと面白かったですけど。

市販の整髪料も揃っているので、手ぶらで宿泊することが可能です。

食事処

公式ホームページより

こちらの施設では外に出るのが結構面倒くさい一方で、館内の食事処はちゃんと充実しています。ほとんどの方が利用するような感じだったのですが、私が行った際はそこまで大混雑しているわけではなく、ほどよい程度だったので良かったです。

ちなみに、ルームサービスもできるようで、なぜかカプセルホテルなのに部屋から注文をすることも可能な変わったシステムを採用しています。

今回はワンドリンク券付きの宿泊プランで予約をしていたので、私はそれを使って一杯だけ飲むことにしました。ちなみに価格帯は写真のとおり。予約時のワンドリンク券付きプランは通常プランに対して300円程度のプラスだけだったので、予約の際は結構お得だったんだなと実際に来てみて気づきました。

グラスは温度が下がらないチタンタンブラーで絶妙な高級感を感じることができます。美味しくいただきました。ダイソンといい、この施設はなんでしょうね。全体的にお金がかかっているのは確かなのですが、本当に必要なコストなのか謎な部分が多い印象を感じています。

大浴場&サウナ

さて、問題の大浴場、サウナです。残念ながら、結論から言って極めてガッカリ、という感想だけ先に述べておきます。

公式ホームページより

フィンランドサウナは非常に大きいのですが、あまりの混雑で夜訪れた際は入れませんでしたね。早朝5時過ぎの時間帯は混雑も解消され入ることができました。

公式ホームページより

こちらのサウナも夜は人が多すぎては入れませんでしたね。早朝の際に入ることができました。

公式ホームページより

こちらの蒸サウナは残念ながらメンテナンス中だったせいか利用できませんでした。とはいえ、これ定員1名なのでまぁちょっとあの混雑度合いじゃ空いていても難しかったんだろうなと。

公式ホームページより

こちらの薪サウナは定員5名の順番制となっており、スタッフの誘導で案内される形式のサウナとなります。ただ、結構1ローテーションが長く、待ち時間は15分くらいは待つ必要があります。ちなみに、朝は稼働していないので利用することはできません。

サウナは上記の4種類であまりの混雑で利用できませんでした。風呂場で何分も待つ根性があればよいのかもしれませんが、正直そんなスペースもない空間に自ら入りたいとは思えなかった、というのが本音です。そして、サウナ後の外気浴ができる椅子も全部誰かが使用しており、ろくに外気浴もできない環境なのはちょっと無理があるなと感じました。(外気浴用のチェアは少ないわけではなく沢山あります)

もうひとつ、こちらの施設はサウナをメインにしており、あまり大浴場スペースは広くありません。特に、内風呂の温度がかなり低く、かなり湯冷めする温度(38度前後)のものが多数だったのをよく覚えています。43度くらいの人数限定の風呂もあったのですが、やはりそれも順番待ちになっている状況で、サウナを前提にしている以上、幾分仕方ないのかなと感じています。

休憩処も人人人

公式ホームページより

休憩処のエリアはカプセルルームなどの宿泊エリアを予約しなかった人が集まる場所となっています。そのため、この休憩処もかなり人で溢れていました。

とはいえ、漫画の数はなかなかの圧巻で漫画喫茶レベルの量があるのは間違いありません。漫画喫茶に行くくらいなら、ここを使うというのも選択肢としてはアリなのでしょう。

公式ホームページより

やや謎なスペースとしてドラえもんの押し入れ的な場所でくつろぐことができるようです。ただ、ここは漫画を探す人と目線がチラチラ合ってしまう場所でもあり、居心地は正直悪そうだなと感じました。

公式ホームページより

リクライニングスペースはこのとおり、かなりの席数があるのですが、私が訪れた際はびっしりと埋まっていましたね。ここで朝まで待機するのはどうなんでしょう。できないこともないのですが、他人のいびきを聞きながら寝るのは正直難しいなと私は感じました。

まとめ:お勧めできる理由見つけられず…

総合評価:★☆☆☆☆:お勧めできる理由見つけられず…
ハード面:★★☆☆☆:サウナーに限り良いかもしれません
ソフト面:★☆☆☆☆:とにかく激混み。要注意。
コスト面:★☆☆☆☆:高級でもないが安くはない。入浴料金を考慮しても割高?
アクセス面:★★☆☆☆:エレベーターの長蛇の列は何とかならないものか

いやはや、本当なかなかしんどい施設でした。当初はもっとサウナをゆっくり楽しめるものと期待していたのですが、いざ行ってみると、
・チェックインでかなりの待ち時間
・あまりの混雑でサウナに入れない
・大浴場の温度が低く湯冷め
・外には簡単には出られない仕組み
・ベッドが柔らかく翌日の身体はバキバキ
とかなりつらい思いをすることになりました。

まぁ、早朝の時間帯などは幾分混雑も緩和されており、サウナも利用できたので良かった面もあるのですが、かなり期待とは異なる滞在となってしまいましたね。非常に残念でした。再訪はないと思いますが、もっと混雑が緩和すれば、良い施設になる可能性もあるため、いつかそうなるといいなと願っています。もちろんその時は日帰りですけど笑。

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