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タイの革ブランドVIERAで革靴/紳士靴を購入してみた

海外へ行った際に、気に入った革靴を見つけたら試しに買ってきてしまう習慣があります。もちろん高価なブランド革靴はさすがに手が出ませんが、それなりに標準的な価格であれば、お試し感覚で購入する感じです。以前、タイに立ち寄った際に、VIERAという革専門のブランドショップがあり、そちらでなかなか品質の良さそうな革靴を発見して購入しました。履き始めてそろそろ1年が経過する頃ですので、簡単に紹介したいと思います。

革製品ブランド VIERA by Ragazze

VIERA by Ragazzeはタイ国内の革製品ファッションブランドになります。インターネット検索をすると日本語のページは出てきませんが、英語ページで紹介がされています。

メンズ、レディースともに革製品を色々販売しているようで、革物のバッグや財布、ベルトなどが豊富にあるようです。革靴はあくまで革素材やデザインについてカバーしていると思いますが、生産はきっとアウトソーシングしているんでしょうね。

公式のインターネットサイトだと革バッグやベルトなどについて購入して海外発送することもできるようですが、アジア圏だと結構な金額の送料がかかるようなので入手するのであれば現地購入がベターですね。

Viera by Ragazzeの革靴の特徴

現地のお店訪問時に、どこの革を使っていて、どこが生産しているのかちゃんと聞いておけば良かったのですが、革の質自体はバンコクなどで手に入るものと比較しても相当に上質なものを採用しているようです。普通に日本のデパートで販売されている革製品専門店と比較しても遜色はないでしょう。

革靴に関して言えば、いくつかタイプがありましたが、紳士靴に限定して言えば主にマッケイ製法かセメンテッド製法で生産された革靴と見られます。革の質よりも製法の違いにより値段設定が変わってきているような印象があり、マッケイ製法だと幾分高めの金額になってきますね。

Viera by Ragazzeの革靴の価格帯

結構価格帯はピンキリですが、ざっと見ると

というような価格帯で販売されていました。日本で革靴を購入する場合、アッパーの質にもよりますが、セメンテッド製法であれば10,000円未満で容易に購入ができます。マッケイ製法ですと、ノンブランドの革靴なら20,000円未満でも購入できますが、リーガルなどのブランド靴に限定すると、25,000円前後~の価格帯になってきますね。

日本での販売価格と比較した場合、若干の割安感が見られるものの、革の質が確かめられていない状況なので、何とも言えません。1年程度履いてみないと、良い悪いは言えそうにないですね。

実際に店舗に行って購入してみた

このときは移動の制約もあって、パタヤのセントラルフェスティバル(ヒルトンパタヤが入っているショッピングモール)にある支店で購入しました。

購入した靴はこちら。内羽根のパンチドキャップトゥになります。これでお値段が約6,000THB=約21,000円。ここから更に、6%程度の免税バックが入るため、2万円弱で入手できた計算になります。

靴底はレザーソール。日本の地面のように雨などでツルツル滑る箇所が多いところでは、ゴム底に張り替えるメリットもあるのですが、オールソール交換まではレザーで使ってみようかなと思います。

このときはまだ購入したばかりだったので、革靴そのものの評価は難しかったのですが、1年履いてみた結果、色々とわかる部分が出てきました。

実際に履いてみた

履き始めてようやく1年くらい経ちます。週に2回程度、多い時で3回程度活躍してもらっていますから、割といい感じに履きこなせていると思います。ただ履いてきた1年の中でいくつか気になった部分が出てきたのも事実。

かかとのソールの減りが尋常なく早い

週2~3回で3ヶ月くらい履き始めたくらいでしょうか。かなりかかとのソールが削れていることがわかります。正直、3ヶ月毎日履いていないのにここまで削れる革靴は初めてなんですよね。ちょっと驚きました。靴の製造を外部に委託しているので、もしかすると生産側の工場がイマイチだった・・・という可能性も否定できません。

また、右足側の積革に隙間ができていることがわかります。本来、こちらの積革部分には釘が刺しているので、剥がれてくることはないのですが、本数が少ないのか、そもそも釘が入っていないのか、剥がれかけてきています。

というわけで、身近でいつも仲良くさせていただいている修理屋さんに預けることとしました。

雨の日はよく滑る

レザーソールの宿命なのかもしれませんが、雨の日はやはりよく滑ってしまいます。というか、そもそも雨の日にレザーソールの革靴を履くべきでないのでしょうが。

ただ、晴れの日に限って言えば、ラバーソールほど靴全体が重くないので、かなり軽快に歩くことができますね。スーツを着用して何キロも動くことはしませんが、階段の上り下りなど革靴の重さは結構影響してくるかと思います。

1年経過後の状況

1年履き続けてみて靴の状況はこんな感じになりました。

アッパーは定期的に手入れしていることもありますが、若干の使用感が出てきている感じですね。極端に悪くなっている部分もなく、まだまだ履けそうな感じで一安心しています。

裏のソール部分は汚くなっているので、掲載はしませんが、心配だったヒール部分のソールの減りは修理後、大して減ってはいません。やはり最初の積革に問題があったようですね。9ヵ月近く履いてもこれだけしか減ってない点を考えると、3ヶ月であれだけ減るのは異常だったなと今では感じます。

前回修理屋に持ち込んだ際に、積革部分の隙間についても釘を打ち込んでもらい、この点についても修復済です。

1年半経過後、ラバーソールを貼付

元々はレザーソールということで雨の日やツルツルタイルは比較的すべりやすかったため、ある程度レザーソールの消耗をした上で、ラバーソールを貼付けました。ラバーソールは地元の靴修理専門店で約3,000円。

フロント部分のソールの減りも抑えられますし、スリップ防止ということもあって、なかなかいい履き心地になりました。まだまだアッパー部分は綺麗なので、引き続き活躍してもらう予定です。

まとめ:結局大してコスパは良くなかった笑

最終的な感想としては、敢えてタイ国産ブランドで購入したものの、大してコスパは良くなかった・・・という結論です笑。

革の質そのもので言いますと、結構満足していてアッパーの質の良さはお値段以上に満足しています。ただ、その一方でソールの製造品質にだいぶ難があるなぁ、とも感じるところですね。

なんだかんだ1回目の修理に4千円近く、2回目のラバーソール貼付けで約3,000円かかってしまったので、リーガルなどの国産ブランドでマッケイ製法の革靴やグッドイヤーウェルト製法のジャランスリワヤ(正確にはハンドソーンウェルテッド製法)などを購入した方が、トータルで良かったような気がします。

とはいえ、実際に履いてみないと良い悪いの結果が出せないのが革靴。現在の履き心地は十分満足していますし、まだまだこれからも長く履き続けることでコスパ良く使っていきたいと思っています。以上、ご参考まで。

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