各新聞社の社説の特徴を知ってる?その特徴をまとめてみた

この記事を読んでいる方は、新聞の社説をどのくらいの頻度で読んでいるだろうか?連日新聞を読んでいるビジネスマンでも、社説は飛ばしている人も実は多い。一方で社説は入試問題のネタにもされることもあり、若い人も読む立派な読み物としている。今回は、各新聞社の社説にどのような特徴があるかまとめてみた。

日本の全国紙 社説の種類

日本には全国紙として、読売、産経、毎日、日経、朝日と5つの新聞社があり、それぞれにおいて社説が掲載されている。

  • 読売新聞 編集手帳
  • 朝日新聞 天声人語
  • 毎日新聞 余禄
  • 産経新聞 産経抄
  • 日本経済新聞 春秋

各社説ともに現代社会における時事問題や流行等、多様な話題について一石を投じるような意見が述べられていることが多い。ただ、各社説が一様に同じスタンスで執筆されている訳ではなく、微妙にそれぞれクセがあるのが特徴だ。

読売新聞 編集手帳

読売新聞には通常の”社説”とは別に「編集手帳」の2種類の社説が掲載されている。通常の”社説”はネット上でも過去2週間ほど無料で閲覧できるが、「編集手帳」については読売新聞の有料会員でないと閲覧ができない仕組みとなっている。他社と比較するとケチ臭い印象が漂う。

字数については500文字未満と非常に短時間で読める程度に収められており、何より文章構成への配慮が十分に掛けられている傾向が見て取れる。ブログや雑誌等に記事を執筆する立場としては、非常に参考とすべき表現や文体が多く、勉強になる社説の一つだ。大人になってからでも読みたい文章として、重宝させてもらっている。

接続詞を多用する自分が語る立場など、全くないのが恥ずかしいほどである。

朝日新聞 天声人語

超有名社説でもある天声人語。600字前後で展開されるこの社説は、テレビ番組で取り上げられることも度々多い(といっても、テレビ朝日系列でしか取り上げられないが)。

入試問題としての出題事例もあるため、筆者も学生時代は試験対策のために読んでおり、当時は「きっと先見の明のある時代を先行く人の貴重な意見」という大層有り難いレッテルを貼って読んでいた。

しかし、大人になって改めて読んでみると、名文、迷文、奇文のオンパレードであり、なぜこんな狂ったコラムが世に注目されるのか理解に苦しむ場面も多いことに気付く。昔からそうだったのか、今になって変わったのかは気にする話ではないが、”中身のある主張とは何か”を考える上では反面教師として非常に役に立つ社説であるのは間違いないだろう。

ネット上では、朝日新聞ホームページ上で当日分を無料で閲覧することができる。また、過去分についても無料会員登録を行うことで、閲覧することができる。

毎日新聞 余禄

約600~700文字の毎日新聞の余禄。昔からある伝統的な社説のような、(個人的な意見で恐縮だが)結局何がいいたいんだかよくわからない文章を載せている傾向が高い社説。

おそらく行間や言葉の意味を理解できる人向けに書かれているのだろうが、新聞を斜めに読むスピードリーダー向けからすると、結局主張がふわっとしている(というか、はっきりよくわからない場合が多い)ため、なんだかよくわからない、というのが感覚である。保守反動とも揶揄されるスタンスだからこそ、ザ・社説という位置に最もふさわしいと言えるかもしれない。

なお、こちらはネット上で過去分も無料で閲覧できる

産経新聞 産経抄 正論

産経抄は約700文字前後の主張強めのコラム。中国、韓国を批判する論調が度々散見されるのはご愛敬。それ以外でも、オリンピック関連や社会問題など多様なトピックについて主張を展開している。

日本の読者ではなく、なぜか中国韓国に向けた戒め文章となっていることが多く、日本人の自己満足文を乗っけているだけのように読めてしまう残念な側面もあるが他の新聞には見られない強めのピリリとした辛口主張は読み応えとして十分あるだろう。

産経新聞のホームページより過去150記事が読める。興味あれば読んでみると良いだろう。

日本経済新聞 春秋

「春秋」は日本経済新聞の社説である。文字数は全国紙他社と比較して若干少な目の約550~600文字となっている。

日本経済の社説だけあって、経済に関する論評、少子高齢化に関する論評などについて幅広く語られることが多い。文章構成が起承転結となっており、比較的読みやすいものとなっている。ただし、内容については奇文、迷文もときどき混ざっており、ネット炎上するなど、話題性も兼ね備えた社説として存在感を表している。

なお、日経新聞のホームページから直近7日分がネット上で閲覧できる

社説を読むメリットは何か?

社説を読むメリットとは何だろうか。社説そのものにはニュース性は薄い。にも拘わらず、いつの時代も注目されるには読者が読むだけの役割やメリットがあるからに他ならない。

時事問題の理解の助け

社説を読むことで得られるメリットの1つは”時事問題の理解”が挙げられる。社説で取り上げられるトピックの多くは、社会的に注目されている事件、事案であることが多い。また、その事象の背景や別の角度から見た問題の捉え方を社説内で展開されることも多い。

通常のニュース記事だけでも十分な情報量を得ることができるが、社会問題の教養を培う面で大きなメリットをもたらしてくれることは間違いない。

文章構成の参考教材

どの社説においても文章構成の題材としては非常に優れた側面がある。様々なトピックについて、一つの主張についてどう論理展開すべきか、読み手への伝え方を踏まえた個人の意見として参考となる材料であると言える。

どの社説がお勧めか、と問われると内容等に個人的主観がやや入ってしまうため、述べるべきでないが、いずれにおいても毎回の記事が完璧に構成されている訳ではない。粗を探せばいくらでも見つかるし、内容の論理性を問えばとても貧弱な日も多数見つかる。

しかし、そういったものも含めて相手に伝える文章とは何か考える教材として考えると、これほどまでに学びの深いものもそうはないだろう。特に、学生時代に定期的に読んで身に付けておきたい能力と言えるのではないだろうか。

なお、社説の1つ1つは短い記事としてであるが、書籍として総括されているものも出版されている。利便性であれば、こういったものを利用するのも良い方法と言える。

まとめ:週一でも定期的に読む習慣を付けてみては?

私自身も毎日すべての新聞の社説をチェックしているほど時間はないし、日経の社説ですら読み飛ばしてしまうことも多い。必ず読まないといけないものではないが、読むことから得られる副次的効果があるのは間違いない。

どの新聞も現在は左だの右だの色濃くも薄くもスタンスが分かれている。同じ新聞ばかり読んでしまうことは偏った意見に染まる懸念もあるため、複数のものを斜めに読むことが望ましいが、まずは定期的に読む習慣を心掛けるのが最初の第一歩としてはよいのではないだろうか。ぜひ週一でも読んでみると気づきが増えるかもしれない。ご参考まで。



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