【特典航空券】アラスカ航空でCXファーストクラスを発券する

先日夏の旅行用にアラスカ航空のマイレージプログラムを利用して、キャセイパシフィックのファーストクラスを発券させてもらいました。キャセイファーストクラスはブリティッシュエアウェイズのAviosを利用したり、JALマイルを利用しても発券することができますが、今回はアラスカ航空のマイレージを使用しました。

(JALマイルを利用する場合は往復発券でないとキャセイパシフィック便を発券できません)

CXファーストクラスを絡めたルーティング

・必要マイル数 27,500マイル(アラスカ航空)
・諸費用 79.80ドル
・航空会社 キャセイパシフィック航空
・ルート:シンガポール~(バンコク経由)~香港~羽田
・予定機材:
  フライト① シンガポール~香港 エアバス350-900(ヘリボーンタイプ)
  フライト② 香港~羽田 ボーイング777-300ER
・参考価格:
BAで発券 60,000Avios ※香港でストップオーバー可能
JALで発券 50,000Mile(片道相当) ※香港でストップオーバー可能
現金で発券 約300,000円~

今回の発券ルートは、シンガポールを出発してバンコクを経由後に、香港へ行く1つ目のフライトと香港と羽田をファーストクラスで結ぶ2つのフライトを1つの旅程で発券しています。 残念ですが、香港では乗継扱いとなっており、1本目のフライトと2本目のフライトの間隔は24時間以内となっています。大変お得なチケットだけあって、高望みはできないのですが、唯一惜しまれるポイントですね。

キャセイパシフィックのアジア圏必要マイル数

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アラスカ航空のマイレージプランで特典航空券を発券する場合、利用する航空会社によって必要マイル数が異なってきます。提携航空会社として、日本航空やエミレーツ航空や今年になって提携航空会社として加わったフィンエアなど、たくさんの航空会社と提携しています。 キャセイパシフィック航空の場合、上記の表に従って必要マイル数が決定されます。上表は片道航空券の必要マイル数なのでご注意ください。 なお、特典航空券発券ルール上、乗継を含む2フライトまでについて上記マイル数で発券することができる、とされています。

今回は、シンガポール~香港~羽田が2フライトとなっているものの、あくまで1つの旅程として発券することでファーストクラス27,500マイルに収める形となりました。 単純なマイル価値はアラスカ航空は2.0~2.5円程度とかなり高めの評価が海外でもされており、他のマイレージプログラムと比較する場合にはマイルそのものの市場価値を相対的に考慮した上で考えたいところですね。

発券ルール上の注意点

アラスカ航空券の特典航空券発券ルールでは、片道航空券の発券をする場合、1回まで同地域内でのストップオーバーを認めていることがホームページ等で記載されています。

注意
ただし、2019年10月以降アジア圏内でのストップオーバーはCX便だけでなくJAL便も含めて不可となりました。
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例えば、アラスカ航空のホームページ経由だと、日本航空の特典航空券として以下のような旅程を発券することができます。もちろん東京でストップオーバーすることが可能であるため、実質的に2つの旅行の片道航空券を1つずつ発券した形となりました。 ただし、キャセイパシフィック航空については、アラスカ航空コールセンターに複数回確認したものの、担当者によって返事が変わることはなく、24時間以内の乗継便でないと2旅程になり、27,500マイルの2倍のマイルが必要となる旨、宣言されてしまいました。そのため、今回はシンガポール~香港を乗継便とすることで、すべてのルートを1旅程に収めて発券しています。

※Flyertalkでも”CX便アジア内フライトはストップオーバーが不可”という情報です

香港で24時間以上の滞在ができないことが大変残念ではありますが、まぁこれ以上追い求めても、しょうがない部分かもしれません。

特典航空券の予約方法

アラスカ航空のマイレージを利用して、キャセイパシフィックの特典航空券を予約したい場合、少し手間がかかります。アラスカ航空のホームページからはJALの特典航空券をインターネット上で予約することができますが、実はキャセイパシフィック航空については、インターネットでは予約できず、アラスカ航空のコールセンターへ電話連絡しないと、発券ができない仕組みとなっています。

もちろんアラスカ航空は日本語対応しておらず、すべて英語で会話し対応しなければいけません。英語ができるなら全く問題ありませんが、英語ができない人にとっては相当な難所となってしまうでしょう。海外デスクに英語で発券する場合のコツなどを簡単にここでご紹介しておきます。

空席確認をしよう

まずは、キャセイパシフィックの空席情報はブリティッシュエアウェイズの空席情報で確認するのが良いでしょう。ブリティッシュエアウェイズはワンワールドに加盟しており、提携航空会社の特典航空券・空席情報をリアルタイムで確認ができます。ここで自分の取りたい便名、出発時間、到着時間を確認しておきます。

なお、アラスカ航空側が把握できる特典空席情報とブリティッシュエアウェイズのホームページで確認できる特典空席情報には若干の差異があることが知られています。この点も踏まえて、予約を行った方が良いでしょう。

複数の旅程を用意しよう

必ずしもこちらの想定している第1希望のルートが取れるとは限りません。そのため、出発地から目的地までのルートとして、複数の時間帯で利用したい便をピックアップしておき、電話を確認した際に認識祖語が起きないようにしましょう。

先に調べておいた空席情報を元に、予め手元に予約したい航空便を一覧でまとめておくと良いですね。手元のメモ等を見ながら、会話することで余計な手間をかけずに予約を進めることができます。

必要な情報を手元に集めておこう

コールセンターに電話する際にいくつか手元に集めておくべきものが必要です。電話をかけた後に探すとなると、無駄に時間がかかる上に誤って電話が切れてしまった場合の無念さは計り知れません(私は何回かクレジットカード番号を伝える段階で電話切れてしまったことがあります泣)。私個人の経験から以下のものが手元にあることが望ましい、と思います。

  • アラスカ航空のマイレージ番号
  • 予約したい航空便をまとめたメモ(先の手順で作成済)
  • パスポート(搭乗者全員分)
  • 諸税費用決済用のクレジットカード
  • 筆記用具とメモ帳

筆記用具とメモ帳は、シート番号や諸税費用の金額など口頭で伝達される項目があるため、書き取っておく必要があります。もちろん予約終了後にEチケット上で確認をすることができますが、あくまで手動オペレーションである以上、こちらの認識とEチケットの情報が相違ないか確認をしておくのが良いでしょう。

コールセンターに電話しよう

さあ、ここまで来たらコールセンターに電話しましょう。事前準備は先の手順ですべて用意してあるため、必要な情報はすぐ回答できる状態です。コールセンターへ電話すると、オートアナウンスの後、担当者につないでもらえます。

アラスカ航空担当者 “Hello, what can I help you?”

私”Helllo, I would like to book an award ticket of Cathey Pacific airline.”

ここから複数の質問を向こう側からしてくることになります。電話担当者によって聞いてくる順序や英語の表現が若干異なるため、英語初心者は落ち着いて返答しましょう。もちろん電話担当者の英語発音はアメリカ英語ではあるのですが、人によって又はフレーズによって聞き取りづらい場合があります。何を言っているかわからなければ、

“Sorry?”, “Could/Can you say it again”, “What?”

など言えば、相手はもう一度答えてくれます。もしそれでもわからなければ、

“I’m sorry, could you speak slowly?”

とまで言えば、気を遣ってゆっくり喋ってもらえるでしょう。 なお、それでも聞き取れない場合はどうすべきでしょうか。

”海外デスクでの電話予約はやめましょう”

という結論となります。申し訳ありません。本当に英語ができない人の場合は海外デスクしかない航空会社を利用しないのが一番です。

特典航空券予約の際には、キャンセル変更規定、日付や時間帯の確認、クレジット番号の確認以外にも、予約ルートがうまく発券できない理由など思っている以上に多くの情報を交換することとなります。また、現地空港でトラブルや機材変更や遅延欠航などが合った場合に、ダウングレードさせられるなど泣き寝入りすることになります。

ろくに英語もわからず理解もできていないのに、とりあえず発券するためだけにコールプッシュするのは、トラブルの種でしかないし、遠慮しておくことを推奨します。

なお、先ほどの電話の後に確認される項目はざっくり以下の内容です。

  • アラスカ航空マイレージ番号の確認
  • 搭乗者は誰か
  • 日本の住所、電話番号の確認(本人確認のためと思料)
  • パスポート名称の確認、有効期限の確認
  • 発券ルートの確認(どの空港からどの空港へ行きたいか)
  • 午前便がいいか午後便がいいか深夜便がいいか (空いている時間帯を指定される場合もある)
  • 搭乗クラスが複数ある場合はどれがいいか (希望のクラスが電話担当者側で見つけられない場合もある)
  • 座席は窓側がよいか通路側がよいか
  • 必要マイル数の確認 (こちらの想定するマイル数と同じかどうかは慎重に確認をしよう)
  • 諸税費決済用のクレジットカード番号、有効期限
  • e-mailアドレスの確認
  • リコンファームの電話はいるかどうか

ざっくり書くと、これだけの情報を電話内で交換することとなります。特に、希望便、予約可能便が何かは英語での会話に慣れていても間違いやすいポイントなので、日付、時間帯だけでなく航空便名も合わせて確認するのが賢明ですね。

ホームページで確認しよう

さて、無事電話予約が完了したら、e-mailアドレスに予約確認のメールが届くことになります。そちらの情報を確認すると、アラスカ航空のホームページにも自動的に反映される仕組みとなっています。 アラスカ航空側のホームページから座席情報までは確認できない、と思われますが予約した便の便名、日付、時間帯が合っているかはここでも確認しておきましょう

アラスカ航空のマイルの貯め方

さて、アラスカマイルが便利なのはわかっていただけたと思うのでここからは、どうやってアラスカマイルを貯めるかを紹介します。ただし、先に結論を述べておきますが、楽な方法はあまりないというのが現状です。

アラスカマイルの購入

アラスカマイルはJALやANAと違って購入することができます。

(もちろんJAL、ANAもマイルを購入する方法はありますが、航空会社が個人向けに販売している訳ではありません。間接的にマイル購入サイトを活用することで可能です。)

ただ、あまりレートは良くない模様。通常時は1マイル約3.0セント(TAX込み)で購入ができます。ときどきボーナスキャンペーンをやっているときがあり、購入するならそこが狙い目でしょう。なお、その場合でもTopCashBackを経由して、購入することで僅かながら2.5%前後のキャッシュバックが得られるので、活用した方がよいかと思います。

過去のキャンペーンでは最大50%のボーナスマイルが付くキャンペーンを実施していました。

このときは、1マイル約1.5セント。特典航空券の予約の仕方によっては検討の価値があります。

マリオットポイントからの移行

ホテルポイントとして有名なマリオットポイントからアラスカ航空のマイルへ移行することができます。マリオットポイントは60,000ポイントを移行すると、+5,000マイルのボーナスが付与される仕組みとなっており、非常にお得なポイントプログラムとなっています。ではどうやってマリオットポイントを貯めればいいのでしょうか。

SPGアメックスカードの入会キャンペーンで貯める(一度きり)

マリオットポイントを貯めるには、手っ取り早いのがSPGアメックスカードの利用で貯めることでしょう。現在は入会ボーナス(3ヶ月で10万円利用で30,000ポイント)も同時にもらえるため、非常にお得なキャンペーンを実施しています。 なお、もし入会したい場合にはお問い合わせフォームからご連絡ください。キャンペーン用リンクを返信させていただきます。

マリオット系列のホテルに宿泊して貯める

地味に貯まるのがこの宿泊してホテルポイントを貯める方法です。ただ、マリオットのプラチナ会員、チタン会員であったとしても、相当な宿泊回数がないと60,000ポイントにはなかなか到達しません。ビジネスマンかつ頻繁な出張族で多少予算に余裕がある人向けと言えましょうか。

SPGアメックス入会キャンペーンならすぐに25,000マイル位貯められますが、こちらは1ヶ月2ヶ月程度じゃ無理。早くて強引に頑張って1~2年、普通に貯めて3年~5年といった感じです。

Kaligo、Rocketmilesでホテルに泊まってマイルを貯める

具体的には以下の記事を参照していただければと思いますが、最近はホテルに宿泊するだけで大量のマイルが貯まるホテル予約サイトが存在します。キャンペーンなどと併用すれば、アラスカマイルを2泊で5,400マイル貯めることできたりするので、気軽に貯めるのであれば断然こちらですね。

まとめ:ファーストクラス発券の希少ルート

昨今は大変残念なことにアジア圏のファーストクラスはほぼ皆無になりつつあります。JALはジャカルタ線を2クラス機材に変更してしまいました。また、ANAシンガポール線はファーストクラス付きの機材での運航を継続していましたが、現在はビジネスクラスのみとなっています。

キャセイパシフィックについても、会社自体買収報道もありましたし、いつまでワンワールドに残り続けるのかという問題もありますが、利益率・搭乗率の悪い路線やクラスはどんどん廃止されていくのは間違いないでしょう。

アラスカ航空のマイレージプログラムについても、JALストップオーバーも制限が掛けられました。この先他の特典がいつまで開放され続けるのか、いつ改悪されるのかよくわかりませんが、そこまで遠い先とは思えません。JALやANAのマイレージプログラムが2019年現在それなりに優秀ということもあり、日本ではあまりスポットライトが当てられない航空会社でありますが、できる限りお得なルートを残しておいてほしいものだなぁ、と思う今日この頃です。以上、ご参考まで。

4 COMMENTS

かっくん

キャセイでファーストで予約する場合
nrt-hkgがファーストクラスでnhg-bkkがビジネスしかない場合ファーストのマイルで予約できるのでしょうか?もしご存知でしたらよろしくお願いします

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tech

ファーストの27500マイルでNRT-HKGファーストとHKG-BKKビジネスは取れます(発券して確認済)。ただ、HKGでStopoverした場合には2倍の55000マイルが必要になってしまいます。アラスカ航空のマイレージプログラムではStopoverは片道で1度まで認めているルールですが、CXに関してはAsia-AsiaのStopover時は旅程を分けて特典航空券を2つ取るルールのようです。また、Asia圏内以外にもAsia-Middle EastでのStopover時にも旅程が別れて特典航空券を2つ取る必要があるようです。
アラスカHP記載の内容とだいぶ異なるのは、なんだかなぁと思うところですが、ファーストを絡めた旅程が抜群にお得なのは間違いないですね。

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こばねね

こんにちは。
先日アラスカ航空のキャセイ特典でアジア圏内ビジネスを発券しました。
今更片道発券する場合が気になったので、分かる範囲で教えて下さい。
モルディブ~香港(乗り継ぎ)~日本(ストップオーバー)~香港(乗り継ぎ)~バンコクは可能でしょうか?
各地ともキャセイ便自体は就航しています。
・香港は乗り継ぎ扱いにできるのか?(1区間目の目的地になってしまわないか)
・日本~バンコク間の香港は2度目の経由になるけど構わないのか?

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tech

コメントありがとうございます。あくまでわかる範囲ですが。

残念ながら、そもそもCXのIntra-Asia内でのストップオーバーは不可ですね。
モルディブ~香港~日本で片道分、日本~香港~バンコクで片道分になってしまうかと思います。

ちなみに、電話口で香港はトランジットする旨伝えれば、乗継扱いの旅程を組んでくれるかと思います。もし、24h以上滞在する旅程だとさらにそこでも旅程が分割されますね。
あと、香港~日本~香港の部分は同じ経由地なので、どう考えても往復になっちゃうかと。

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