年末のバンコク旅行では、タイ国内ブランドのMango Mojito(マンゴーモヒート)と呼ばれる紳士靴ショップに立ち寄りました。旅行前から気になっていたブランドであったことや、価格帯が安価ということもあって、人柱的に購入をしてみることに。実際に履いてみた感想も含めて紹介します。
目次
Mango Mojito(マンゴーモヒート)とは
Mango Mojitoはタイ国内の革靴ブランドになります。インターネット検索をすれば、ホームページ上で色々と上質そうな革靴の写真を見ることができますし、日本からもインターネット通販という形で海外販売してくれてもいるようです。
(ちなみに、Googleの標準言語を英語に設定している場合、Mango Mojitoの検索結果第1位にマンゴーモヒートのレシピが出てきます笑)
ではタイ国内に行かずに日本で購入すべきかと言うと、一概になかなかそうは言い切れない面もあります。これは、通販サイト内の価格帯と現地の販売価格は為替の影響や販売プロモーションが若干異なる関係もあって、必ずしもどちらが良いかはパッとわからない状況なんですよね。
個人的な意見となりますが、タイへ訪れる用事が近々あるのであれば現地へ行ってみるのがきっと良いのではないかと。もしなければ日本からオーダーしてしまうのが手軽で楽な気がします。
念のため。Mango Mojitoの実店舗は日本にありません。ですが、タイ国内に複数店舗あるようです。いずれもバンコク市内のアクセスの良い場所にお店はあります(後述ではそのうちの1店舗に訪問しました)。
Mango Mojito(マンゴーモヒート)の特徴
グッドイヤーウェルト製法
紳士靴の特徴として、”どの製法を用いて革靴を制作しているか”が挙げられますが、大きく分類すると3つの製法に分けられます。
- グッドイヤーウェルト製法
- マッケイ製法
- セメンテッド製法
アッパー部分とソール部分の接合方法の違いなので、最終的な靴の大体の形は同じなのですが、コバのせり出し具合やソール交換時の靴への負担など将来的な修理の面などを考慮するとグッドイヤーウェルト製法が最も長く履き続けられる製法と言えます。
ただ、接着剤でペタっとくっつけるだけのセメンテッド製法と比較して、 グッドイヤーウェルト製法は かなり手間暇のかかる製法でありコストのかかる作り方であることが知られています。
そして、Mango Mojitoが生産している革靴もこのグッドイヤーウェルト製法で生産されており、アッパーが保つ限り長期間履き続けることが可能な製品となっています。
革はアメリカ、イタリア輸入のものに加えて日本の革もあり
革はイタリアンレザーだけでなく、アメリカや日本のレザーを用いた製品があるようです。革靴も色々なシリーズがあり、日本のレザーを使用した商品があるのは驚きですね。オーダーメイドのシューズも手掛けており、時間はかかってしまうかと思いますが、こだわりの一品を求めることも可能です。
Mango Mojito(マンゴーモヒート)の価格帯
価格帯はピンキリと言えばピンキリですが、一般的なストレートチップなどの紳士靴の場合、7,500THB=約26,000円~販売されているようです。
グッドイヤーウェルト製法の紳士靴を日本で購入しようと考えた場合、大体3万円を下限として4~5万円前後の価格帯が標準的な相場となってきます。
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さらにジョンロブを代表する欧州有名ブランドの紳士靴である場合には価格が上がる傾向にあります。さすがに革靴に10万以上払うとなってしまうと、完全にブランドバッグを購入するレベルですね。
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このような観点から見ると、Mango Mojitoの製品はグッドイヤーウェルト製法の中ではかなり魅力的な価格帯に映るのではないでしょうか。
実際にバンコクの店舗に行って購入してみた
お店の場所ですが、バンコクのサイアムスクエア正面にある雑貨店が並ぶ通りにあります。比較的わかりやすい位置にあるため、Google Mapを参照しながら歩けばすぐに見つけられるかと。
営業時間は午後9時までと比較的遅い時間まで営業しているようですね。店舗内の様子はYoutubeなどで紹介もされていますが、そちらはタイ語オンリー。何を喋っているかはわかりません。
実際に店舗へ行ってみたところ、非常に綺麗な店内にずらりと革靴が並べられていました。女性スタッフの方とは英語で簡単なコミュニケーションができますので、何か頼みたかったら聞いてみると良いでしょう。ただ、あまり込み入った細かい話は自分の目で見て確かめた方が早い気がします。
当日はサンダルで裸足だったのですが試着用の靴下を借りて、気になっていた革靴を試着させてもらいました。
実際に購入した革靴はこちら。ストレートチップで色はダークブラウン。アッパーには厚みがあるため、グッドイヤーウェルト特有の長期間ならして足に馴染ませていくタイプですね。
ソールは実用性の高いハーフラバーとなっています。足裏も非常に綺麗なんですよね。あんまり汚く使うのがもったいなく感じてしまいます。ちなみに、靴の価格は8,000THB=約28,000円でした。
靴を入れる袋はかなり上質なものですね。高級感があります。長期間保管する際には便利かと。
使用できるクレジットカードはVISAかMASTERのみ
なお、店舗で使用できるクレジットカードはVISAかMASTERのみ。AMEXは利用できませんでした。AMEXのブランド力がないだけだと思いますが、クレジットカード利用時はご注意を。
ちなみに、日本から注文できるオンラインサイトの方ではAMEXが利用できるようです。
免税できない点に注意
免税のルールとして、タイ国内で購入した物品のうち、2,000THB=約7,000円を超える金額の商品の総額が5,000THB=約17,500円を超える場合において、最大約7%の免税を受けることができます。
しかし、こちらの店舗は免税加盟店ではないため、タイの免税を適用することができません。この点についてはやむなしですね。靴のサイズ感がある程度わかるのであれば、(多少リスクがありますが・・・)日本から購入してしまう方がお得だと思います。
実際に履いてみた
ハーフラバーのソールは非常に良好
このへんは好みかと思いますが、ハーフラバーの履き心地はなかなかいいですね。個人的にはダイナイトソールの方が好きだったりしますが、ハーフラバーの方が軽くなりますし、足裏の通気性は革ソールに及ばないまでも一定程度確保されます。グリップ感もあり履き心地の満足度はいい感じです。
ツルツルにワックス掛けされたタイルや大理石の上だと、滑るかもしれませんが、ビショビショに濡れていない限りはきっと大丈夫かなと思います。
長期間履くことで足に馴染ませていく革靴
これはグッドイヤーウェルト製法で作られた革靴全般に言えてしまう話なのですが、どうしても革質が丈夫だったり、グッドイヤーウェルトのようなソールの内側にコルクを詰めて足裏の形に変化させる革靴ですと、自分の足に馴染んでいくまでそれなりの時間がかかります。
モノによっては1年近く履きこんでようやく快適な状態になる革靴もあるため、最も快適な履き心地の状態までもっていくのに若干時間がかかってしまいます。
ただ、試着の段階から比較的履きやすい革靴を選んでいたせいもあって、3ヶ月ほどたった段階ですでに履き心地は相当良くなっています。さらに履き心地が良くなっていくかは正直わかりませんが、今後も長期間使用していけそうなので、今後の期待値は高いですね。もちろん定期的なシューケアは必須ありきの話ですが。
まとめ:堅牢な作りの製品とコスパの高さ
タイの革靴ブランドであるMango Mojitoですが、試着をしようとするとタイバンコクまで行かねばなりません。それが唯一のネックと言えます。
ただ、その一方で特に自分のサイズをある程度把握できているのであれば、日本のオンラインサイトから購入してしまうのも一つの手かと。価格帯が3万円以下のグッドイヤーウェルト製法の革靴は日本で探してもなかなかなく、かなり限定的かと思います(もちろん販売していないこともないですが、かなり選択肢は限定されているかと)。基本試着経験もなしに購入するのは、個人的におすすめはしませんが、コスパ的には本当に優れたブランドかと思います。
また、革靴そのものも堅牢な作りをしているため、(メンテや修理も兼ねた)長期間の使用を前提として作られており、ガツガツ歩く営業型サラリーマンの方含め、フォーマルカジュアルどちらにもお勧めできる革靴かと。カジュアル系の革靴も多くの種類があり、選択肢が豊富な点も魅力的ですね。
もしバンコクに訪れる機会があるのであれば、一度店舗に行って品質を確かめてみるのもきっと良いでしょう。以上、ご参考まで。
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