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【東海汽船】2等室と特2等室で新島へ行ってみた

今回はゴールデンウィークの話。ゴールデンウィークは休暇をいただけたこともあり、国内派の古くからの友人も休みが重なっているとのことで、どこか関東近郊に出かけようと計画を立てました。

元々は熱海で1泊2日する予定だったものの、4人のうち”熱海に行きたい”と言い出した張本人の予定が変わったため、やむなく3人で旅行となってしまいました。そのため、熱海計画は一旦断念し、新島への船旅に急遽変更となってしまった・・・というのが経緯です。

船での旅行は、小笠原諸島、八丈島と2回ほど経験していましたが、新島は初めて。久しぶりの船旅ということでしたが、時期がゴールデンウィークということもあり、ちょっと心配なところ。さて、どうなったでしょうか。

東海汽船 さるぴあ丸 竹芝桟橋~新島~竹芝桟橋

新島は伊豆七島の一つ。伊豆七島(いずしちとう)というのは、東京都に属する離島のことで、

  1. 大島(おおしま)
  2. 利島(りしま)
  3. 新島(にいじま)
  4. 神津島(こうづしま)
  5. 三宅島(みやけじま)
  6. 御蔵島(みくらじま)
  7. 八丈島(はちじょうじま)

のことを指します。伊豆七島とくくっちゃっていますが、これら七島の近くにある青ヶ島(あおがしま)、式根島(しきねじま)も有名な離島ですね。だが入っていません。

これら離島へ行くには、”高速ジェット船”か”大型客船”のどちらかを利用して行くのが一般的です。調布飛行場から出ている小型飛行機でも向かうことができますが、人数制限があるため、繁忙期でのチケットの取りやすさを考えると断然船旅の難易度が低いと言えると思います。

上記の運賃料金や時刻については、2019年8月時点のものであるため、旅行を計画する際には、必ず東海汽船ホームページで確認をしておきましょう。

出航前の手続き

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出航場所はいくつかありますが、一番利用者が多いのはここ竹芝桟橋でしょう。最寄り駅はJR山手線の浜松町駅です。駅から徒歩10~15分程度の場所ですね。船のマストがマークとなっているこちらから、伊豆七島や小笠原諸島へ行くことができます。

こちらは新島行きのチケット。インターネットまたは電話で事前予約をしておき、竹芝桟橋のチケット発券所で発券する仕組みです。

私達は今回インターネットで事前予約をしていたため、インターネット割引15%(通常期は20%割引)を受けており、最安の2等客室は4,950円という中々の安さで購入することができました。飛行機のチケットと比べると、残席数でチケット価格が変動しないため、安心して購入できますね!ただ、その一方でゴールデンウィークという超繁忙期では、残席ゼロとなってしまう場合も多々ありますので、注意したいところです。

MEMO
運賃は毎月異なり、繁忙期である8月などは通常期よりも千円程度高く設定されています。

入船時には、以下の記載が必要となります。

チケット発券の手続き、所定事項の記入時間を加味すると(飛行機のような手荷物検査がないとはいえ)出発15~30分前くらいには竹芝桟橋に着いておきたいですね。

出航時は東京湾の夜景を眺めながら

こちらは出発時の船上からの写真。出発時間帯が深夜ということもあり、レインボーブリッジが綺麗に見えます。東京湾沿いの高級ホテルから見るレインボーブリッジもよいですが、船の上から動態的に見るレインボーブリッジもなかなか面白いと感じます。もちろんこの瞬間は船上で多くの人がシャッターを切っています。なぜなら、外海に出たら、シャッターチャンスはほぼ皆無となりますから。

フジテレビもこの通り。こんなイルミネーションをやっていたなんて知らなかったですが、プチ嬉しい瞬間です。

大型客船の”さるぴあ丸”は、やはり目の前で見るとその迫力に驚きます。船内は5階建の構造になっており、それぞれ等級によって部屋が分けられています。

船内の構造

船内はA~Eの階層に分かれており、各階級によって部屋が分かれています。チケット的には特等が最高レベルですね。

東京ー新島間の2等室チケットは2019年8月現在だと、運賃7,680円(8月運賃)。特等室チケットは21,490円(8月運賃)なので、約3倍弱の価格差があります。正直、特2等以降は快適さが変わるかと言われると少々怪しい面がありますが、家族での個室や景観が欲しい場合にはチケットのグレードを上げてみるのもいいかもしれませんね。

2等席はリクライニングシート

2等室は、”リクライニングタイプ”の座席と”和室タイプ”の座席があります。リクライニングタイプの座席はまさに飛行機の座席そのものですね。リクライニング角度もお気持ち程度でありますが、飛行機の角度に比べれば、だいぶ倒れる印象です。

ちなみに、深夜就寝時間帯は完全に満席になる瞬間もありますが、他の廊下スペースや船内デッキでシートを敷いて寝ている人もチラホラいます。さらに、朝まで船上で宴会するグループもいます。それはそれで過酷なのですが、空席となる瞬間も多いのでそこまで混雑は感じないかと思います。

もちろん飛行機のエコノミークラスと比べれば、座席幅や通路は相当広く取ってあるので閉塞感はほとんどないでしょう。

長い船旅の食事は船内レストランを活用

上記は船内レストラン前の写真です。残念ながら、写真は営業終了後の様子を映したものです。往路と復路で運営が違うのですが、往路は竹芝桟橋を午後11時に出発します。そのため、島到着のほとんどの時間は真夜中となっており、船内レストランは営業しておらず、フリースペースとして開放しています。

我々オッサン3人組もフリースペースで自動販売機から買ったビールとおつまみで談笑し、船の旅を楽しんだ次第。エコ飲みをした後は、リクライニングチェアで3時間程度就寝し、午前7時前に新島へ到着しました(疲労はそこそこ貯まりました笑)。

復路はレストランが大繁盛

復路は午前11時に新島を出発するため、日中を海の上で過ごすこととなります。船内レストランは到着前の午後3時まで営業しており、昼食時は大盛況となります。揺れが激しいときは全くオススメできませんが、船の上での食事もたまには楽しいもんで、お腹が空いたら好きな時間に利用できるというのもいいところですね。この辺も強制的に食事を配膳される飛行機と比較すると、だいぶ快適さが異なると感じます。

なお、食事は言わずもがな食券購入式です。キャビアやフィレステーキは食べられませんが、庶民的な食事はひと通り揃っているので、好きなもんを選んで食べましょう笑。

自動販売機コーナーも充実

船内には自動販売機コーナーがあります。サッポロ黒生、エビス、麦とホップ、プレミアムモルツとビール党には嬉しいラインナップと言えるでしょう。

フルフラットベッド!特2等席

こちらが復路で利用した特2等客室。座席はすべてチケット毎に割り当てられています。勝手に違う番号のベッドを使うのはマナー違反なので要注意。

こちらは特2等室の様子。特2等室は2段ベッド形式となっています。飛行機でいうとフルフラットシートと言っても良いでしょう笑。もちろん、ごくごく普通の2段ベッドなので、軽めの寝返りぐらい打てますね。ANAビジネスクラスのスタッガードじゃとても寝返りは打てないですから、いかに船が広いかを感じます。そのため、飛行機に慣れていると、船は予想以上の快適さです。

特2等の2段ベッドはこんな感じ。小さめの枕とブランケットが付いており、ベッド全体をカーテンで閉めることができるため、プライペート感は抜群!

脚を伸ばした感じはこの通り。大きな荷物をベッド上に持っていくのはやや無理がありますが、バックパック程度の大きさであれば十分収まるのではないでしょうか。トランクなどの大きな荷物は別途荷物スペースがあり収納することができます。

頭上にはこの通りアウトレットもあります。海の上ではほとんど電波が入らないので、事前にゲームや読み物はダウンロードしておくと良いでしょう。

帰りはあまり記憶がないのですが、2段ベッドでひたすら寝ていたような記憶です。あっという間に数時間の船旅を終えることになりました。

午後5時頃に東京湾に到着

こちらは到着前の東京湾。往路とは違い昼間の東京湾は感動要素ゼロ。パパママは結構ぐったりしてる人も多く、ゴールデンウィークでの家族旅行のハードさを目の前で感じさせてくれます。これも船旅の醍醐味と言えるかもしれませんね笑。

まとめ:たまには船旅もいいかもね

突然決まった船旅での離島タッチ。新島には結局宿泊せず日帰りで帰って来てしまいましたが、船の居心地というのは、飛行機と比べると格段に良いことに気付きました。

もちろん海況次第ではあるのですが、飛行機は気流の影響に関係なく何時間も座席に縛られ続けることを考えると、船での移動はそこまで気にはなりませんでした。海の上では船内を動き回れる分、自由度が高く、エコノミー症候群と呼ばれるような、肉体的疲労を感じづらい点は大きいですね。
(ただ、リクライニング座席で寝て、ちょっとしんどかった点は本当です)

特2等でなくても2等の和室以上はすべてフルフラットで寝ることができます。いやまぁ、だだっ広い所に自由に寝っ転がれるというだけですが笑。何かのご参考になれば嬉しい限りです。ご参考ください。

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