2月某日、冬休みを活用してバンコク、シンガポール旅行ファーストクラスの旅を計画しました。具体的なルート及び発券方法についてはこちらの記事を参照。今回はその旅程のスタート地である羽田空港で利用したANAスイートラウンジを紹介します。
今回は久しぶりにANAマイルを使って特典航空券を発券したので、紹介したいと思います。発券に至るまで、いろいろと紆余曲折があったのですが、これはこれで満足行く旅程が組めたので個人的には満足しています。また、初のタイ国際航空ファーストクラスというのも楽しみたいですね。ルーティング・必要マイル数 114,000マイル(ANA)・諸費用 約8,000円・航空会社 タイ国際航空・ルート:HND-BKK-SIN-BKK-HND・往路①:羽田~バンコク Boeing 747 ファーストクラス・往路②:バンコク~シンガポール Boeing 787 ビジネスクラス(ロ… 【特典航空券】ファーストクラスで発券。ANAマイルで行くアジア周遊の旅 – 万国旅行塾・読書塾 |
目次
ANAスイートラウンジ
出発は羽田空港から。タイ国際航空のファーストクラスでバンコクへ向かいます。10数年ぶりのファーストクラスということもあり、もう出発前から気分は上々です。タイ航空のロイヤルファーストクラスカウンターでチェックインを済ませた後は、誘導員に連れられて優先手荷物検査場を待ち時間なしでパス。
その後、出国審査を抜けてまっすぐANAスイートラウンジへ向かいます。私はANAのダイヤ会員ではないので、ダイヤモンドラウンジ自体が初めて。噂にはいろいろ聞いていましたが、どの程度のクオリティの体験でがきるか期待に胸を膨らませつつ入り口カウンターへ向かいます。
入口はこちら。ビジネスクラス利用者やSFC保有者などが利用できるANAラウンジと隣り合って設置されています。
ANAスイートラウンジへの入場資格
ここでまずANAスイートラウンジへの入場資格を簡単に紹介しておきます。入場するためにはざっと以下の方法があります。
- ANA便またはスターアライアンス便のファーストクラス搭乗者(同行者1名まで可)
- ANAダイヤモンド会員であること(同行者1名まで可)
- その他の方法(スイートラウンジ利用券等)
ファーストクラス搭乗者またはANAの最上級会員であるダイヤモンド会員であれば、ANAスイートラウンジに入場することが可能です。または、その同行者として入場することも可能。
その他の方法として一般的に知られているのは、ヤフオクなどで販売されているANAスイートラウンジ利用券を使って入場する方法があります。ヤフオクの相場価格は1枚当たり5,000円@2018年3月現在。なかなかのいいお値段ですね。
なお、ANAラウンジでは可能だが、ANAスイートラウンジでは、ANAブロンズやプラチナの上級会員がアップグレードポイントを利用して入場することはできません。
ANAスイートラウンジへ入場する
ANAスイートラウンジの入り口をくぐり、受付にファーストクラスの航空券を提示し、中へ案内されます。そして、スタッフから一言。
ANAスタッフ「ただ今、大変混みあっておりまして、申し訳ありません」
私(ああ、そうなのね。混んでるのね。なら致し方ない)
この辺でちょっと嫌な予感を感じました。まぁ、嫌な予感はするのですが、ここまで来てしまった以上は進むしかありません。
中に入ってみると、そう、第1印象は・・・
“めっちゃ混んでる・・・”
という印象。。。写真を撮らせてもらった瞬間はまだ人が少なくなった時間を狙いましたが、常時誰かが立ってうろうろするラウンジ内部。ここまで、混んでいるラウンジは中々見たことがない、というか普段通りの日系ラウンジと言っていいのでしょうか。
とりあえず近くの1人席をスタッフに確保してもらい、落ち着くことに。合わせて1杯飲んで少しラウンジ内も落ち着くまでしばらく待ってみます。
何もせず待つのは退屈なので、その間にラウンジ内を探索してみることにしました。
座席数は豊富、窓際席は特に人気
ビュッフェ付近にあるのは、ハイテーブルの座席。ちょっとこの辺はあまり落ち着く雰囲気がないので、あまり利用されていません。ただ、このときは酷い混雑のためこちらにも待機する人が多数。
こちらはビジネスデスクの個室ブース。後ほど所用のため使うことになります。
飛行機が見えるこちらの座席は非常に人気。ラウンジを出るまで空席が一切見つからなかったほど。逆に言うと、
どんだけ上級会員いるんだろう
と思うくらいでした。窓側座席と廊下側の間には半個室ブースが多数あり、そちらでも快適に過ごせそうな雰囲気。ただし、全ブース利用されており空く様子はありませんでした。
こちらは多数のモニターを見られるオープンスペースのソファ席。こういう席もいいですよね。欧米系リーマンがPC作業をしていたので、邪魔をせぬ程度に立ち去ります。
結局、座席のスタイルは非常に素晴らしいものの、混雑がひど過ぎて利用する機会など全くなし。そのため、とりあえずテキトウな場所でカレーとビールを食すことに。
日本人好みのフードの数々
食事の種類はさすがホームラウンジということで、空港ラウンジの中では相当な種類が用意されています。サラダバー、サンドイッチのみならずお寿司、カレー、ヌードルバーなど豊富。
ビールについても、エビス、プレミアムモルツなどの日本のビールが複数種類用意されています。ビール好きには堪らない場所ですね。
リキュールの種類も豊富。日本のお酒が多めな印象です。それでも置いてある銘柄を見ていただければわかる通り、いい値段のリキュールも含まれています。
参考価格をざっと調べてみると、以下の通り。
〔数量限定〕響ジャパニーズハーモニー プレミアムハイボールセット(ソーダ2本付ギフト) 700ML 1セット 価格:5,440円 |
価格:2,700円 |
さすがに響はいいお値段しますね。最近では高額なウイスキーはオープンスペースに置いていない場合もあるらしいので、飲みたい場合はスタッフに声を掛ける必要があります。
こちらはサラダバーにお寿司。いなごの大群が通ったような雰囲気があるのが残念すぎます。
こちらは日本人が大好きなカレーライス。取り放題だからか、消費量が激しい上に周りが汚れすぎなのは残念でした。
こちらはヌードルバー。直接、中のスタッフにオーダーして出来立ての料理を提供してもらえます。今回は機内食を優先し、オーダーはせず。
こちらには外国ブランドのビールが用意。コロナがあったことは確認しましたが、それ以外はあるのでしょうか。
一通り1巡したので、ビールとカレーで小腹を満たします。ついでにシャワールームの予約をしますが、この後大変不快な場面に出くわすことに。
ちょっとしたいざこざに遭遇
これから搭乗する便は深夜便ということもあり、ここANAスイートラウンジでシャワーを浴びることに。シャワールームが利用できるか受付へ行くと、何やら60過ぎのスーツを着た男性が受付の方に激昂している模様。
爺「いつまで待たせるんだ!ふざけるんじゃないよ」
ANAスタッフ「大変申し訳ございません」
要約すると、シャワールーム待ってる人多すぎて、搭乗時間に間に合わなくて激オコになり、その怒りを受付にぶちまけている、という状態。
私(もう気分最悪だわ)
そんないざこざを見ただけで気分は最悪。ファーストクラス向けラウンジってこんなんなのかと辟易してしまう。あんな歳になってまで、本当幼稚な人がいるもんだな、と思ってしまいましたが日本の社会には一定数こういったジジイがいるから、ある意味仕方ありません。
一応、自分もシャワールームを使いたいので人数聞くと10人待ちとのこと。時間にして90分ぐらいだと。全然いいでしょう。待ちましょう。
ビジネスデスクは個室ブースで快適
席へ戻ると個室ビジネスデスクが幸い空いており、そちらで60分ほど仕事をすることができました。個室内は快適ですが、イヤホンを外すとラウンジ内の騒ぎ声の他、こんな声が聞こえてくる。
ANAスタッフ「大変混雑しており申し訳ありません」
このような謝罪の声が何度も聞こえてくるため、あまり落ち着くラウンジとは言えません。
ただ、ビジネスデスクにいてもスタッフの気配りは素晴らしく、私が飲み物を持っていないことに気付いたのか、お絞りと合わせてソフトドリンクを聞いてきてくれた&持ってきてくれました。
こちらのビジネスデスクは、個室でも空間は広々スペース。結構な広さです。仕事をするにはプライベート空間が高く、非常に快適にこなすことができます。
アウトレットはもちろん有線も使える模様。まぁラウンジで有線LANを使うのかっていうところが、時代遅れな感じもします。無線LANはもちろん快適接続が可能。
そうこうしているうちに80分ほどが経過しアラームが鳴りました。シャワールームの自分の番が回ってきます。
広くて使いやすいシャワールーム
ビジネスデスクでの待ち時間は置いといて深夜便に備えてシャワールームへ。ANAスイートラウンジは初訪問なので、シャワールームも初利用。受付にタイマーと航空券を渡して、その代わりにシャワールームの鍵を受け取ります。
シャワールームは全部で4室ぐらいでしょうか。とりあえず自分の指定された部屋へ向かいます。
シャワールームの広さは10~12㎡ぐらいでしょうか。畳でいうと縦長に4.5畳ぐらいの広さ。これまで利用してきたラウンジのシャワールームと比べると倍くらいの広さを感じます。
こちらは入り口ドア側を向いて撮影した写真。ウォシュレット付きトイレと広々とした洗面台が見えます。
ミニタオル、バスタオル、紙スリッパはちゃんとあり。
シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、歯ブラシ、髭剃り、コーム等、アメニティの充実度はホテル級。素晴らしいね。ブランドは、PHYTO ANDROSE。資生堂のブランド。
こちらには先ほどとは別パッケージでシャンプー、コンディショナー、ボディソープが配布されています。
ただし、横には20分でシャワーは浴びて出て欲しい旨の注意書きが。やっぱりこういう部分にも、”みんなで不便を共有しましょう”という価値観が。ファースト搭乗者にこういう面を押し付けるANAの運営方針はうーん、とてもじゃないが同意できません。もちろん個人の価値観の問題でしょうけども。
時計に扇風機付き。シャワールームは暑くて汗をかくことも多いのでこれは非常に嬉しい設備ですね。
まとめ:最大限のもてなしも酷い客層で台無し
たくさんの素晴らしい点と唯一の悪かった点をトータルすると、快適とは言えない滞在となってしまいました。
個人的に満足度の高いポイントとして、
- 1人用ソファ席や半個室ブースなどの座席の豊富さ
- ビジネスデスクを個室ブース化している
- 日本人好みに合わせた食事の数々やヌードルバーなどの提供
- 豊富な日本酒やワイン、ビールの品揃え
- 広々としたシャワールームと充実したアメニティ
などが挙げられます。プライオリティパスやビジネスクラスなどで入場できる一般的な航空ラウンジと比べると、そのクオリティという点で凌駕しているのは間違いないでしょう。
ただ、一方で致命的な点が際立ったラウンジでもありました。
- 入場客を困惑させるほどの極めて酷い混雑状況
- 大声で騒ぐ利用客のマナーの悪さ
- シャワールームの20分制限
- スタッフが疲弊しており、表情が疲れている
基本的にひどい混雑から来るポイントばかりが目立ってしまいました。混雑を理由にシャワールームを20分に制約しているが、ファーストクラス搭乗者にそれを強いるのは、そもそもファーストとはなんなのかと。
それ以外にも、極めてひどい混雑状況のせいでラウンジの雰囲気は最悪です。うるさいだけでなく、スタッフにも疲労が見え
ANAスタッフ(もうウンザリ)
という顏で謝罪の言葉を言われます。ANAスイートラウンジ内には、ダイニングhがありますが、こちらも常時満席のため利用することはできませんでした。聞く話でも開始時刻から行かないと入ることは難しいほどらしく、利用者は限定的と言えます。どんだけ上級会員がいるんだと言いたいところです・・・(混雑の理由が上級会員かどうかは筆者の私見です)。
ホームラウンジであるにも関わらず、ここまで雰囲気の悪いラウンジも珍しいかもしれません。期待していただけに大変残念な訪問となってしまいました。”タイミングさえ良ければ、混雑していない”という意見がどこからか聞こえてきそうですが、そもそもファーストクラスラウンジが混雑する時点でそのクオリティはどうかしている、と感じてしまいます。
個人的主観を申し上げるならば、やはりファーストクラス搭乗者にはファーストクラスにふさわしい別空間を用意すべきでしょう。世界的にもラウンジ開放について、この流れはあるため、どこかのタイミングで上級会員とファーストクラスを区別する(ビジネスクラスも同様)時期が到来するのではないかと予想しています。
ただ、まぁそんなすぐには来ないとは思いますが。
今回はだいぶしょっぱい滞在となってしまいましたが、タイミングさえ良ければ極めて居心地の良い滞在を経験することができるかもしれません。もし混んでいれば、サクッとご飯だけ食べて、さっさと出てしまうのもいいでしょう。以上、ご参考まで。
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先日バンコクへの出発前に使用した羽田空港のカードラウンジであるスカイラウンジANNEX。カードラウンジとしては座席数も多く、のんびりできることで個人的には好きな部類のラウンジです。ゲートの端にあることもあって、混雑度合いはそこまでひどくはなく、仕事が捗るラウンジとして重宝しています。今回はこちらのラウンジを紹介。スカイラウンジANNEXスカイラウンジANNEXの営業時間・入場資格スカイラウンジANNEXの基本情報は以下のとおり。羽田空港にあるカードラウンジとしては、営業時間、入場資格ともに他のラウンジと類似… 【羽田空港】スカイラウンジANNEX 訪問記 – 万国旅行塾・読書塾 |